無料ブログはココログ

2009年11月14日 (土)

足の骨格の名称を覚える

足の骨名を覚えるとその役割なども同時に理解ができる。 以前、体には「體」という文字を使っており骨が体を作るとしており、骨を豊かにする大切さを教えたものであImg る。 現在でも骨太の・・・・などと政治の世界では頻繁に使われている。 そこで足の骨には様々な名称がつき片方の足に26個(種子骨は除く)もの骨があり左右を合計すると体の四分の一になる。 脚の最下位にあり地面に接している大きな骨は踵骨(しょうこつ)、足の中で大きく中心線よりやや外側につく。 踵骨に歪みがくると足全体への影響は大きいため靴の腰まわりの芯には硬いものが多く、足の踵の底面にカップインソールがついているものがあり踵骨の安定を考えている。  踵骨の上には距骨(きょこつ)が乗っているが、地面に触れない骨で後足部の骨を統率しているようにみえ、何となく迫力を感じる骨である。 舟状骨(しゅうじょうこつ)は形が船のようになっておりその前に位置する楔状骨(けつじょうこつ)と結びついている。 楔Dsc00007 状骨の楔は楔(くさび)であり家屋の天井にあり支えている屋台骨と同じようなものといわれている。 楔状骨は3個からなり足の中でもっとも高い位置となり天井から吊り上げていることになる。  立方骨はその名の通りで立方体のような体形で踵骨と共に一階になっている。 他の内側の後足部の骨は二階になっている。 以上の7個の骨は前足部と比べほとんど動かない骨であり、この部分に痛みが発生するとシューフィッターとして靴のアドバイスはかなり難しいものになる。 骨の名称と骨格を小学の高学年までに覚えてもらいたいものです。 その理由は強い運動を始めることが多くなるからである。  疲労骨折を繰り返すスポーツ選手も結構多いようですが、足の骨格を覚えると靴選びが入念になるのです。  特に選手を指導する人は足の骨格構造を熟知することは非常に大事なことになります。 体の文字をこれから「體」に戻したほうが理にかなっているのではないでしょうか。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№633> 

2009年11月12日 (木)

靴のサイズを調整するインソールを組み込んでいる

靴を使用しているときつくなってくることは誰しもがあること。 その時にすることは靴ひもをゆるめる、または靴を抜いでしばらく様子をみることぐらい。 またソックスの厚みを変えてみDsc01078 たり、他に足をマッサージすることも良いことですが。 ところが今回取り上げた靴はインソールが二重になっているもので、裏にカチッと装着されているもの。 しっかりと留まっており足裏への感触に違和感はない。 良く考えつくものである。 この靴のメーカーは世界をマーケットとしておりアウトドア用品の開発を得意としている。  新製品の開発にはおそらくプロジェクトを組みその発掘に努めていると考えられる。 以前このブログで「シューズインシューズ(2007年4月22日)」というタイトルで取り上げているメーカーと同じである。 作られている足数は一型で何十万足にも上ることでしょう。 写真の靴を見るかぎりインソールの仕組みや構造、カラー・サイズに非の打ちどころがない。 歩行中に足がきつくなることが往々にしてあるがそのようなほんの身近なことに対して真剣に考えてくれるメーカーは意外と少ないものです。  この靴は足がきつく感じてきたらインソールの裏の一枚をはずすことで解決がつくのです。 その瞬間の解放感は人には解らないもの。 そして楽になった体制で歩いていると身体が快調になり、今度は靴が大きく感じてくることもある。 そのときははずしたソールをまた取り付ける。  そこで肝心なことは、このようなインソールが入っていることを忘れないことです。 自宅まで我慢をしてたどり着いてから気がつくことが多いかもしれない。 そこが足の難しいとこである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№632>

2009年11月10日 (火)

朝の優先席、譲りたくとも席を立てない

若い人たちの足の弱さについては何度も取り上げてきたが、そのほとんどが個人的な内容で自分が困るとしたものでした。 しかし今回のテーマは社会的な観点からみて改めて考えてみる必要があり体力の向上を切に願うものです。 電車内で優先席が空いていても座りたくないというのが健康的な人の一般的な考え方でしょう。 しかし身体が疲れてくるとそのような考えはどこかに吹っ飛んでしまう。 高齢者が前に立っていても車内放送があっても身体は動けない、そのような若者がこの頃増加をしている。 社会のマナーは教育や指導だけでは達成できなくなっているおり疲れてくると身体に負けてしまうのです。 先日の電車内のことです。 高齢の女性の方がステッキをついて優先席まで入ってきたのですが、何と使用中のステッキを自分の後ろに隠してしまったのです。 そこに座っていた若者はそのようなことにまったく気がつかずにしばらく座っていたのです。 よく見るとその若者の座り方に余りの疲れが見え気を遣っていたのです。 この高齢の方の配慮には大変感激をしました。 ステッキを使っていた高齢者のほうが若者より健康という世の中になってきているのです。 座っている若者の身体の体勢を見るかぎり足がとても疲れ果てている感じがしました。、身体の疲れのほとんどは足からいうのは決して間違ってはいないのです。 このような事から足腰をもっともっと鍛え身体を丈夫にしてほしい。 子供の時の生活習慣のすべてを早く見直す必要があるでしょう。 成人になってから身体をつくることは非常に難しいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№631> 

2009年11月 8日 (日)

パンプスのヒールが折れそう

跛行して歩く姿よりヒールが心配になる写真、高いヒールのパンプスほどこのような例が増える。 写真では左のヒールが特に危ない、下りの階段などでは注意が必要になる。 このDsc03069 ような光景を見ると、つい一言口を挟みたくなるが・・・・その後に思うことは回りの親しい友人はこのような姿を見てアドバイスもしないのはどうして? いかにも転びそうな歩き方に危ないと感じないのでしょうか。 または足元の不安定さが解らないのでしょうか。 ヒールが傾いても体にダメージを感じないのは20歳代ぐらいでしょう。 しかしそのような毎日を繰り返すと加齢と共に痛みは腰に上ることが多い。 足を困らせるとしっぺ返しがくるとドクターは指摘をするが、若いときにはそのようなことには気がつかない。 とても残念なことです。 ところでヒールが傾く要因は靴型が足に合っていないことや、つま先に力が入りにくく安定しない、土踏まず部に体重が乗りにくい、靴の腰まわり(後足部)にフィット感が足りない、足腰の筋力が弱いことなどが上げられる。 またヒールの取り付けが甘いことなども考えられるが、いずれにしてもバンブスを履いて立った姿勢ですぐに解る。 以前このような時には鏡を使用して立ち方を自分で確認をしてほしいと投稿をしていますが、できれば靴は自分一人で購入をせず、ぜひシューフィッターのアドバイスを受けてほしい。 折れそうなヒールを常用していると思わぬ結果となってしまう。 後悔をしてからでは遅いのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№630>

2009年11月 6日 (金)

