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2024年2月20日 (火)

踵骨は不安定な一点支持  

月型芯(靴の踵周り芯)は「踵を固定し歩く方向を確実にする」という大切な役目をもっています。
ただこのような大事な踵の働きに関心の薄い人が余りにも多いようです。 そう言い切れるのは、靴を購入するとき踵部の硬さを確認している人は皆無に近いからです。

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写真の骨格を見ると一発で理解できますが、内側に倒れやすい構造になっています。 しかし実際はやや沈むことがあっても倒れることはありません。 誰でも疲れてくると土踏まずが低下しやすいとはいえます。 特に高齢になると低下していく傾向にあります。

そのために靴の後足部を月型芯で固めており、人の握力ぐらいではつぶれないほどの硬さになっています。

重い荷物を持ったり背負ったりするときは月型芯に助けられたとよく聞きます。 登山靴などはその典型的なはきものです。 
最近太ってきたという人も月型芯は大事です。 

靴を購入するときは踵周りの硬さをチェックしましょう。
できれば芯が長くできていることがベスト。 とくに月型芯は内側の土踏まず部まで伸びているといいですね。

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3301

2024年1月 2日 (火)

みぞおちの 奥からのびる なが~い足 

本年最初のテーマ〖みぞおちの 奥からのびる なが~い足〗は、「もりたカイロプラクティック院長 森田 忠志 様(広島市)」の今日の一句(フェースブック)から拝借致しました。
 

脚の要(カナメ)のなが~い足はみぞおちの奥から始まる。 それは下記の解剖図から一発で理解できます。 図は「筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト辞典 (株)ナツメ社」から。

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森田 様からご教示を頂いた直後、子どもの頃指導いただいた「姿勢の話」を想い出しました。 
小学に入学後『姿勢を正して』と担任の先生から。 両足をそろえて立ち両手指をきちっと伸ばして体の横にピッタリそえて、顎(あご)を引いて直立のような姿勢をとると教わりました。

「今日の一句」を拝見し、身体のすばらしさに気づきました。
その気づきとは、腹筋をのばし姿勢を正すと脚(足)がよく上がることです。 わずかでも前かがみ(上体前傾?)になると脚の上がり(股関節の屈曲)が充分ではないようです。 

筋肉の科学は毎日の生活にとって大事なことです。 今回のご指摘は全身の健康に大きく影響します。 さらに下半身への影響として、例えば歩幅や歩行速度、また階段を上るときなど、とても重要です。

最近歩幅の短めな高齢者を多く見かけます。 その要因は全身の筋力の低下もさることながら、前かがみの姿勢からきているように思います。 中には若い方でも歩幅の伸びにくい人を見かけます。 

親や指導者にお願いです・・
『みぞおちの 奥からのびる なが~い足』を反芻(はんすう)しながら姿勢の大事さを啓発願いたいものです。

改めて重要な話ですが、今回引用した書籍には『腸腰筋の起始は、第12胸椎~第4腰椎とあり、股関節の屈曲筋として最も強力であり、歩行や姿勢の維持に重要な役割を果たす』とあります。 

毎朝のラジオ体操では「姿勢を正して!」と声がかかります。 体操を通して腸腰筋の重要さを指摘されています。 早朝
6時30分からのラジオ体操、今はまだ薄暗く冷えますがすばらしい運動です

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3277

2023年12月 2日 (土)

あおり歩行とぞうきん絞り? その気づきの始まりは  

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ぞうきん絞りをしていると足の第五趾の働きに似ていると思うことがある。 このような内容は今までにも投稿している「あおり歩行」です。 今回はその気づきについて記してみました。

靴の売り場に限らず、どの職場でも一日の終わりごろになると当日使用した雑巾(ぞうきん)を洗っています。 ところが翌日になっても乾燥しないことに気が付きました。 特に秋ごろから春先にかけては、まったく乾燥しなかった。
そこで担当の方に聞いてみたのです。 どのように絞っているんですか?と。 
その結果わかったのが下記の写真のような絞り方でした。

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 雑巾を横にもって絞っていたのでは絞り切れません。小指に力が入りにくいからです。
そこで最初の写真のようにタテに持って絞ることを促しました。 そうすると翌日にはしっかり乾燥するようになったのです。 雑巾を洗っていた担当者も気が付いたようで、「ほんとですね」と笑顔になり、その時の感激は今でも記憶しています。

