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2022年6月 6日 (月)

ウマの蹄(ひづめ)から、履きわけのすすめ  

一本ゆびの動物は馬とダチョウぐらいでしょうか? どちらの動物も快速で走ることができる。 図はウマの肢の進化ですが、最初は5本ゆびだったようですが、現在は一本になっている(図の右端)  このようにより速く走ることに特化すると一本ゆびに進化?し,さらにスピードを発揮するために蹄(ひづめ)は分かれずにまとまっていく。

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人の五本ゆびの足をみると、ゆびによって機能がわかれていると言われるが、馬の蹄は中ゆびに集約され、一本の蹄が強力な蹄になっているのです。 一本の蹄のためにウマは直線を走ることにたけている。 
その点ウシは蹄がわかれているため、曲線でも容易に動き回れるという特性があります。

ヒトの場合はどうだろうか?
そこで考えたいのは靴の履きわけです。 今まで「履きわけ」を提言し数十年経過しているが、実際はまだまだ理想的な靴選びができていません。 それは兼用したいという気持ちがはたらくからでしょう。
靴のトラブルの多くはつま先に集中しているが、その要因は五本のゆびをもっているからです。

タイムを争うスポーツ用の靴は一本ゆびのようなスタイルで正にウマの蹄に近い。 五本のゆびに力が分散するより、馬のように一本にまとめれば大きな力が働くということになります。

スポーツ用の靴はタイムで評価されるが、歩く靴の評価はなんだろうか? 
[図は「ヒトの足」から 水野祥太郎 創元社]

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2995

2022年1月18日 (火)

左・右 どちらの靴でしょう  

靴の左右は、前や上から見ると一目瞭然ですが、後ろから見ると意外にわかりにくいものです。 
中には前から見ても左右がわかりにい靴がありますが、そのような靴ほど「きれい」と評価されることがあり、ほっそりした靴に多いような気がします。


写真の靴を、
落ち着いてじっくり観察してみると腰周りの内外側に差が見えてきます。
内側・外側のくるぶし下側を集中して見ていると、ふくらみに内外で差があることがわかります。 写真では右側がごくわずかに膨らんでいる。 このことから写真は右の靴です。 もう一か所、ヒール部底面をみると外側が薄くなっています。このことからも右の靴であることがわかります。

内側外側について、自分の足をみると明らかに違いがわかります。 内側は若干のカーブがあるもののほぼ垂直にみえる。 その点外側はしっかりとしたカーブになっている。

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そこで靴選びですが、前だけを見ずに後ろからも見てほしいものです。 店頭で自分の足のように内外側がわかる靴がありましたら試しに履いてみてください。 中にはフィットする靴にお目にかかることがあります。 靴の腰周りは平均的に作られているとはいえ、靴によって違いがあるものです。 できれはしっかりとした月型芯(腰周りの芯)が入っていることも確認しましょう。
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2927

2021年3月 2日 (火)

柔らかな足の裏 

写真は結婚式当日の光景のようです。 後方でかがみながらごあいさつするおばさま、ご親戚のように思われます。 このような姿を目にすることは意外と多いが、誠に日本ならでは光景です。

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誠に日本的と記したのは、おばさまの心のこもっている姿勢、つま先を折り曲げ膝をついて畳により近くかがんだ丸い背中にいろんなことを思い起こします。 
結婚式の光景はいつ見てもいいものですが、写真のように低い位置からの撮影は非常に難しい、プロ写真家のなせる技でしょう。 写真家の鋭い視点に人の目を引き付けるものがあります。

日本は畳の文化と言われます。 足ゆびを曲げ膝と手をつく姿に、遠くから駆け付けたように思われるおばさまの姿勢は畳だからできる事ではないでしょうか。 カーペットの上では様にならないでしょう。 

畳の上につく柔らかで器用な足、長いこと生きてきた証が足裏に見える。 つまさきを90度に背屈した足は実に柔軟性が豊か、そしていかにも闊達そうです。 日本人の下半身はしっかりしていると言われ高齢者ほど足裏が健康である。 それに引き換え最近の若者はどうでしょうか。 写真のようにしっかりした土踏まずにしっかりしたアーチが見えるだろうか。 最近は正座ができないという人も現れつつあるようです。 