月型芯(靴の腰まわり)と踵の安定

足の踵には体重の半分がかかるといわれており、鋭い感覚をもっている。 その証しとしては、目に見えにくいほどの僅かな石が踵下に入っても非常に強い痛みを感じる。 靴を脱ぎその石を探ってみると余りの小ささにびっくりする。 些細な異物でも排除するという自然の動物たる営みがそこにみえるのです。 月型芯については靴によって様々な部品がありますが、最初は革を使用していたものの最近はレザーボートなど革を砕き圧縮したものを挿入していることが多い。 しかし全体的にソフトな芯が使われており踵の安定に不充分という靴が見られる。 その上踵周りについてはサイズや芯の形状の記入もなく靴選びのチェックからはずれているというのが現状です。  余り知られていないが前足部とともに踵回りの形状もImg 立つと変化をするということが多い。。 立った場合踵は接地面に近いところが太くなるため 写真の左側の靴が好ましいといえる(腰まわりの下のほうが太い)。 同時にヒールも太くなるが日本ではほとんど見られない形であるが、このような月型芯を採用している靴は足の踵部に締まりを感じ安定性がある。 以前、踵周りにもサイズか記号がほしいと提案しているが、実際にはなかなか難しいことである。 しかし踵が食われたなどという表現もあるほど、トラブルは結構多いのです。  そんなこともあり月型芯は軟らかいものが主流になっているが、そろそろ踵回りのフット感にも靴選びが入ってきてほしいものである。 踵の感触は月型芯だけではなく土踏まずからの影響や靴型、素材などにも大きく左右される。 足の踵を手で少し強くねじると動くことが解るが、靴内で踵があまり動きすぎるのは歩きにくく疲れる。 靴選びの際は踵周りのフィット感にも傾注してほしいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№629>

2009年11月 4日 (水)

靴の調整中金具が割れ目の前が真っ暗になった

靴を預かり甲伸ばしを行うことは日常的にありその都度慎重に調整をしている。 とくに甲にビット(金具)のついている靴は甲伸ばしが難しいため預かるときには充分な説明をして、もし割れるようなことがあったらご了承願いたいと申し出ることもある。 革は伸びてもビットが割れやすいからである。  そのように念を入れ了解を得ても実際調整に入るとつい力が入ってしまうのである。 ビットが割れたのは随分以前のことですが今でも思い出すことがある。 その時は甲伸ばしに集中できず余計なことを考えていたときである。 右手でストレッチャーのハンドルを回しゆっくりと拡張していたが見ているつもりで見えていなかったのです。 バリッと弱い音がしてビットがはずれた。 その瞬間全身に大汗が瞬時に流れ、どのように説明をして解決するかを真剣に考えた。 よくよく説明し納得をして預かったものの、壊れてしまったらこちらの責任。 あのときの一日は長かった。それからは調整に入るまえは深呼吸をしてから取り掛かりいらぬことを考えずに道具を手にすることにした。 他に心配事があるときは調整をしないことに決めている。 バリッという音が今でも忘れられない。 その後ビット付きの靴合わせには時間をかけ慎重にシューフィッティングをしている。 それでも甲が痛くなるという人は絶えない、足は常に動いていることを物語るが靴選びが一瞬で決定されることに難しさを感じるのである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№628>

2009年11月 2日 (月)

ソファーの上で正座をする人

足(脚)がだるくなると靴を脱いでソファーの上で正座をする人がいる。 そのような人の靴をみると残念ながら身体を支えられるようなしっかりとしたものは少ない。 身体に靴が負けてしまい足の機能が発揮されていないのです。 歩いて血液を上半身に戻すミルキングアクション(筋肉のポンプ作用)が足りず疲れとして現れてくる。 正座は強い筋肉に変わり身体の圧迫で血液を戻しているのです。 長年の経験から自然に正座をしてしまう、それがイスの上であっても辛さに耐えられず人の目も気にならなくなる。 そのような時脱がれている靴をみると左右がバラバラになり、時には片方が倒れていることもあるが靴までに関心が回らなくなっているのです。 それほど足のむくみは辛いものなのです。 シューフィッティング中にふくらはぎの太さに左右差を感じるときがあります。 ふくらはぎに両手をまわしてみるとすぐにわかるのですが、そのようなとき疲れやすさを伺うことにしている。 片足だけが極端にむくむのは要注意なのです。 むくみは僅かのことでも発生する。 特に目に見えにくい身体の変化がその僅かの代表です。 しかしその僅かは身体にとっては大ごとなのですから、足を常に観察をするという習慣を持つことは重要な自己管理といえるのではないでしょうか。 日本では人の前で靴を脱ぐことに気を遣うことは少ないようですが、外国(特に欧米)では恥ずかしいと思う所があります。 海外旅行などでは気をつけて頂きたい。 しかし短時間でむくみを解消する手立ての最良の方法は正座なのでしょう。  正座のような習慣のない国の人々はそのようなときどうするのでしょう? 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№627> 

2009年10月30日 (金)

靴のブランドに含む意味合い

スラックスから出ているトウ先だけをみて瞬間的にブランド名を当てると相手はびっくりする。それほどトウ先は解りにくいながら特徴があるものですが、一般の人は当てにくいでしょう。 しかし靴ほどブランド名があるものはないのでは。 社名をブランド名したり、またデザイナー名や機能をイメージしたもの、地域名やライフスタイルを表現したものなど様々である。 ブランドはメーカーにとって大事なものですが同時に小売や業者にとっても同じことが言える。 靴にブランド名の表示がなければどうなるでしょう。 おそらく困る人はすべてにわたると考えられる。 例えば使用している靴が余りにも履きやすいため再度購入しようとするとき、ブランドがなければどのように表現すればよいのでしょうか。 見えないもの、例えば履き心地やフィット感、大きさなどは他の人と相容れないものがあり言葉は伝わりにくいもの。 そのようなとき靴選びの決め手となるものはブランドです。 人の名前も似たようなことが言えるが、顔つきは見た目が中心になるためまだ解りやすい。 すべてのものに名前があるものの、靴は余りにも違いが微妙すぎるのである。  ところで一ヶ所のメーカーで数多くのブランド数が作られているのも靴業の特徴であり、工場見学を渋るところが多いのも事実なのです。 ライセンス料を支払っても靴にブランドを付けたい。 原価の高い靴にさらに経費がかさむという悪循環が靴の難しいところ、靴は外見だけでは良し悪しが解りにくいためどうしてもブランドがいる、またはほしくもなるのです。 ヨーロッパの靴をみると自分の会社名をブランド名にしていることが多く、社名を誇りとしているのである。  靴作りに社風が感じられる、そのことがとても大事なことなのです。足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№626> 

2009年10月28日 (水)