足も手も力が入るには足の第五趾・手の小指からなのです。

第五趾が浮く「浮きゆび」になると、他のゆびに力が入りにくくなる・・これは大事なことで、全身が安定しにくくなります。
  
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3262

2023年3月18日 (土)

ウマのアシ  

ウマのアシは一本爪であることは知られてます。  
下記のイラストは進化の過程を示すもの、人の足の第三趾(中ゆび)がウマのゆび(爪)に当たると言われています。(イラストは『ヒトの足・創元社』から)

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人の足ゆびの機能に触れますと、第一趾第二趾に力を入れると、大腿の前部に力が入ります。 第四趾第五趾に力を入れると、腰周りの後ろ側に力が入ることがわかります。 残りの第三趾は大腿と腰周りの両方に力が入ると言われています。

このようにみると、馬のアシの力に相当な強さが見えてきます。 しかも四本のアシですから、その強さは我々が思っている以上です。

昔 真冬になると降り積もった雪の上をソリ(馬ぞり)に「たい肥」を積んで田んぼに運んでいました。 それを引くのがウマでした。 そのたい肥は藁(わら)を中心にして一年かけて作ったもので、わずかな量でも子供では持ち上がりません。 そのたい肥を運ぶ馬には馬用の草鞋(わらじ・写真) を履かせてました
(写真は広島県福山市松永はきもの資料館から)  ウマはホウホウと大汗をかきながら必死で運ぶのです。 そのとき子どもながら「頑張れ頑張れ」って馬にねぎらいの言葉をかけていました。 
写真には小生の故郷「米沢で採集」とあり、福山の資料館に伺ったとき瞬時に懐かしくなってきました。

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馬なくしてコメはできない、そのような時代、馬は家族の一員、母屋に入ると一番手前は馬小屋になっている家がありました。 ウマの力は偉大、村には馬頭観音様として祀り(まつり)、正月には雪を踏み踏みお供え(おそなえ)を上げに行っていました。 そのお供えを上げる係は子どもの役割でした。 

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №3135

2022年6月 6日 (月)

ウマの蹄(ひづめ)から、履きわけのすすめ  

一本ゆびの動物は馬とダチョウぐらいでしょうか? どちらの動物も快速で走ることができる。 図はウマの肢の進化ですが、最初は5本ゆびだったようですが、現在は一本になっている(図の右端)  このようにより速く走ることに特化すると一本ゆびに進化?し,さらにスピードを発揮するために蹄(ひづめ)は分かれずにまとまっていく。

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人の五本ゆびの足をみると、ゆびによって機能がわかれていると言われるが、馬の蹄は中ゆびに集約され、一本の蹄が強力な蹄になっているのです。 一本の蹄のためにウマは直線を走ることにたけている。 
その点ウシは蹄がわかれているため、曲線でも容易に動き回れるという特性があります。

ヒトの場合はどうだろうか?
そこで考えたいのは靴の履きわけです。 今まで「履きわけ」を提言し数十年経過しているが、実際はまだまだ理想的な靴選びができていません。 それは兼用したいという気持ちがはたらくからでしょう。
靴のトラブルの多くはつま先に集中しているが、その要因は五本のゆびをもっているからです。

タイムを争うスポーツ用の靴は一本ゆびのようなスタイルで正にウマの蹄に近い。 五本のゆびに力が分散するより、馬のように一本にまとめれば大きな力が働くということになります。

スポーツ用の靴はタイムで評価されるが、歩く靴の評価はなんだろうか? 
[図は「ヒトの足」から 水野祥太郎 創元社]

足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2995

2022年1月18日 (火)

左・右 どちらの靴でしょう  

靴の左右は、前や上から見ると一目瞭然ですが、後ろから見ると意外にわかりにくいものです。 
中には前から見ても左右がわかりにい靴がありますが、そのような靴ほど「きれい」と評価されることがあり、ほっそりした靴に多いような気がします。


