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2024年6月22日 (土)

トウ(つま先)が汚れやすい?  

トウ(靴のつま先)の汚れがどうして気にならないのでしょう。

スエードやヌバックのような起毛している素材は汚れが付きやすく、落ちにくいようです。 履き続けていると最初は気になっていたものがだんだん気にならない、そんなところでしょう。 しかし身につけている靴が汚れが付いたままでは衛生上歓迎されるものではありません。 

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汚れが気になるかどうかより、なぜ汚れが付くのか?が大事なことです。 
この方は持っているどの靴もつま先が汚れているような気がします。 そしてどの靴もつま先余裕が少ないような。 その余裕とはトウ(つま先)の前と上部(写真)、足を入れた瞬間から爪が当たり加減のような気がします。  

つま先余裕の少ない靴を履くと、つま先余裕とはこんなものと思ってしまい、足の器用さが衰えていきます。 また靴選びがその域から脱することが難しくなっていき、靴はきついもと常に思ってしまい、それ以上考えることをしなくなる。 

しかし実際はいろんなことで困っていることが多いものです。 疲れやすい、常に痛みを感じる、汗をかきやすい、爪が当たる、足が冷える、それから写真のようにどの靴も消耗が早い、など。 
このような方は自分で選ぶよりシューフィッターに相談をしましょう。
 
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3361

2024年6月20日 (木)

シューフィッテングの姿勢  

写真のような膝をついたフィッテングの姿勢は決して楽ではありませんが、お客様に共感を頂いています。 床(ゆか)に直接膝をつくという姿に日本の畳の文化を創造します。 今でもそうですが和室(畳)では額(ひたい)をつけ正座で挨拶をする光景がありあります。 その姿には最高のもてなしを感じます。 そのような風習から、靴の販売で膝をつく光景に抵抗がないように思われます 
ただ日本の風習を知らない外国の方からみると、写真のような姿勢にとまどいを感じているかもしれません。 

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下記の写真はイスに掛けフィッテングをしているアメリカでの光景です。 最近は日本でもこのようなイスを導入している店が多くなってきました。 実は十数年も前のことですが、写真のようにイス(下)にかけ靴を履かせてあげたことがありました。 しかしお客様は好感より緊張感を持たれているようでした。 
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ところで、なぜ膝をつき靴を履かせているのでしょうか?  フィット感の感触をみたいから、そしてトウ(靴のつま先)を上げたまま履いていただくと靴の後足部に踵がフィットします。 その直後にひもを結びたいのです。

同時に個人的なことですが、靴ベラを持っている手の平でフィット感をつかみたいから。 お客様が感じる前にフィット感がわかることは大事なことです。 顧客に「履きやすさはいかがですか?」と聞く前に「いい感触ですね」と発信したいのです。 そうすると顧客から「よくわかりますね」と言われることがあります。 顧客の反応は重要なことですが、それは今までの習慣(慣れ)で判断していることが往々にしてあり、失敗し後悔したことがあります。 

フィット感は他人にはわかりにくいという話をよく聞きますが、決してそうばかりではありません。 小生は靴ベラを右手で使うとフィット感が手の平に伝わってきます。 しかし左手は右手ほどの感覚はないようです。 そのため常に左ひざをつき、右手で靴ベラを入れています。 
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3360

2024年6月16日 (日)

甲ベロが歪んでいる   

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写真を見ると甲ベロが外側にずれています。 このような例をずいぶん見るが、本人はまったく気にならない?ようです。 しかし最初は気になっていたのではないだろうか。 
できれば、そこで「どうして?」と疑問をもってほしい。 

昔から「足元の乱れは全身に及ぶ」、また「足元を見ればその人がわかる」とも言われている。 決していい加減にしてはいけません。   
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甲ベロが乱れやすい訳は足の骨格をみると一目瞭然です。
足の骨格で最も高い位置は中央ではなく、やや内側(上の図 オレンジライン)になっています。
そうすると、甲ベロをアッパー(甲側)にとめることが必要になる。 とめてなければ、外側にずれやすくなるため、購入時にチェックをすることです。