「大阪あそ歩」公認ガイドの愉快で巧みな話術

ウォーキングがてら参加したツーリズム、「大阪あそ歩(あそぼ)」は大阪コミュニティ・ツーリDsc04399 ズムが企画、実施しているもの。  一回2~3時間のコースをガイドしてくれるのですが私が参加したコースは古美術のまち・老松町めぐり(今月の24日)  冒頭から驚いたのは噺家を上回る思慮深い話し方、そしてその滑らかな口調そして我々に対する心遣いも豊かでガイドの個性が感じられた。 参加した全員はついつい聞き耳をたてるほどにひきつけられ、自然にガイドを取り囲むようになってしまう。 小さなスピーカーを携帯しているものの不思議なものでガイDsc04401 ドに吸い込まれる。 「画家はなぜ描いてしまうのでしょう?」とやんわり質問を投げかけ、その後画家の生い立ちを語り画廊に入り店主から詳しく伺うのである。 そのプロセスは流れるように動く、こちらの方がつい酔ってしまいとても良い気持ちになるのです。 「古美術店の敷居は高いと・・・・入ってみると決してそうではないでしょ」と、親しくなれそうな美術商に会ったら積極的に教えてもらいましょうと啓蒙してくれた。 今回巡った所は法曹界が集まる老松通りの古美術店街、三時間のツァーは本Dsc04396 当に楽しめた。 カイドに心から感謝を申し上げたい。 そういえば「ギャラリー帝塚山」の座敷に上がらせて頂き恐縮しましたが、そこで「なかおか珈琲」からキリッとした苦味と薫り高いコーヒーを頂戴し味わった、実に美味しかった。 そのコーヒーはなんと出前をしてくれたものでした。 ツアーのおもしろさは街並み以上にガイド(弁士)による、私の発見です。 このようなウオーキング?イベントなら何度も参加をしたいものである。 次回は「知られざる職人のまち」に参加を予定しているがどのようなガイドに会えるか今から楽しみである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№625>

2009年10月26日 (月)

土踏まずは6歳ごろまでに形成される

足の土踏まず(アーチ)は巧みな構造になっており三点支持で立ち足裏の要となるもの。  その土踏まずの形成は6歳ごろまでにはっきりすると言われているが、この頃は6歳でも半分ぐらいの形成率である。  成人の足でも扁平足ぎみの若者が非常に多くなっているという現状です。 その結果つま先に力が入りにくくなり、すり足歩行の現象とともにヒールが極端にすり減るということが起ってくる。 ところで6歳ごろに土踏まずが形成される要因は、足根骨(後足部)のうち土踏まず部にある舟状骨が4~5歳ぐらいで化骨するからである。 化骨と共にできる土踏まずは足を使うことによって形成されるが、その多くはつま先を使用することで出来上がる。 そのことは非常に重要なことである。 最近は家の中でもソックスを履いている子供が多いのですが、玄関でせっかく靴を脱いでいるのに残念なことです。 ソックス一枚でもつま先は動きにくくなるからです。 土踏まずができ入学となる社会の仕組みはとても良くできているのですが、身体の方がついていかない現実に何とも悲しいものがあります。 自然の生理をもっ大切にしていく必要があります。  土踏まずの出来具合をみるには玄関に脱がれている靴を上から左右同時に見るとすぐに判ります。 そのポイントは履き口(トップライン)内側の形です。 小学校に入りしばらくしても土踏まずの形成が少ないときは整形外科などに相談をする必要があります。  またシューフィッターのいる靴専門店などに相談をする、シューフィッターが近くにいなければ認定している「足と靴と健康協議会」のホームページから検索をするか、連絡をしてシューフィッターのいる専門店を紹介して頂くと良いでしょう。 子供の身体作りは親の努めですからぜひ関心を持っていただきたいと思います。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№624>

2009年10月24日 (土)

象はスイカをどのようにして割るのでしょうか?

NHKラジオ深夜便を聞いていたところ、象はスイカをどのようにして割るか解りますか?と質問をしていた。 その方は獣医師の小菅正夫氏(元旭山動物園園長) 突拍子もないラジオからの質問に私もびっくりしたのですが、その答えをじっくり語ってくれた。 これは来園している見学している皆さんへの話です。 スイカを持ってきて大勢の方に上記と同じ質問をしてそのスイカを象の前に置いた。 その後象は大きな丸ごとのスイカの上に前足をそっと乗せゆっくり圧力をかけていく。しばらくするとパリーンと三つに割れたのです。 その後鼻でつまんで食べることができたという話。 そして次の問いかけがすごい・・・係員は観客に「なぜべシャッとスイカをつぶさないのでしょうか?」と改めて質問を投げかけた。 その答えにインタビューをしていた宇田川清江アンカーもびっくり、「賢いですね!」との一声。 その内容はこうである・・・・スイカが割れないで足が捻挫をしたら、また象はスイカの中身を知らない、中に硬い芯でもあり刺さったら怪我をする。 それは死を意味するのです。 上手に割ったのではなくそのような割り方しかなかったのです。 このような能力を使って象は生きており、慎重に慎重にスイカを割っているのですと結んで喝采をあびたということです。 4~5トンもある大きな象は知恵がある、しかもその大きな足裏はとても敏感であることに私は感心をした。 足裏の感覚が少なくなれば食べ物を得ることはできなくなる・・・・そのことを象は解っているのです。 足という字は口が止まると書くと教えて頂いたのは以前から何度も取り上げている原田碩三兵庫教育大学名誉教授である。 まさにこの象の仕草からその通りであると実感した。 人は足でスイカを割ることはできるでしょうか。 我々は包丁があるからと考える前に足の感覚の衰えに気がついてほしいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№623>

2009年10月22日 (木)

足裏の感覚を呼び覚ますには

足裏の感覚を改善する源として、とても大事なことは足を温かくそして足裏を軟らかくするという発想が大切。 そして子どものような足を作ってほしいものです。 そのようなことの反対といえるのは足の冷えやタコ、あかぎれ、または痛みの発生でしょう。 タコはヤスリで削り靴を改善すること。 あかぎれには保湿のためのクリームをつけること。 つま先から膝上までマッサージを毎日欠かさないこと。 その上ストレッチなどで足全体を柔軟にすることです。 このようなことは風呂上りが最適であり腰湯なども良い方法といえる。  また関節がスムースに動くこと・回ることも大事である。 そのためには足関節や足ゆびを手をかして回してみる。 足ゆびでグー・チョキ・パーが軽快にできることも必要です、しかし足が冷えてくるとチョキが何となく鈍くなるものです・・・ぜひ試してみてはいかがですか。 靴についてはつま先がゆったりして前足部に体重が乗りすぎないこと。 冬場などは冷えすぎを予防するため薄いソール(底)を避けること。 ただ厚みのある弾力性の強いソールを履き続けると足裏の感覚は鈍っていく・・・足裏が眠りにつくようなものです。 ときには固めの底の靴や立体的なインソールを入れてみることも大事である。 いずれにしても毎日同じ靴を履かないことです。 凹凸のある場所を好んで歩いてみる、またわざと蛇行して歩いてみるなどもいいことです。 家の中では足のゆびを努めて動かしてみる・・・上記と少しダブりますがタオルギャザーといわれる運動ですがタオルを足ゆびで手繰り寄せることも良い。 青竹を踏むことも。 丸背中の改善には肩甲骨を後ろに引き寄せることを毎日行う。 腰まわりを丈夫にするためにはスクワットをゆっくり行う。 そのようなことを重ねていくと足裏は手のかすかな接触でくすぐったくなっていくのです。 次回は象の足裏の感覚です。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№622>     