写真の靴を、
落ち着いてじっくり観察してみると腰周りの内外側に差が見えてきます。
内側・外側のくるぶし下側を集中して見ていると、ふくらみに内外で差があることがわかります。 写真では右側がごくわずかに膨らんでいる。 このことから写真は右の靴です。 もう一か所、ヒール部底面をみると外側が薄くなっています。このことからも右の靴であることがわかります。

内側外側について、自分の足をみると明らかに違いがわかります。 内側は若干のカーブがあるもののほぼ垂直にみえる。 その点外側はしっかりとしたカーブになっている。

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そこで靴選びですが、前だけを見ずに後ろからも見てほしいものです。 店頭で自分の足のように内外側がわかる靴がありましたら試しに履いてみてください。 中にはフィットする靴にお目にかかることがあります。 靴の腰周りは平均的に作られているとはいえ、靴によって違いがあるものです。 できれはしっかりとした月型芯(腰周りの芯)が入っていることも確認しましょう。
足と靴健康アドバイザー 大木金次 №2927

2021年3月 2日 (火)

柔らかな足の裏 

写真は結婚式当日の光景のようです。 後方でかがみながらごあいさつするおばさま、ご親戚のように思われます。 このような姿を目にすることは意外と多いが、誠に日本ならでは光景です。

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誠に日本的と記したのは、おばさまの心のこもっている姿勢、つま先を折り曲げ膝をついて畳により近くかがんだ丸い背中にいろんなことを思い起こします。 
結婚式の光景はいつ見てもいいものですが、写真のように低い位置からの撮影は非常に難しい、プロ写真家のなせる技でしょう。 写真家の鋭い視点に人の目を引き付けるものがあります。

日本は畳の文化と言われます。 足ゆびを曲げ膝と手をつく姿に、遠くから駆け付けたように思われるおばさまの姿勢は畳だからできる事ではないでしょうか。 カーペットの上では様にならないでしょう。 

畳の上につく柔らかで器用な足、長いこと生きてきた証が足裏に見える。 つまさきを90度に背屈した足は実に柔軟性が豊か、そしていかにも闊達そうです。 日本人の下半身はしっかりしていると言われ高齢者ほど足裏が健康である。 それに引き換え最近の若者はどうでしょうか。 写真のようにしっかりした土踏まずにしっかりしたアーチが見えるだろうか。 最近は正座ができないという人も現れつつあるようです。 

再度インバウンドが多くなることを期待したい。 畳に素足、日本の生活をうらやましく思っているのではないだろうか。 

写真は、花井 達氏[富士フイルムフォトサロンにおいて]の作品。 テーマは『祝!結婚』でした。
足と靴健康アドバイザー大木金次№2769

2020年4月18日 (土)

後足部に靴を合わせる 

靴合わせでもっとも難しいのが足の後足部です。
踵周り、そして土踏まず部、さらに足の内側外側のバランスなど、どれをとっても一言では解決が大変なところ、さらに左足と右足の高さのバランスも重要です。
しかし踵周りのフィッテングは野放しのような人が多い。 足の踵が脱げ加減でも気にしない人があまりにも多すぎます。

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後足部は踵骨一点(下記写真)で支えられているため、常に倒れやすい構造になっている。 それはショックを少なくすることに寄与しているが、踵周りの大きな靴を履くと安定しにくくなり土踏まずの低下要因になってしまう。 踵周りの大きさとともに靴の腰回りには硬い月型芯の入っていることが欠かせない。 つま先の動きにくい小さなサイズを履いてしまうと踵のバランスがさらにとりにくくなるのでしっかりフィッテングをすべきです。
下記の写真の矢印は荷重ラインですが、脛骨(スネ)の真下に踵骨がないことを示しており、足は常に内側に倒れやすい構造になっている。

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このような構造から靴はまず踵周りを合わせることが重要であることが理解できます。
ところが日本では踵周りの大きな靴が多すぎるようです。 幅広甲高と言われた時代の延長にまだあるようです。しかし最近はその逆になってきている足が多くなっています。 それでも靴の改善が遅れ気味のようです。 きついより大きめのほうが「楽」と言った靴合わせが続いているのでしょう。

土踏まず部のフィッティングはみえにくく難しい。 さらに踏まず部は感覚が頼りになっており個人差が大きい。 50才ごろから土踏まずの低下をみる人が多くなるようです。 慎重なフィッテングを願いたいものです。
足と靴健康アドバイザー大木金次 №2613