再度インバウンドが多くなることを期待したい。 畳に素足、日本の生活をうらやましく思っているのではないだろうか。 

写真は、花井 達氏[富士フイルムフォトサロンにおいて]の作品。 テーマは『祝!結婚』でした。
足と靴健康アドバイザー大木金次№2769

2020年4月18日 (土)

後足部に靴を合わせる 

靴合わせでもっとも難しいのが足の後足部です。
踵周り、そして土踏まず部、さらに足の内側外側のバランスなど、どれをとっても一言では解決が大変なところ、さらに左足と右足の高さのバランスも重要です。
しかし踵周りのフィッテングは野放しのような人が多い。 足の踵が脱げ加減でも気にしない人があまりにも多すぎます。

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後足部は踵骨一点(下記写真)で支えられているため、常に倒れやすい構造になっている。 それはショックを少なくすることに寄与しているが、踵周りの大きな靴を履くと安定しにくくなり土踏まずの低下要因になってしまう。 踵周りの大きさとともに靴の腰回りには硬い月型芯の入っていることが欠かせない。 つま先の動きにくい小さなサイズを履いてしまうと踵のバランスがさらにとりにくくなるのでしっかりフィッテングをすべきです。
下記の写真の矢印は荷重ラインですが、脛骨(スネ)の真下に踵骨がないことを示しており、足は常に内側に倒れやすい構造になっている。

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このような構造から靴はまず踵周りを合わせることが重要であることが理解できます。
ところが日本では踵周りの大きな靴が多すぎるようです。 幅広甲高と言われた時代の延長にまだあるようです。しかし最近はその逆になってきている足が多くなっています。 それでも靴の改善が遅れ気味のようです。 きついより大きめのほうが「楽」と言った靴合わせが続いているのでしょう。

土踏まず部のフィッティングはみえにくく難しい。 さらに踏まず部は感覚が頼りになっており個人差が大きい。 50才ごろから土踏まずの低下をみる人が多くなるようです。 慎重なフィッテングを願いたいものです。
足と靴健康アドバイザー大木金次 №2613

2020年4月16日 (木)

中足部に靴を合わせる 

前回の前足部に続き今回は中足部に合わせる靴について記します。
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中足部は横アーチをつくる重要な骨格です。 年齢と共に増える外反母趾も中足骨の影響が大きいが、その変化は当人にはほとんど気が付かずに進行します。 それだけに靴選びなどの際にはシューフィッターのアドバイスを受けることが大事で「外反母趾予備軍」などの話が出ることがあります。

昨年出版された「究極の歩き方 講談社」には足形と歩き方は50才ぐらいから変化するという大変ショッキングな指摘がありました。 その中に外反母趾は華奢(きゃっしゃ)な足をしている女性に多いとして三つのアーチを解説し、そのひとつが中足骨です。 

横アーチを維持するには、前回記したつま先の力が欠かせません。 当然ですが二つの縦アーチも関与しており、お互い様というところでしょう。  
つま先の力を発揮するには足に合った靴選びとなりますが、今回の中足骨の機能を維持するには靴合わせが大事です。
足の計測の中に足囲(甲回り)がありそのデータでEやEEなどの太さが表示されます。 


計測データより太めの靴を選ぶと中足骨がまとまらず力が入りにくくなりやすい。 多くはデータより細い靴が適当でそのわずかなしまりが非常に重要です。
靴内でいつも前滑りする靴を履いていると、中足骨骨頭にタコが発生しやすくなり痛みのため前足部のつま先に力が入りにくくなります。 その結果はすり足やうっ血など様々な症状が出やすくなりますので、靴選びの勘所となる。
 
「きつい靴はいや」という方は太い靴を選ぶ方が多いようで、そうすると横アーチが低下しやすくなりますので、しっかり靴を合わせることが大事です。 

足と靴健康アドバイザー大木金次 №2612

2020年4月14日 (火)