2009年10月20日 (火)

足裏の感覚

畳の上を歩いていると足の裏が僅か冷たく感じることがあるが、その瞬間秋の深まりを身体で感じるという人がいた。 足の裏は手の平と並んで感覚が鋭い部分といわれる。  ところで足裏を鋭敏にして何の役にと思っている人が多いのですが足は大変複雑な仕事をしているのです。 身体は目からの情報があるものの足裏からの情報を基に安定を保っており、地面の状態や身体の傾きなどを感知すると反射的に各部の筋肉に指令が送られ姿勢が保持される。 情報を収集するための神経器官は足裏の体重のかかる部分にあり特に前足部に集中している。 しかし最近は前足部に体重が乗っている人が少なくなりゆびさえも浮いていることを目にするが、それでは感覚が鈍くなってしまうのは明らかである。 そのような悪循環に陥ってしまうと身体の安定以前に故障・ケガに結びついていくでしょう。 感覚が鈍ると足裏に体重をしっかり乗せられなくなる。 次に大事なことですが足裏からの感覚は体幹部の軸がしっかりしていないと受け入れることが鈍くなる。 それには正しい姿勢をとる必要があるということになるのですが、腰が落ちていたり丸い背中では回路は鈍るのです。 ところが脊髄をしっかりするにも足腰の確かさが必要、また足裏の感覚が鈍いようでは足腰の話までには程遠いのです。 小学生の頃教室では姿勢を正してとよく先生から注意をうけたものです。 その時は何も解らず言われる通りにしたものですが、今になってみるとその重要さが改めて知るようになった。 この頃は成人でも姿勢がとれない人を見かけるが誰かがアドバイスをしてあげないと疲れやすい身体になってしまう。 身近に接する人がそのような指摘をしてほしいと願っている。 足裏の感覚を呼び覚ます方法にについては次回にしたいと思います。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№621> 

2009年10月18日 (日)

宴会にブーツは大変、注意をしたい

ブーツは足を通すのが大変なものが多いがロングブーツになるとさらに苦労をすることがある。 最近は足関節(くるぶし回り)部分にファスナーを組み込んだものがあるが、それでもふくらはぎが入りにくいものがある。 そのようなブーツを履いていったという話がある。 ふくらはぎのファスナーがやっと引き上がったブーツを履いて同窓会の会場にいったところ、そこは畳敷きの会場で  「しまった!」 と とっさに感じたという。 座敷に上がる時はよかったものの帰りに足が通らない。 まず玄関にイスがなかったことである。 日本の座敷は玄関にイスはほとんどないのは当たり前のようですが、ライフスタイルが今のように変わってくると靴を履くのに工夫がいる。  その上座敷で二時間も話し込んだら足(脚)は相当にむくみ、ふくらはぎの周囲は太くなることが多い。 筒回りサイズのきびしいブーツではどうすることもできなくなる。 そのような経験者は多いことでしょう。 この頃の居酒屋でも掘りごたつ風の店が多くなり靴を脱いで上がるところがある。 靴を脱いだ瞬間はとても心地よいものですが、帰りに靴を履く時にはビジネスのシューズでも苦労している人が耐えない。 おしゃれのつもりでどうしても履いて行きたいという気持ちが先にたち、その先が見えなくなることが多いです。 同窓会の案内状などにも配慮がほしいもの、例えば 「会場はくつろげるよう座敷にしました」 というような内容を入れてほしい。 靴は立つためのはきもの、せっかくのデザインでも脱いでしまったらまったくその意味をなさないのです。 ブーツにはくれく゜れも注意を願いたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№620>  

2009年10月16日 (金)

古道を歩くことに求めるもの

前回に登場した熊野古道の推進委員長・川端守氏の話(NHKラジオ深夜便)から考えてみたい。  熊野古道を3年も4年もかけて歩き続けていたと古文書に書かれているという。 余りの貧しさに村を追われ熊野のような辺鄙(へんぴ)なところにあえて登り巡礼をするというのである。このような光景に私は理解を得るほどのものを持ち合わせていないが、川端氏は病める者は歩くことで心が開かれると語っている。 人間はつくづく考える動物であると感じる。 健康を取り崩して歩く、また細々とした思いを抱きながら歩き続けることで身体を鍛えていくこともあるでしょうと。 昔は藩から通行手形が出ていたがその中に、もし健康を害し死亡するようなことになったら、その土地の作法に従ってお墓の端にでも埋めてやってください と書かれていたという。 川端氏は現在のパスポートにも外務大臣名で「日本人であるので・・・・」 と記載されているが手形はそれ以上のことを記しているとして、敬意の想いを持っているのです。 熊野は今でも遠いそれでも歩く人は絶えない、歩くことは歴史や文化を思い返すことでありそれは実に美しい姿であり歩くスピードで景色を観ることは大切なことですと、何度歩いても同じ景色はないと締めくくっているのです。 私は熊野古道の一ヶ所、中辺路を以前に歩いたが厳しい登り道が続く山道であった。 登っている途中何度も「なぜ自分は今歩いているのか」と振返っていた。 頼りは二本の足、そのとき感謝の念にかられるが、その昔と違い新たな希望が湧いてくるのです。 人は生まれてから長年歩き続け、そして生涯二本の足に深い想いをゆだねるのかもしれない。 川端守氏は冒頭で語っていた・・・・熊野古道の正式名称は 「紀伊山地の霊場と参詣道(みち)」ですと。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№619>

2009年10月14日 (水)

ピレネー山脈越えの800キロの旅は歩くことが目的だった

キリスト教の聖地、三大の道として知られるフランスからのピレネー山脈越え、巡礼の道を夫婦で40日かけて完全踏破をしたという話(NHKのラジオ深夜便)  本当に感動的な内容で録音をしている携帯ラジオでウォーキング中に何度も聞いている。 その方は今68歳の川端守氏 (熊野古道の推進委員長)  踏破は二年前のことであるが、この齢で毎日20キロを40日も歩き通せるだろうか?・・・我が体力と気力が耐えられるか不安があったと言う。 200ほどの村々を越えるが素泊まりの宿舎は二段ベットで枕が一つだけ。 そこは一泊1000円ぐらいでボランティアで運営されており、日本も見習う必要があると指摘している。 大部屋の片隅では女性が着替えをしており、そのときは目をそらしていたと。 そのような質素な宿が巡礼の根本をなしているのではという一言は実に印象的である。 400キロの道に公衆トイレは一ヶ所だけ、ときには野良で用を足すこともあるが、そのようなことに耐えられることも歩く上で大事なことであるでしょうと淡々と話をしている。 今でも夜中に目が醒めると旅の続きをしているようなことがあると語っている。  深夜便の放送の中で特に刺激を受けたのは何と「歩くことが目的であった」という一言、我々は歩く目的は何ですか? 歩いて何処に行くのですか? とよく口にするが目的は歩くことにあるという。 改めて歩くことについて考える必要があるでしょう。 歩き通した瞬間、もう歩けないのかというような寂しさが込み上げてきたと振返っているのです。 巡礼の道の目的は・・歩くこと・・その事ただ一点だけなのです。 次回は古道を歩くことに求めるものと題して同じく川端守氏の話を引用します。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№618>

