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2020年3月10日 (火)

靴の中を見ましょう

わざわざ来店して靴がおかしいと言われたことがあります。 それはどこですか?と、 そうすると最近感触がおかしいと。再度それはどこですか?と伺うと足の裏です、と。 靴の中を足裏と言う人もおりますが、それでは靴を脱いでみてくださいと。
そして写真のように中をのぞいたところ、中底が割れ凹凸が付いていました。

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このようなことは意外に多いのです。 その方は中を見るまでまったく気が付かず本当にビックリしていました。
私は中底の傷みより、その方が靴の中を見ていないことにビックリしました。
履きっぱなし、脱ぎっぱなし、靴に触れることもないという人がいるのです。 まさにスリッパの延長のように靴を履いているのです。

靴の底は見ても、靴の中を観る人は意外に少ないようです。 
どうして靴の中を確認する習慣を持たないのでしょうか?


足の裏に触ったことがないという人もいるようですが、そのことと似たようなことなのでしょう。 つまり足裏、靴の中は汚れたところという認識かもしれません。
 
ずいぶん以前のことですが、店頭での話・・・風呂に入っても足裏は洗ったことがないという若者がおりました。 身体を拭くタオルで足裏を洗うのに抵抗があると語ったことを記憶しています。

信じられないような話ですが、中底を見ない若者と共通したものがあるようです。
靴やはきものの啓発には時間がかかることを物語る例です。 

いつもの話になりますが、親が子どもに教える、また小学校の教育課程で授業として学習する必要があります。
足と靴健康アドバイザー 
大木金次 №2594

2018年6月24日 (日)

ヒールのカタベリ(片減り・外側摩耗)が気になる 

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カタベリが見えてくると恥ずかしいと思っている人が多いようで、仕事などで先様に伺うときはかならず修理をしてから出かけるという人がいた。 その方は何と週一度ヒールを交換していると聞き驚いたのです。 それほどまで気なるのはどうしてなのでしょう。 まったく理解に苦しむ。

Dsc00442 そこで足骨格(右脚後足部から)をご覧頂ければカタベリになってしまうことが理解できるのではないでしょうか。 
地面に接する踵骨が脛骨(すね)の真下にないという写真です。
上半身から足に下りる重心は外側に迂回しショックを吸収する機能になっている(赤いライン) 身体にとってショックは最大の敵と言っても過言ではない。 実に巧みな構造になっている。
その上、脚は外転して踵が接地する。 つまり外側につく踵骨がうまく機能すると言える。

骨格から想像すると、細く高いヒールや硬すぎるソールなどは言語道断と言えるでしょう。  閉鎖的で細いトウ(つま先)が足に合いにくいと言われるが、それと同等に重要なことは足裏に受けるショックなのです。
年齢が高くなるとアーチの低下がみられ、関節の柔軟さも少なくなり足裏からのショックに絶えきれない人が出てくる。 革底など薄いソールも我慢ができなくなるのです。

骨格を知ると安易な靴選びなどはできなくなるが、早い年齢から骨格を知り生涯のショック量の減少に気を配ることが重要になる。

上記のような理屈を知るとカタベリの恥ずかしさはなくなるのでは?。 
それでもカタベリを恥ずかしいと思う人がいるとすれば、なぜ感じるのでしょうか?

足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№2,289〉

2017年1月18日 (水)

予想外の型崩れか?  

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写真のように崩れた履き方をしている光景を多く見受けるようになった。  履いている当人は歩きにくいと感じながら使用しているに違いない。   おそらく同じようなブーツに二度と手を出さないであろう。 
しかしファッションとして履いている人もおり一概に語れない。 ただもう少し慎重に選んでほしいものです。

人は不思議なことに、履きにくいブーツ(靴)に手入れする人は少ない。  そのためいっそう汚れが多くなり、さらにみすぼらしくなり、ますます貧相にみえてくる。  それでも買ったからには、すぐに捨てるわけにもいかないというのが正直なところでしょう。

写真のような現象は、ムートン調のブーツが発売されてから多いようであるが、作る側も確かな靴作りを願いたいものです。   もちろんファッションとして作られている場合もあり一概には言い切れない。   それだけに購入者も確かな目を持つことが欠かせない。

靴はファッションとして大事なアイテムである。  それだけにもっともっと靴の学習をしてほしいものである。 

洋服とマッチしているだけでは、評価されないのが足もとの履きものである。   ファッションと機能がマッチしてこそバランスがとれるもの。  履きものはその筆頭に上がる。

少なくとも、履きものが崩れて美しい歩き方ができるとは思われない。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№2,036>

2016年10月24日 (月)

トップラインの消耗はどうして? 