骨格に靴を合わせる 

骨格に靴を合わせる・・・しかし足の骨格は簡単には見えない、それだけに骨格に合わせる啓発はそう簡単なことではないようです。
今回は前足部のつま先部分のフィッテングについて記します。
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骨格図の中でもっとも動きやすいと思われる部位はつま先です。 反対に動きにくい部位は後足部の踵周り、誰でも一目でわかります。 
しかし現実靴を履いている様子をみると、上に記したことと真逆になっている人があまりにも多いのです。 つまり靴の中でゆびはまったく動かず、踵周りはブカブカという履き方です。
ゆびの形をみると上の図では、第一趾第二趾が最も長くなっています。 履く靴も第一、二趾の長いトウ(靴のつま先)の靴を履くべきです。 そのような靴を床に置き左右をピッタリつけてみると前足部がま~るくなる。 足の前足部も左右を合わせるとま~るくなっていることに気が付きます。 ところがそのような靴を履いている人は子どもぐらいで、大人は皆無に近い。

骨格(足)の重さについて、図から何となく見ることができます。 最も重く見えるのは踵周り、つま先はもっとも軽く見える。 それは骨格の太さから当然なことで、靴の重さも足と同じであるべきです。 
華美なデザインをトウに付けたり、太すぎる重いトウ、長すぎるトウなどは、つま先の骨格から相反していることがわかります。 例えばトウに鉄素材が入っている安全靴は、重さで悩んでいる人が多い。 最近はプラスチックが使用され軽くなっていますが、それでも会社内でも事務所から安全靴を履いているところを見受けます。 できれば安全靴は必要な場面だけに使用するなどの配慮はまだまだのようです。

足は常に前進をしている。 その結果靴内ではどうしても前滑りが発生しやすい。 そうすると足の前方と高さに充分な余裕が欠かせず、狭くなるとフットワークが極端に小さくなり疲れとなってくる。
地面の凹凸にそれぞれのゆびが敏感に働きストップにも活躍をする。 姿勢をとるのもゆびである。こんな多くの機能を有する足ゆびにもっと関心をもってほしいものです。
骨格通りに靴選びをすると結果はバラ色になってくる。
次回は「中足部に靴を合わせる」と題して投稿いたします。
足と靴健康アドバイザー大木金次 №2611

2020年1月 4日 (土)

錦帯橋に似る足の骨格 

足の骨格は錦帯橋に似ていると言われています。 写真のようにしっかりとした石組みから足骨格を想像される。 石一つに歪みが入るとすべてに影響が出る。 そのような崩れかたも足骨格に似ています。 

人の足は最下位にありしかも動物と違い二本足、長生きするほど足の環境はつらいものになっていく。 「老化は足から」それでも最後まで強い足で全うする人が多い。
片足に26個の骨があり左右で52個、この数は全身の4分の一にあたると言われている。 わずかな面積の足にこれほど多くの骨が存在することは、足はいかに重要であるかを物語るものです。

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足は丈夫なところですが、いったん歪みが入るとその影響はすぐに出てしまう。 二本足の辛いところである。 ねん挫は治りがはやいが、後年になり影響が出やすい、多くの顧客と接しているとそのような話をしてくださる方がいる。 
歩いていると左右の違いを感じずにいるが、計測をすると、ゆびの開きや踏まずの高さなどに左右差がしっかりみえることがある。 そんなとき「昔、足を壊したことがありますか?」と伺うことにしている。 2~30年も前のことですから、すぐに思い出す人は少ないが、靴のサイズを出庫をする合間などに「そういえば!」と思い出して語ってくれる。

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錦帯橋に似るとはいえ、足骨格は三点で支持している。 後足部は踵骨一点で立ち、常にショックに備えたり動きやすい行動がとれるようになっている。 それだけに骨格の歪みによる影響は大きくなる。 最近テレビでも「骨格のアライメント」が・・・・、とよく聞かれるようになったが、足ほど巧みにできているところはない。 
それだけに子や孫の足を丈夫に育て上げ、自分の足も大事に使っていきたい。
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2562

2019年9月30日 (月)