2009年10月12日 (月)

足の外側で立ち仕事をしている

足の外側で立つと楽になることが多いのですが写真はその典型的な例といえる。 しかしこのような立ち方では関節が硬直しだし仕事ははかどらないでしょう。 以前クロスDsc01277 して立つという写真を掲載しましたがクロスでは仕事にならないため、このような動作をすることになる。 このような体制をとる人は扁平足ぎみの足の人が多いのですが、そのようなことをヒールの摩耗に見える。 外側とくに左のヒールが顕著に減っていることが解るが、スラックスのシワの多さと外側に捩れてずれているのも気になる。 どうしても座ってしまうのかもしれない。 それは仕事上やむをえなのかもしれないが、疲れが早くくるために腰を下ろしてしまうことになるのでしょう。 土踏まずが下がると体液の循環が滞り脚全体が疲れてくるが、つま先に力が入りにくくなることもそれを援助することになる。 足が疲れるのは当たり前と考えている人は余りにも多いのですが、自分の足の体制に気が付く人は少ない。 疲れの改善に必要な考え方として大切なことは一方的に結論付けないことである。 例えば今日は歩きすぎたからとか、仕事をしすぎたからなどと心の奥底で思ってしまうと進展はなくなるのです。 人間も動物なのですから。 写真のような光景に出会った友人はぜひアドバイスをしてほしいのです・・・・「シューフィッターに相談をして靴選びをしてみたら」とやさしく問いかけて頂きたいのです。 そのようなアドバイスのできる人が真の友達なのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№617> 

2009年10月10日 (土)

大雨に長靴は適さない?

台風が接近するとテレビ各社は大雨や強い風に対しての備えを事細かく報じ大変ありがたいかぎりです。 しかし今回の非常に強い台風18号は全国に大変な被害をもたらした。  そこで水害には予想もつかないことが多いため我が家では長靴を常備している。 その長靴は筒の高さが膝下までの長いもので、しかも長靴の中には濡れても余り水を吸わない合成皮革の立体的な中敷を入れている。 ところで先日のテレビで語っていたことですが、長靴では中に雨が入り込み脱げてしまうことがあるので大雨には適当ではないとアドバイスをしていたが、長靴は雨に履くものなのに不思議なことと思ったものです。 実はそのような時、田舎などで実際使っている人を見ると長靴の筒の上部をひもやベルトで巻いて使用している。 大雨だけではなく大雪でも同じように工夫をして使っているのです。 余り細いひもは滑ってはずれるため向かず、滑りにくい太いひもや幅のあるベルトが良い(以前は縄ひもなど)  しかしこの頃の長靴をみると筒の上部に締めるものがついており北国の人は常に愛用している。 その上大雨ともなると膝下をカバーする長い雨合羽・レインコートを着用する。 大雨には長いレインコートと長靴はセットになっているのです。 以前から会社に出勤する人の多くは台風でも革靴を履いているが、駅までは長靴を履き駅で革靴に履き替えてほしいものです。 靴はビニール袋に入れ持ち歩く、それぐらいのゆとりがほしいと思っている。 それはファッションのたしなみと言えるでしょう。 雨が長時間にわたるほど長靴は重宝に感じるものです。 その訳は雨のため短い靴(シューズ)では足が冷えてくるからである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№616>

2009年10月 8日 (木)

立ちやすい靴

靴によって歩き方が変化することは今までも指摘をしているが、それ以前に立ち方にも相当な差があることに気がついている人は意外に少ない。 しっくり立てずにしっかり歩くことはむずかしい。 立つ・立ちやすいなどのことについては経験的に学び理解をすることで、知識として吸収することではない。 そこで立ちやすい靴とは?についてシューフィッティングの途中に皆さんが話されたことは、姿勢がすっきりする・腰が軽い・身長が伸びたようだ・立った方が楽・靴が軽い・気持ちがいい など様々である。 靴を求めるとき足を入れた瞬間に立ちやすいと咄嗟に言葉を発する人もいる。 今までにない感触の靴と述べる方もいる。 身体の要は腰と言われているが腰の下に足があることをはっきりと指摘する人は非常に少ない。 足元のぐらつきは当然腰にくるが、前出にもある「身長が伸びたようだ」などの言葉は立ちやすいことを述べているものである。 ところで立ちやすい靴とはについて大雑把に上げるとトウ先が広く、靴の腰まわりがしっかりしておりしっくりした感覚があるものと考えられる。 反対に靴を履いた瞬間に歩かされるような靴は立ちやすいとは言いきれない。 おそらく疲れやすい靴になるでしょう。 「立ち姿に人柄がみえる」と語る人は非常に多いのですが、今までの長いキャリアの中で多くの経験を踏まえた結果から生まれた言葉ではないかと察する・・・そこに鋭い洞察力を感じるのです。 基本的なことですが誰でも立っている・・・しかし軽率に扱ってはいけない。 立ちやすい靴を履くとイスに座るより楽という人は大変多いのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№615> 

2009年10月 6日 (火)

左足が転びそう

歩行中の転びそうな左足、写真ではよく解りにくいのですがパンプスを履いている人によく見受ける光景である。 実際この人は不安定ながら転びもせず歩いていたがそのひ弱さは隠せない。 ヒールの高い靴ほどトウ先が内側を向くことが多く、内輪歩行となり何となく控えめDsc01353 な印象を身体全体から見受けるようである。 凹凸のある路面では非常に辛いものになるでしょう。 平らな床や路面だから履けるが、本来パンプスは室内履きであった。 今は外出用にも沢山使用されているが、身体へのダメージは相当なものになる。 ただ履いている当人はなにげなく使用しているが気がついたら疲れが残ってしまい、その結果足を癒すことばかり夢中になる。 危なげな靴を履いている本人にアドバイスをする友達も皆無に近いが大変残念なことです。 ヒールを高くするとローリング歩行も当然できないが、内輪歩行になってしまうと体重は足の外側に集中するため、パンプスはどうしても外側に倒れやすくなりあおり歩行はできない。 元々の足の機能が生かされずそのため全身に大変な疲れを感じるようになる。  この頃はヒールの高さが10センチを越えるパンプスが出ているが選び方に慎重を期したい。 その時はシューフィッターに相談をして立ち方や足と靴の姿勢も見てもらうなどアドバイスを受けて頂きたいものです。足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№614>