ベロがズレると見た目にもよくないが、フィット感があまくなり、良い履き心地は得られず、靴の消耗も激しくなり、良いことは一つもない。

本来は骨格にそうような靴づくりが望まれが、現実にはなかなか難しいものがあります。
購入時に時間をかける以外にないのですが、自宅ではひもを解き、さらに履くときにはしっかり締めることを習慣にすると、購入時のチェックが厳しくなるものと思われます。 

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3358

2024年6月14日 (金)

つま先余裕はなぜ大事? トウ(靴のつま先)の高さ  

写真は靴のアッパー(甲部分)の裏面で切り開いたものです。 切り開く前でも、靴の中に手を差し込んでみると、アッパー裏のゴワゴワやゆび跡に指が触れる。 このような手先によるチェックを習慣にすることをお勧めします。 
すべての靴がこのようになるものではなく、足の厚みに比べアッパーの高さが低いとき甲裏が摩耗しやすい。 摩耗した靴を履いていると足ゆびの上部にタコが見えてくることがある。

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このような状態を見てわかることは、一歩ごと足ゆびは背屈(上を向く・伸びる)して歩いていることです。 足を前に運ぶ直前に背屈することで土踏まずは高くなる。 靴に背屈する余裕(高さ)が少なければショックに弱くなり、歩幅も伸びにくいことが想像できます。 
つまり写真のような靴では軽快な足運びが期待しにくいということです。

写真のようなことを防ぐには、靴選びの際に少し歩幅を広めにとって歩いてみることです。 歩幅が広めにできなければ、トウの天井にゆび上部が擦れていることを疑ってみることです。 疑ってみるとゆび上部のフィット感が敏感になる。
歩幅を広めにとり歩いてみることはトウの高さだけではなく、トウの長さや幅も同時にチェックできます。

トウの厚みは、第5趾側より第一趾側が厚いことも大事なこと、このことは足ゆびをみれば一目瞭然です。
靴の好みの現実は、トウの薄い靴に集中するようである。 注意を願いたいものです。

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3357

2024年6月12日 (水)

靴のつま先余裕はなぜ大事? トウ(靴のつま先)の幅  

つま先部分の幅が少なければ、、最初に第5趾(こゆび)が外側からせめられ、さらに窮屈になれば第1趾(おやゆび)もせめられ、つま先全体が相当きつくなる。

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第5趾がせめられれば浮きやすくなり、このような状態を「浮きゆび」と称している。 そのような状態でフットプリントをとると第5趾が見えにくいことがある。 最近この浮きゆびが増えているようであるが、その要因は靴だけでなく、運動不足も考えられる。 中には第5趾が回転し力が発揮されにくい場合もあります。

歩行の際、踵の接地後、第5趾が接地し力が入る。 そして第1趾側で蹴り返しが行われている。 このようなことを「あおり歩行」と呼んでいます。 
ところが第5趾が浮いてくると、力が入り切れず歩幅が伸びにくくなり、大げさですがちょこちょこ歩きになりやすい。 

結局第5趾が浮いてくると足ゆび全体に力が入りにくくなる。 その理屈として、雑巾絞りを思い出してほしい・・・雑巾をタテにもって絞るとよく絞り切れるが、ヨコに持つと絞り切れない。 その違いはヨコに持つと手の小指に力が入りにくい、しかも手指全体にも力が入りにくくなる。 足も同じく第5趾が浮いてくると足ゆび全体に力が発揮しにくくなる。
足の第5趾が浮いてしまうと、歩行全体に活気が低下する。

お断りですが、以上の解説は小生独自の考えです。 浮きゆびと足の力の関係について、もう少し科学的にお教えいただけることがありましたらありがたく思います。 

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3356

2024年6月10日 (月)