外くるぶしは靴に当たりやすい 

靴の購入時に気を付けていただきたいこと、そのひとつが「外くるぶしのフィッテイング」です。
その理由は靴のトップラインに外くるぶしが当たりやすいからである。 写真を見ていただくと、一目瞭然ですが内側と比べ外側のくるぶしが低くなっています。 
歩いていて外くるぶしが靴に擦れ痛くなった経験者は意外と多いようです。 そのとき、どのようにしてクリアしたのか覚えてますか。 痛いことは記憶に残るものですが、クリアした方法まで記憶をしている人は少ないもの。 足もとは忘れやすいところ言われています。

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購入時にチェックする方法
・・・外くるぶしの靴のトップラインの高さに左右差がないかを見ることです。 その方法は外くるぶしの位置に手の指を差し込み左右の差を確認することです。
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・・・次に履いてみて左そして右に回って歩いてみること。 回ったほうの外くるぶしがわずかに下がるため、トップラインに当たることがあります。 

使用中に外くるぶしが当たって痛くなったときは、
・・・まず靴のトップラインを手の指で軟らかく崩して押し下げることです。 硬い革靴の場合は何度も押して下げること。 擦れて痛くなったら絆創膏を貼ることです。
・・・それでも当たるときは、ティッシュペーパーやハンカチなどを踵下に敷くことです。

靴のトップラインの高さは平均的な高さに設定されてますが、靴を作る際のつり込みに左右差が出やすいことがありますので、購入時はチェックする習慣を持ちたいものです。

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2,515

2019年6月 6日 (木)

足裏を押すと、位置によって動くゆびが変わる 

「足裏を押すと、位置によってゆびの動きが変わる」・・・そんなことは当たり前のような話ですが、実際はなかなか気がついていない人が多いようです。
 
実は足と靴の話をしている中で、実際に足裏に手をやりゆびの動きを検証しています。  実行していただくとゆびが動く人はほんの数人ということが多いのです。

足裏内側の土踏まず中央部を押すと第一趾が真下に動きます。 
その他、踏まずの中央部を押すと、また踏まずの外側部を押すと、その時のゆびの動きは様々です。 いろいろやってみていただきたい。 
ここでちょっと考えてみてほしいのですが、もし石ころを踏んでもゆびが動かなければどうなるでしょう? 転倒しまうことが明らかです。 そのためにも足のゆびが常に反応するようにしたいものです。
五本のゆびが軽快に動くよう毎日足裏を手の指で押すことが大事なことです。

人の足は生まれながらにして器用に動くようになっているが、どこに行っても凹凸の少ない路面ばかり。 そのためいつのまにか足ゆびが動きにくくなっていく。 中には足が眠ってしまうという人さえいます。 
ウォーキングなどでは努めて地道を歩くようにしたいものです。
また一般の路面では靴底が厚すぎないことも大事なことです。

足と靴健康アドバイザー№2,458

2019年5月24日 (金)

器用な足・・・スカイツリーの足も三点支持

 

Photo_2スカイツリーと足というまったく違うものを比較の対象にすること自体苦しいものがありますが、多くの方に記憶願いたいために引用したものです。

物体が立つには三点あれば充分であることは誰でも承知しています。 最小の面積で建っているのがスカイツリーです。 
直立のスカイツリーには芯柱が施され重心を一定にしていると言われています。 古来から建っている五重塔の芯柱と同じような仕組みです。 また地中には、三点の支持のスカイツリーの足は
50mも潜っている。

実は人の足も三点で支持している。 しかも片足立ちもできる。 人の体には芯柱に代わる脊髄と腰骨の関係。 スカイツリーはよくできているが、人の体はそれ以上である。
ただ人は生まれたときは全く立てなかった。 栄養を吸収して見よう見まねで育っていく。 同時に闊達な運動が功を奏して小さくとも強靭な足になっていく。 その期間は15~18年ほどの歳月を要する。
人は立つことで明晰な頭脳になったという、しかも高齢になってもかくしゃくとした歩き方です。

4 長年にわたって育ったあしは繊細で器用で他の動物を上回りますが、
ここで問題になるのが履きものである靴である。 すばらしい仕組みの足が靴で困ることがないよう,靴に関心をもってほしい。 
三点支持の足が合理的に活かされるよう願っております。

靴を理想的に使いこなすには、それ相当の学習が必要になるようです。

足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№2,452〉

 

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