2009年10月 4日 (日)

整形靴製作展にみるミニチュアシューズとリュウマチの足に合わせるシューズ

整形靴製作展は神戸医療福祉専門学校三田校が毎年開催しているものでいつも楽しみにしており興味がつきない。 今回取り上げているミニチュアシューDsc00808 ズは少し以前のもので恐縮ですが一昨年の傑作品、原型の靴と共に飾られていたもので専門学校の生徒の作品とは思えない。 靴の細部を見ても道具が滑らかに動いている。 ソールの釘打ちも実にていねいで見栄えがする。 このような作品を手に取ると、技術や器用さの前に靴が心底好きであろうことがよく解る。 作品はブーツという非常に難しいアイテム、同時Dsc03406にミニチュアをつくるという根気はどこから生まれるのでしょう。  整形靴の分野は日本ではこれから期待されるもので、いま新鋭の職人が生まれつつあり日常でも目にすることになるでしょう。 様々な病気や事故等で靴が合わない、また靴そのものもないような人は沢山おり靴探しで疲労困憊している。 脚長差(脚の長さが左右違う)をカバーする靴さえも見ることがDsc03405少なく、常に苦労をしながら生活をしている。 それでも時折左右を調整した靴を見受けるものの実用一点張りのものが多く調整したほうは重すぎしかも楽しさにかける。 今回の作品に見られるように美的感覚をそろそろ取り入れてほしいものである。  しかし整形靴を作ることはそう容易いことではなく高度な技術と人生のキャリアが必要となる。 足に合って機能するのは当たり前というようなことを簡単に口にする人が多いのですが、足は左右ある難しさが付いて回る。 不充分さをカバーすればそれだけ足に過剰な負担になるのです。 体力が低下すればさらに履きこなしは難しくなる。 写真中央は今年開催された製作展のもの、リウマチに対処する靴です。 下の写真はその靴を作り上げるプロセスを解説しているものでよく理解ができる。 このようなシューズから将来の一流プレーヤーになるべく頑張っている生徒がいることに理解を願いたいのです。 整形靴製作展は年に一度開催されております。 学校のホームページをご覧いただきぜひ足運びを願いたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№613>   

2009年10月 2日 (金)

「歩荷 (ぼっか)」という人々・・・NHKラジオ深夜便から

「歩荷(ぽっか)」という聞きなれない言葉が先月の24日、NHKラジオ深夜便から流れ聴耳をたてた・・・暫くしてその内容が解った。 そのときのアンカーはのど自慢でおなじみの宮川泰夫アナウンサー、はっきりとした口調で大変聞きやすくいつも楽しみにしている番組です。、午前1時からのそのテーマは「のど自慢旅日記」、新潟・上越の話。 その中で松本街道を塩を担いで歩く「歩荷」という人がいたというものです。 400年も前の話ですが糸魚川から松本まで50㎏の塩を背負い一日30キロも歩く。 休憩時は腰を下ろさず、担いでいる塩の下につっかえぼうをしてそのまま休む、一度下ろしてしまったらもう立ち上がれなくなるのでしょう。 ラジオで語る宮川アナウンサーの力のこもったそのときの語り口にすざましい姿を思い浮かべた。 石のような塊をひたすら運ぶ過酷な労働、今の社会のように道は整備されしっかりとした靴を着用してのことではない。 脚絆を巻き草鞋(わらじ)姿であったと思うとどれほどの健脚かと考えてしまうのです。 背負った人々を想像するに、30歳前後の骨太でがっちりし、丸顔で身長も低いというような体格、全身強固な肉体ではなかったかとも。 その松本への街道はところによってU字講になっており場所によっては人の何倍もの高さがあったということですが、その訳は牛にも塩を乗せ運ぶ、その途中横道にそれないための策であったという。 しかし牛だけではなく人さえも塩を背負わされたら逃げることも放棄することもできずただただ歩を進めるだけ。 そのような印象から「歩荷」と呼んだのでしょう。 そこに人が運ぶという姿は見えずただ荷物が動いているという漠然とした捉えかたをされた。 足の強さを考える前に強い意志と精神のたくましさを考えざるを得ない。 歩荷(ぼっか)・・・余りの厳しさと切なさから胸に込み上げてくるほどの話でした。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№612>

2009年9月30日 (水)

二足とも左が小ぶりに見える

上下の写真は同じ品番で同じサイズの靴です。 まったく同じに見え同じ一枚の写真にも感Dsc02187 じますが、良くみると左の靴の外羽が歪んでいることが解る。 さらに細かく見ると左側の靴の羽、内側が僅かに前にでているのです。 二枚の写真を比べてみるとどちらも左側の靴が歪んで見え、容積も小さく見える。 靴は後ろから見ると左右差がよく解ると以前に投稿をしているが、この靴も前からでは解りにくい。 そのため後ろ側から写している。 今回は左右差とともに二足とも同じ仕上がりになるという例です。 このようなことは意外と多く見うけるのですが本当に不思議なことです。 実は靴型にアッパー(甲革)を乗せる瞬間に左右差が出ると考Dsc02188えられている。 工場ではつり込みと言われている工程ですが、その機械との呼吸が影響すると思われるのです。 つり込みの仕事に携わったことはありませんが、傍らから見るかぎりそのように感じるのです。 手の力には左右差がどうしても発生する、弱い手の方はつり込みの機械に負けやすい。 そのために左右差が靴に現れ、写真のように二足とも同じような仕上がりになると思われるのです。 ややもすると二足ではなくその人の作ったこのデザインの靴はすべて左側が、かぼそく見えるかもしれない。  靴作りは手作業の工程が多く左右差をなくすことは本当に難しく大変なことです。 左右差のある靴を履くと足の感覚は鋭いため圧迫に左右差を感じることが多い。 見た目の問題だけではないところに靴に難しさが秘める。  微かな靴の左右差、足も左右差は当然ありますが感覚的に解ることは身体のすばらしいところである。 二足とも同じような仕上がりになることについては、作る人は気がついていないのでしょう。 発見できるきっかけがあると良いのですが。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№611>

2009年9月28日 (月)