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写真にみえるトップライン〔履き口まわり〕の消耗はあまりないものです。
右足の靴は同じであったかの記憶はない。

どうして擦り切れているのか?
歩行の際スラックスで擦り切れてしまうのか? (現在は裾は短いが)
着脱する時に擦れてしまうのか? 
またはトップラインだけが合成皮革なのか? 
それ以上の要因は? 
どうしてこのような現象が起こるのか?

よく見ると、
靴ひも結びの甘さが気になる?
結んだまま着脱している?

靴の手入れをほとんどしていない?
アッパー〔甲革〕に生じているシワが前足部までみえる?
毎日同じ靴を使用している?

靴内は見えないが、汗等で消耗しすぎているようにも?
この靴が気に入らない、それでも履いているかもしれない?

?ばかりで結果が不明で恐縮です。トップラインの消耗に関係しているのか。
また大事なことは、歩行状態も見ることが欠かせない。

しかし、摩耗の要因より、このような状態で使用していることで仕事?への影響はないのだろうか? 心配をしてしまう。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,994>

2015年7月14日 (火)

靴の寿命

靴・履きものは経済的な豊かさと同調して手持ち足数が増えていくようだ。 そんな中いつのまにか人目につかないところで靴が処分されているようだ。 洋服と違い静かに葬られる靴、そのためか靴の寿命については共有されておらず、人によってばらつきが大きい。  中にはスポーツタイプの靴が捨てられているのを発見することがあるが、それをみるとここまで履くのか?というほどであまりにも消耗のひどいものである。

靴のソールは素材の研究がすすみ摩耗も少なくなっているが、実際はいろいろなことが寿命を超えていることがある。
☆ショック吸収の減少・・・ヒールの着地時にショックを感じるようになる。 
☆腰回り〔月型芯〕がやわらかくなってしまう
☆ヒール部の摩耗が激しいく安定しない
☆ソールが滑りやすい
☆アッパー〔甲部分〕にキズが多く汚れきっている
☆アッパーが伸び足がフィットしない
☆短時間で汗を感じる
☆中敷きの摩耗が激しく土踏まずが支えきれない
☆つま先余裕が少なくなっている

以上のようなことは靴の機能の減少と言われるものですが、毎日続けて使用しなければ上記のようなことは起こりにくい。 
大手スポーツメーカーは一日使用したら2日休ませてほしいと啓蒙している。 その理由は汗の解消もあるが、もっともなことは材質の復元にある。 上記に上げたショック吸収の減少に大きく影響するということなのです。
靴は履かずに数年も靴箱にストックしていると革が硬くなり収縮してくる。 同時にサイズも小さくなり寿命となる。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,665>

2015年4月18日 (土)

トップリフト(プラグ・化粧)が外れたまま使用している

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集会場の玄関に脱がれていたパンプス、たまたま片方が倒れていたためヒールに目が入ったもの。  靴業やシューフィッターでなければ気が付かないだろう。  路上にトップリフトが落ちていることがあるが、 忙しさのあまり修理まで気が回らないのであろうか。

トップリフトが外れると滑りやすくなり大変危険。 もちろんヒールの消耗も激しくなるが、もっと重要なことは靴のバランスが崩れてしまうことである。 それは靴だけに終わらず足(脚)のバランスに歪みが生じやすくなる。  つまり疲れやすくなる。  しかし実際には若さが解決することもある。  50歳代になると20歳代に履いた靴は履けないという人は多いが、そのようなことである。

靴型作成はヒールの高さを設定することから始まる。  よく考えてみると人の足にはヒールはついていない。  つまり足底は平らでありそのまま立っている。  当然踵を挙上すれば足骨格のバランスは変化し全身に影響する。  靴型はそれを補いながら立ちやすく歩きやすいものを作り上げる。 

写真の靴は、トップリフトが外れたままどれほどの期間使用しているのだろうか。 ややもするとトップリフトがないほうが働きやすいのかもしれない。
左右同時にトップリフトが外れることは珍しい。 片方が外れた時は気が付いていただろうに。

人の身体はよくできているという・・・・ヒールの高さ違いを自然に調整しながら歩くというのである。   
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,622>

2015年2月26日 (木)

落ちていたソール

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写真をみて、これがアウトソールの一部であると思う人はいるだろうか。 それほどソールの開発は進んでおり、それはデザインだけではなく機能にも深く入り込んでいる。 詳細は写真だけでは難しいが、足裏の形状に似ており踵の接地後、力は第五趾側にスムースに向かいそうである。 いかにも歩きやすそうで多くの方がすぐにも手に取りそうな雰囲気がある。

しかし、このようなものがなぜ道路に落ちているのか。 
落ちる前に当然ハガレに気がつく。 気がついたら修理をしなければと誰もが考えるでしょう。 そうしなければ歩きにくく、とても不便を感じる。 
 
また拾っていかないのはどうしてか?  脚長差も生じ見た目にもどうか?

