骨格に靴を合わせる・・・しかし足の骨格は簡単には見えない、それだけに骨格に合わせる啓発はそう簡単なことではないようです。
今回は前足部のつま先部分のフィッテングについて記します。
骨格図の中でもっとも動きやすいと思われる部位はつま先です。 反対に動きにくい部位は後足部の踵周り、誰でも一目でわかります。
しかし現実靴を履いている様子をみると、上に記したことと真逆になっている人があまりにも多いのです。 つまり靴の中でゆびはまったく動かず、踵周りはブカブカという履き方です。
ゆびの形をみると上の図では、第一趾第二趾が最も長くなっています。 履く靴も第一、二趾の長いトウ(靴のつま先)の靴を履くべきです。 そのような靴を床に置き左右をピッタリつけてみると前足部がま~るくなる。 足の前足部も左右を合わせるとま~るくなっていることに気が付きます。 ところがそのような靴を履いている人は子どもぐらいで、大人は皆無に近い。
骨格(足)の重さについて、図から何となく見ることができます。 最も重く見えるのは踵周り、つま先はもっとも軽く見える。 それは骨格の太さから当然なことで、靴の重さも足と同じであるべきです。
華美なデザインをトウに付けたり、太すぎる重いトウ、長すぎるトウなどは、つま先の骨格から相反していることがわかります。 例えばトウに鉄素材が入っている安全靴は、重さで悩んでいる人が多い。 最近はプラスチックが使用され軽くなっていますが、それでも会社内でも事務所から安全靴を履いているところを見受けます。 できれば安全靴は必要な場面だけに使用するなどの配慮はまだまだのようです。
足は常に前進をしている。 その結果靴内ではどうしても前滑りが発生しやすい。 そうすると足の前方と高さに充分な余裕が欠かせず、狭くなるとフットワークが極端に小さくなり疲れとなってくる。
地面の凹凸にそれぞれのゆびが敏感に働きストップにも活躍をする。 姿勢をとるのもゆびである。こんな多くの機能を有する足ゆびにもっと関心をもってほしいものです。
骨格通りに靴選びをすると結果はバラ色になってくる。
次回は「中足部に靴を合わせる」と題して投稿いたします。
足と靴健康アドバイザー大木金次 №2611
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