最初から「履き心地の良い靴をください」という人は少ない

靴選びをしている人のほとんどはデザインに熱中している。 それでも少し間をおいて履き心地が良ければなお良いのですが、と付け加えられることがある。 しかしアンケートの中の靴選びのポイントをみると、筆頭に上がるのは履き心地である。  このアンケートは東京電力テポーレが調査(2008年8月)したもので複数回答なっているが、第一番が履き心地で73.0% 第二がデザイン51.4%どある。 ただ年代別にみると30歳未満はデザインが一番になっており30歳以上は履き心地が一番になっている。 現実の靴選びを見ていると最初から履き心地の良い靴を選んでいるとは思えない。 試し履きに入る前の靴選びでは履き心地の話はほとんど出てこないからです。 価格が高ければ、また一流ブランドであれば履き心地は良いのではと思っている人は多いようである。 履き心地は目に見えないのですから質問があって当たり前なのですが、実際その一言に答えられる販売員はそう多くはないのです。  それほど履き心地は難しい。  そのようなことから靴選びは販売員選びが大切ですと提案をしているが、なかなか浸透しないのは残念なことです。 購入して翌日になると靴は履き心地に逆転する。 アンケートに記入する時は靴が目の前にないため履き心地第一になり素直な心がみえて冷静さを感じるのですが、靴の売り場ではデザインが先になってしまう。 足が靴を履くことの大切さを忘れてしまっているのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№610>

2009年9月26日 (土)

靴購入後、階段の踊り場で再度確認をしていた外国人

最近は外国人の観光客が多くなり日本製の靴を購入するケースが増えているが、その帰り際階段の踊り場に立ち止まり靴箱を開き確認をしている光景を何度も見ることがある。 遠くから眺めているのでその真意のほどは不明ですが、どうやら自分の選んだ靴に間違いがないか?デザインやサイズなどをチェックしているのである。 なぜと私なりに考えてみたのですが、その理由は入金のためにお買い上げの決まった靴を奥のレジスターまで持っていき紙袋に入れてくるからなのです。  ほとんどの日本人はそのような行動に何の疑問も持たず持ち帰るが外国人の方は簡単に納得をしないのです。 もちろんすべての外国人の方がそうするとは限らないのですが。  そのような光景を見てから私は日本人のお客様も含め全ての方に対して目の前で袋に入れることを徹底している。 外国人にとっては安心できるサービスではないかと思われる。 日本ほど丁寧に箱に入れそして袋に入れて差し出す国はない。 その行動や仕草も日本的できめ細かいものを感じる。 それはすばらしいことであるが、ただ長年のシューフィッター人生を振返ると左右のサイズ違いや、右と右を入れたり、デザインを取り違えたりいろいろなトラブルが起っている。 先日外国で求めた靴に右と右が入っていたということを日本に帰ってから気が付いたという話を伺った。  靴は左右あるのですから左右が揃うことは当然のことですが試し履きをしているうちに販売員は混乱をしてしまうのでしょう。 チェックを怠ってはいけないのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№609> 

2009年9月24日 (木)

ヒールの摩耗が早く何度も修理に出す

どのような靴を履いてもヒールが早く減りすぎ修理に忙しいと語る人が多い。 そのような方が発する言葉は「歩き方が悪いのでしょうか?」という一言。 そのように訴える人の足を触診し計測をするとヒールの摩耗の要因が浮かび上がってくる。 端的にその要点を記せば、歩く時につま先が使われていない、ということです。 ゆび先の蹴り返しが非常に弱いのである。 そのためつま先は冷え切ってくる。 そのような現象がこの頃特に多いのである。 つま先に力が入りにくい根本的なことは足関節(くるぶし回りの関節)がゆるく土踏まずが低下していること。 またふくらはぎが硬く足関節の伸展(つまさきが上を向く)が少ないこと、また関節が硬い人。 土踏まずの低下している足を強く握ると強い痛みを訴える人が余りにも多い。 そのような現象は20歳代から30歳代の若者が多い。 足の甲部分の一番高いところをゆび先で強く撫でると「痛い!」と飛び上がるほどの悲鳴を上げる人が相当の確率になってきている。 その上ヒールの摩耗の激しい人は靴内に大汗をかくのも共通している。 改善を記すと、つま先から膝上まで手でもみ上げうっ血を解消すること。 トウ先に余裕のある靴を選ぶ、土踏まずにフィット感の感じる靴にする。 靴にはひもを付けるなど簡単なことですが、このことに気が付くまでほとんどの人は30年ぐらい経過してしまう。 歩き方は靴によると提言しているが、足の調子の改善や靴選びを間違えて、ヒールの交換に走ってしまうとそこから脱出ができなくなるのです。 靴選びの際、ヒール交換に忙しい人が最初に発する言葉は「ヒールの減りにくい靴はありますか?」 また「この靴はヒールの交換はできますか?」とも、同じ事をほとんどの人が言うのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№605> 

2009年9月22日 (火)

つま先を開いた動作はストレスが多い

つま先を開いた着地(外輪歩行)や動作は骨盤の仙腸関節、恥骨結合などに代表される関節や股関節が合理的に働かない。本来ひねる(捻る)ことのできない機能構造の腰椎がむりやり捻るような圧力を受けると骨や椎間板などにストレスがかかるという貴重な教えの書籍に出会いました「小山裕史氏・ウォーキング革命(講談社)」  そして正しい立ちかた、歩き方、走り方を伝えて頂ける日が早期に訪れることを願ってやまないと締めくくられている。 シューフィッティングにおいて足の計測をしているとほとんどの人のつま先は開いて立つことが多い。 「足と靴と健康協議会」の計測カルテ(ぺドカルテ)には左右の立つラインが並行に記されその上にやはり並行に立ち計測をするよう指導を受けており足勢の正しさをみている(左右まっすぐ(並行)になっている)  その意味するところがようやく理解できたようである。 実際に身体の動きをみると、つま先を開いて(逆ハの字型)立ち、足(脚)を上げてみると90度は上がりにくい。また上半身を右側に回転してみてもやはり90度は曲げにくい。腕も耳の後ろまでは上がりにくいなど全身にロックがかかることが理解できる。 ぜひ試しに行ってみて頂きたい。 頭も左右に振り向きにくいこともわかる。 足は左右並行に立ってはじめて本来の関節可動域が発揮されるのです。 ここに靴というものの大切さがでてくる。 小山氏は左右並行について靴のアウトエッジが並行であることと語る。そのように立つと身体の過重は足の外側にかかるということです。 そうすることで全身が気持ちよく立つことができる。 靴選びのときの参考にして頂きたい。 靴を着用した後、左右の足が自然に並行になっているかが大事なことなのです。 もちろんそのような心がけも重要なことです。 同時につま先余裕も充分に確保できることも忘れないように願いたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№607>

2009年9月20日 (日)