つま先余裕はなぜ大事? トウ(靴のつま先)の長さ  

靴のつま先余裕は大変大事なポジッションですが、その効果に関心を持つ人は意外に少ないようです。 今回はトウ先の長さについて考えてみたい。

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上記の写真では、つま先余裕の位置にホコリがたまっています。 余裕が少なければホコリはたまりにくい。 ホコリは空気の循環を示すもので、履き口から入った空気がトウ先まで届き、靴が屈曲すると、履き口から出ていく。 その瞬間にかいた汗も同時に出ていき空気の循環が起こります。 つまり長時間履いていても快適と感じます。 このような循環を「ふいご現象」と呼んでいます。 ただ空気の循環には靴が足にフィットしていることが求められ、その位置は足のボール部(中足骨骨頭)から後方です。

下記は、足が靴内で前滑りを起こしていること示しているものです。 我々は一歩ごとに前滑りをおこしながら歩いていると言ってもいいでしょう。  1000歩、歩けば1000回前滑りが起こり繰り返されている。 靴内で滑り、そして戻る、これで快適と感じるのですから足の裏って驚きです。 

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さらにつま先余裕が少なければ、つま先を傷めることになる。 ウォーキングやスポーツをする方に、黒ずんだつま先を見ることがあるが、トウ先に余裕が少ないことを示すものです。
つま先余裕は年齢を問わず重要ですが、体力の少なくなる高齢者は特に注意です。 いつもと違い長時間のウォーキングには特に気をつけたいものです。 

さらに自宅の回りが坂道というお宅などは、つま先余裕は特に重要になる。
つま先余裕が足りなければ、歩幅は小さくなり歩行は静かになる。 そして痛みになりやすいことを足は予知?するようです。

足と靴健康アドバイザー  大木金次 №3355

2024年5月28日 (火)

靴のフィッテング時に便利な物  

靴には様々な材料が使われ、フィッテングには計測用メジャーをはじめ、さまざまな小道具が必要です。 
例えば靴には接着剤が付着していることもある。 生産体制の中で何度も検品を通過してくるものの、それでも残っていることがある。 そのようなときに重宝するのがゴムをおとすもの。 この頃は様々な接着剤があり、それによってゴムをかえるものの手間を要します。

そのために数種類のゴムを携帯している。

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一対一の接客の中で、その都度引き下がって道具を取りに行くのでは顧客にあきられてしまう。 そのため小さくしたものを携帯している。 接客時は顧客からできるだけ離れずに、会話をしながら手を動かしていると、中には「器用なもんですね」と感心されたことがる。

スエードの靴でつかわれるのはスエード用のゴムブラシ、特に冬場などに出番が多い。 毛並みなどをそろえるときに便利。 それはわずかな時間ですが、そのような動作を顧客はよく見ています。 座ったままいろんなことをやっていくと話がはずむこともあります。

よくあるのが「靴擦れ(くつずれ)です。 中には出血中のときもあります。 あまりの痛さに新しい靴を求めに来店されるのです。 そのような時さりげなく絆創膏(ばんそうこう)を出して張ってあげることがあります。 靴屋さんで絆創膏を張っていただいたのは初めてと言われたことがありました。 

膝を曲げたまま、朝から夕方まで中腰の態勢が続きます。 朝から閉店までスクワットの連続のようです。 おかげで足腰が丈夫になりました。
使う小物は肌身につけておく、長年の経験から自然に生まれたものです。


足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3349

2024年5月 6日 (月)

靴の履き心地・・つま先余裕   

履き心地と言っても範囲が広い。
 筆頭に上がるのはつま先余裕、
 次にやわらかさなどの感覚
 それから着脱が便利、
 履き心地に入りにくいが、どこでも履ける靴なども要望が多い。