2020年4月16日 (木)

中足部に靴を合わせる 

前回の前足部に続き今回は中足部に合わせる靴について記します。
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中足部は横アーチをつくる重要な骨格です。 年齢と共に増える外反母趾も中足骨の影響が大きいが、その変化は当人にはほとんど気が付かずに進行します。 それだけに靴選びなどの際にはシューフィッターのアドバイスを受けることが大事で「外反母趾予備軍」などの話が出ることがあります。

昨年出版された「究極の歩き方 講談社」には足形と歩き方は50才ぐらいから変化するという大変ショッキングな指摘がありました。 その中に外反母趾は華奢(きゃっしゃ)な足をしている女性に多いとして三つのアーチを解説し、そのひとつが中足骨です。 

横アーチを維持するには、前回記したつま先の力が欠かせません。 当然ですが二つの縦アーチも関与しており、お互い様というところでしょう。  
つま先の力を発揮するには足に合った靴選びとなりますが、今回の中足骨の機能を維持するには靴合わせが大事です。
足の計測の中に足囲(甲回り)がありそのデータでEやEEなどの太さが表示されます。 


計測データより太めの靴を選ぶと中足骨がまとまらず力が入りにくくなりやすい。 多くはデータより細い靴が適当でそのわずかなしまりが非常に重要です。
靴内でいつも前滑りする靴を履いていると、中足骨骨頭にタコが発生しやすくなり痛みのため前足部のつま先に力が入りにくくなります。 その結果はすり足やうっ血など様々な症状が出やすくなりますので、靴選びの勘所となる。
 
「きつい靴はいや」という方は太い靴を選ぶ方が多いようで、そうすると横アーチが低下しやすくなりますので、しっかり靴を合わせることが大事です。 

足と靴健康アドバイザー大木金次 №2612

2020年4月14日 (火)

骨格に靴を合わせる 

骨格に靴を合わせる・・・しかし足の骨格は簡単には見えない、それだけに骨格に合わせる啓発はそう簡単なことではないようです。
今回は前足部のつま先部分のフィッテングについて記します。
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骨格図の中でもっとも動きやすいと思われる部位はつま先です。 反対に動きにくい部位は後足部の踵周り、誰でも一目でわかります。 
しかし現実靴を履いている様子をみると、上に記したことと真逆になっている人があまりにも多いのです。 つまり靴の中でゆびはまったく動かず、踵周りはブカブカという履き方です。
ゆびの形をみると上の図では、第一趾第二趾が最も長くなっています。 履く靴も第一、二趾の長いトウ(靴のつま先)の靴を履くべきです。 そのような靴を床に置き左右をピッタリつけてみると前足部がま~るくなる。 足の前足部も左右を合わせるとま~るくなっていることに気が付きます。 ところがそのような靴を履いている人は子どもぐらいで、大人は皆無に近い。

骨格(足)の重さについて、図から何となく見ることができます。 最も重く見えるのは踵周り、つま先はもっとも軽く見える。 それは骨格の太さから当然なことで、靴の重さも足と同じであるべきです。 
華美なデザインをトウに付けたり、太すぎる重いトウ、長すぎるトウなどは、つま先の骨格から相反していることがわかります。 例えばトウに鉄素材が入っている安全靴は、重さで悩んでいる人が多い。 最近はプラスチックが使用され軽くなっていますが、それでも会社内でも事務所から安全靴を履いているところを見受けます。 できれば安全靴は必要な場面だけに使用するなどの配慮はまだまだのようです。

足は常に前進をしている。 その結果靴内ではどうしても前滑りが発生しやすい。 そうすると足の前方と高さに充分な余裕が欠かせず、狭くなるとフットワークが極端に小さくなり疲れとなってくる。
地面の凹凸にそれぞれのゆびが敏感に働きストップにも活躍をする。 姿勢をとるのもゆびである。こんな多くの機能を有する足ゆびにもっと関心をもってほしいものです。
骨格通りに靴選びをすると結果はバラ色になってくる。
次回は「中足部に靴を合わせる」と題して投稿いたします。
足と靴健康アドバイザー大木金次 №2611

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