外れても拾っていかない・・・・このようなことに何となく物余りの社会が垣間見られる。 皆裕福すぎるのか。 数十年も前のことですが靴はゴムか布が一般的であった。 その頃は靴は高いものであり買える人は僅かであった。
良くできた靴、部品が落ちたら(剥がれたら)お金に不自由なくとも直して履いてほしいものである。

この靴のメーカーや開発者、販売者がこのような光景をみたら・・・靴作りの問題もあるかもしれないが何となくわびしく想うのではなかろうか。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№1,597〉

2015年2月20日 (金)

あまり履かない靴を使用するときは、底の剥がれや摩耗を確認してから

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靴を履くときは確認を怠るととんでもないことになることがある。 その「とんでもないこと」をお客様に度々伺うことがある。

結婚式の会場で、底が割れその破片や屑が歩く端から落ちてしまい、非常に恥ずかしい想いをした。 
冬の旅行中、底の割れや摩耗から雨が入りソックスが濡れ、足が冷えてしまい辛い経験をした。  
ヒールがはずれ「危ないですよ」と声をかけられたことがあった。
海外で靴擦れが起こり履き替えの靴を探したが、サイズが小さすぎ靴がなかったため絆創膏で我慢をした・・・その旅行で最大の想い出、記憶に残っているのは足の痛みです。

その他様々なことを話してくれたがそのたびに小生としてできることは、お客様の気持ちに寄り添うこと以外にはなかった。

このような事例の多くは特別なイベントや旅行中のことが多いようである。 
そこでいつもの靴でない時のお出かけには、履く前日までにじっくり検品をすることが大事になる。 当日では忙しさのあまり見落とすことがある。 

検品方法は、底を何度か曲げてみて、底の接着部分や底の割れを確認すること。 
ヒールの強度を手で試してみる。 
中敷きの剥がれをみる。 
そして大事なことは履いてみること。 出かけるときのソックスを履ききつくないかを慎重に確認することです。 
長期の旅行には、必ず履き替えの靴を待っていくこと。 簡単なスリッパや軽いサンダルを持って行き助かったという顧客もいた。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№1,594〉

2015年1月16日 (金)

左右のアッパーが違うのか?

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左足用の靴がどことなく脱色したように見える。 このようなことが起きやすいのは起毛革の特徴でもある。 その上左足用、靴のアッパーが切れている。 どこかに引っ掛けたような裂け方、切れた繊維に緻密さが少ないようだ。 

上記の事柄は靴だけからの所見であるが、足の左右差も考慮しなければならない。 この靴の使用者はわずかに左足の土踏まずが低下している。 履くと切れた部分がさらに広がる。 その他足の左右差に著しい変化は見当たらない。

革は裁断する部分で強度が随分異なる。お尻の部分と腹では伸びかたも伸びの方向も相当に違いがあり、裁断する職人は神経をつかうところ。 アッパーの左右を一頭からでなかったなら、強度も違って当たり前になる。 しかしメーカーは二頭の動物から左右を取ることはなく、アッパーは靴型につり込むまで左右を離すことは考えにくい。 


どうして左右に摩耗の差がおきたのか? 疑問も残るところである。
起毛革は使用後にクセが出やすい。 また起毛革にパンチングメッシュは強度の面を考慮する必要がある。 例えばパンチングの直径を小さくする、甲裏に銀面(革表面)を残すなど。

起毛革の場合は、上記のような事柄を踏まえたうえで購入することが必要でしょう。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№1,577〉

2014年12月22日 (月)

どうして摩耗する?

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写真は右トウ先に摩耗がみえる。 おそらく履いている当人は最初は気になっていたのでは、ただ視線は足もとにいくに違いない。   店頭でシューフィッティングをしていると、このようなことをよく見かける。 

「どうして右の靴だけが摩耗するのか」というような質問を受けることは少ない。 高価な靴を購入するのに、また同じようになったら「おしい」とは思わないのだろうか。 もちろん履いている靴がすべて同じになるとは限らないが。

なぜ摩耗する?について、写真のような例は何万歩の中での数歩が摩擦を起こしているものであろうから、簡単に応えられるものでもない。 もし一歩毎に摩擦をしていれば、すぐに穴が開いてしまうだろう。 一度シューフィッターに相談してみることを勧める。

キズがついた当初は相当気になってはいるものの、時間の経過と共に忘れてしまう。 一日中気になってしまうと、非常に疲れてしまうことになる。  そのようなことを考えてみると人の身体はよくできていると思わざるをえない。

なぜ摩耗する?に確かな答えができず恐縮です。
できればそのまま履かずに靴クリームなどで補正をする、それくらいの気持ち入れをしてほしいものである。
足と靴健康アドバイザー【大木 金次】〈№1,565〉

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