この中でもっとも理解がむずかしいのが「つま先余裕」で、履く人も販売する人も読み取りがむずかしい。 販売員はトウの上に手の指先を当て、同時に靴の中でつま先を動かして頂きながらつま先余裕をみている。 余裕の少ない靴ほどつま先は動きにくいわけですが、ここが問題なのです。 問題とはつま先余裕が少ないと、体が思うように動きにくくなるが、「動きにくいこと」そのものについて理解されていないようです。

いつもゆび先の動きにくい靴を選んでいる人は、これが普通になってしまうために、販売員と話が合いにくくい、そのようなことが靴選びの現実なのです。
そこでフィッテングの工夫をする・・・靴を履いていない足と、靴を履いている足のゆびさきを同時に検証する。 そうするとゆびの動きが簡単にわかるようです。

足と靴健康アドバイザー大木金次№3338

2024年4月22日 (月)

靴の口回り線、トップライン  

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安積和夫医師は記しています・・・靴の甲回り(上記イラスト)は、靴の腰部と甲回りを包み囲んで靴の輪郭を描き、美しい線を作り出している。 女性のパンプスではトップラインと呼ばれ、そのラインは美的な表現として重視される。 この線の形によって、女性の足を小さくみせることもできる。
トップラインは歩行中の足の運動でたわみが強く生じるものは、視覚的に見苦しく、履きごこちも悪く靴が足に合っていない。 靴上部の形くずれを起こしてくる。 (靴と健康 黎明書房から、写真も含む)

さらに「美術品との出会いの時、足と靴の研究を通して、足まで観賞できる能力を養っていることを、仕事柄といえ、よろこばなければならないと思っている」と記されています。

安積和夫医師から靴の勉強会「靴を考える会」において次のような話を伺ったことがある。
日本の「掛け軸」をみると、多くのものに足が描かれていないものがあると。 この話を伺ってから小生も掛け軸や絵に関心を持つようになったが、確かにその通りのようです。 画家も足元を重要視していない?ということになるが、日本だけのような気がする。

ところでトップラインの感触は足の形状によっても異なる。 太い足や骨足でも違ってくるが、扁平になるとさらに厳しくなる。 好みが優先されるトップラインですが、シューフィッターのアドバイスを得ながら靴選びをしてほしいものです。

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3331

2024年4月16日 (火)

靴に靴型のナンバー(又はニックネーム)を表示 

靴に靴型のナンバーを表示すれば、靴が合わない場合に、別の靴型で作った靴を選択できる(書籍・靴と健康 安積和夫医師 黎明書房から)  このテーマはずいぶん以前にも投稿しており恐縮です。
少しおせっかいですが、靴型とは出来上がった靴(デザイン)の品番ではなく、靴を作るときの型のことです。

今までの靴販売を通して、靴型を表示している靴に出会ったのはほんとに少ないのです。 そのメーカーはイギリスの靴で番号ではなく「ニックネーム」でした。  価格の高いものでしたが甲がよくフィットして履き心地が何とも快適で多くのファンがおります。 革底の靴でした。 
不思議なことに、お客様から電話を頂きニックネームで呼ばれると、靴のデザインが頭に浮かぶのです。 このようなことは小生だけではないでしょう。  靴を番号で呼ぶと何とも冷たいなと思うのです。 ニックネームは人の名前と同じで、何とも愛着がわいてきます。

安積和夫医師は靴型に注目されていますが、靴型の番号は合理的です。 靴のデザインを選ぶ前に番号(ニックネーム)が同じかどうかを確認する、また購入した靴が合いにくかったときは、ニックネームを替えてみる、ということができます。

日本もこのような発想を持つべきです。 それほど靴型の違いは簡単にはわかりにくいものです。
購入して少し歩いてみなければわからないのが靴型です。

実は後年になりイギリスの工場を見せて頂く機会がありました。
アッパー(甲革)の裏にペンでニックネームを書いていたのです。 踝(くるぶし)の下の部分に一足一足すべて手書きです。 靴づくりはこうありたいものです。 

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3328

 

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