靴選びの最中「足元が決まらないとね」との一言に感激をした

入学式用に身の回り品のひと揃えを準備するため来店をされた方ですが、シューフィッティング中に「足元が決まらないとね」と母親が息子に語ったのです。 私はすかさず「本当にその通りです」と申し上げた。 ところで靴を取り扱う者は以前から靴から先に選んでほしいと申し上げている。 しかしほとんどの人は洋服から始まり、ときには靴選びに時間が足りなくなるケースも見受け早々に妥協をして終わることもある。 そのような光景をみると実に残念に思うのです。 靴業に携わっていると、このような時、なぜ靴から選び始めないのかと不思議に思うのです。 身の回り品は身体の上のほうから選ぶという常識めいたことを逆さにして頂きたい。 足元が決まるとは、行動を左右するのは足・靴だからである。 何をするにも快適な靴がなければ始まらないのです。 足もとをみるという言葉は本当に深い意味をあらわしている。 母親が「足元が決まらないとね」と言ったことに息子はどれほど理解をしているのでしょう。 母親は靴で苦労したのではないかと察しがつくのですが、足元を理解するには長い時間と深い社会経験を要する。 このような一言が常に交わされるような時代が早くくることを私は心から願っているのです。  靴選びに何気ない一言ですが、このような一瞬が社会教育ではないかと考えるのです。 社会で生きていくことに欠かせないことを子供に伝えるのは親の義務なのです。  本当に感激をした一言であのときのキリッとした姿勢と雰囲気は今でも忘れることはできない。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№606>

2009年9月18日 (金)

インソールの先端だけが劣化している

写真はインソールを抜いた時に発見をしたもの、先端だけが劣化しボロボロに崩壊しており、その補修のために新しい部品をつけようとしているものです。 インソールの一部だけ010_3 が劣化することは大変に珍しい。 多様な履き心地を工夫するため様々な部品のミックスが必要になってきているからである。 そのために写真のようなことが起り始めているのです。 自然の革にはこのような現象は起りにくい。 人が考案した材質は経時変化を読むことは非常に難しい、最近の科学の発達に脆さ(もろさ)を感じる一端である。  インソールを抜かなければ気がつくことはなかったものですが、足のゆびで感じとることはなかなかできないでしよう。 この部分はつま先が僅か触れるところですが劣化に気がつくまではいかない。 しかし使用しているうちにインソールがトウ先の方にずれ、いずれは気がつところです インソールは足裏に直接触れるところで力も入る部分である。 履き心地はインソールが決定すると言う人もいるほどである。 そのように考えるとインソールは植物鞣しをした革が好ましいといえ身体に優しいのですが、足裏の支えやショック吸収などを考慮すると複合材という考え方になってしまうのはやむをえないかもしれない。  足裏の感覚を大切にしたいものである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№605> 

2009年9月16日 (水)

下駄の鼻緒(横緒)の形が少しずつ違う

真新しい下駄が四足ならんでいる写真、神社の裏木戸のような所のスナップです。 一見するとどれも同じようですが履いている人はすぐに自分の下駄が解る?  名前も印しDsc02240 もついていないのに。 履きおろしのときの下駄はすべて同じでサイズも同一ですが履きこんでいくと鼻緒に足の形がついていく、足裏の形状も表にうっすらと見えている。 履いてみると足の感覚から他人の下駄か自分のものかが瞬時にしてわかるもの。 下駄の鼻緒の高さはほぼ一センチ、そこから横緒が出るが内・外側とも最初はきつい。 写真をよくよく見ると横緒の形状がそれぞれ違っておりしかも左右差も僅かながらみられる。 こんな新しい下駄にもそれぞれの足の特徴が現れているのです。 下駄の前歯や後歯の摩耗も違っていることでしょう。 歯が減ってくると左右の下駄を取り替えて使用する人もいるが、実際は履きにくい。 それは歯の減り方や表面のくぼみだけでなく鼻緒の形状にも左右が決まってしまうからである。 下駄は最初は左右がないため個性も見られないが、使用するごとく履く人の個性(足型)が乗り移る。その結果他人の下駄は履きずらくなる。 見た目にも足裏の感覚においても他人と相容れない存在となるのです。 それでも集会所などでは他人のものと履き違いが発生するため、屋号のような文字を下駄の表に焼印で押したことを覚えている。 そのことはだいぶ以前の話であるが随分常用したものである。 ところで写真のように神社の境内で白い鼻緒の下駄が整然と並んで見えると身が引き締まる思いがするのは私だけでしょうか。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№604>  

2009年9月14日 (月)

クリームをのせ、味のある靴にする

この頃はトウ先を中心に最初から色むらを施した靴が多く販売されるようになってきましたが、そのようなことと同じようなことをやってみました。 Dsc03437 写真はアッパー全体を濃いクリームで色の調子を変えたもの。 この靴の革はシープ(仔山羊革)を使用しておりソフトな風合い、クリームを指に付けのせていくと吸収が早かった。 そのためできばえは実にみずみずしい上がりである。 やり方は簡単です。 クリームを指に付け全体に均一につける。 その後馬毛のブラシでさらに均一にしながら余分なクリームを取り除く。 その後綿のクロスやハンカチで摩擦をかけ仕上げる。 アッパー上部のミシン目にはさらに濃い色のクリームをつけ濃淡をつけた。 その結果加工前の右側の靴よりも味が増しており数年使用した靴のように見える。 加工前のアッパーは少しカサカサし乾燥しているように見え、大人の雰囲気には見えにくい。 このような時にはぜひ試してみて頂きたい。 キメの細かい革で上質なもの、しかも仕上げのスプレーが少ない革ほどクリームの「のり」が良く、仕上がりに変化が期待できる。 またこのままでは雨の浸透が考えられるため、油性のクリーム(写真左側の缶入り)で仕上げをしました。 このような加工をぜひ勧めたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№603>   

2009年9月12日 (土)

足を育てる工夫・・・幼児にはいろいろな履物を履かせる

幼児にはいろいろな履物を履かせてほしいというのが今回の願いである。 大人と違い社会的な制約もないのにスニーカー的な靴ばかりが目に付きいつも同じものを履いている幼児が多い。 小学校に入ると指定靴のあるところがありはき物の制約を受けることが多い。 入学する前までは特にはきものの履き替えに工夫をしてほしいのです。 そのポイントは ①足裏に多様な刺激を経験させること ②ゆび先が自由に動くこと ③靴ひものあるもの・ないものでフィット感に違いを学ばせること。 以上の中で大切なことは足裏への刺激であり様々な履物を用意してほしいことである。 特に軟らかすぎる底や厚すぎるものにしないことです。 特に幼児の足は脂肪が多いためあまり軟らかい底の靴は必要がないのです。  刺激を期待する履物としては木の下駄やわら草履、サンダル、底の薄い靴などがありますが、鼻緒のあるものを早く経験させてほしい。  幼児は意外と足裏に刺激を求めているのです。 その言い例が裸足(はだし)で砂遊びをさせると大変喜ぶことは誰でも知っていることで、実際そのような遊びを経験した人は多いと思われる。  また家の周りで遊ぶときはこどもに履物を選ばせてほしい。 いろいろと参考になることが出てくるかもしれない。 そのためには玄関に数種類のはきものを出しておき勝手に履いてもらうのです。 ぜひ実行していただきたいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№602>

2009年9月10日 (木)

4Eの太い靴を履くのは恥ずかしかった

若いときには4Eの太い靴を買うのは何となく恥ずかしかったと、体格の大きな50歳代の男性。 その若い頃とは20歳代のこと。 この頃は少しでも細見の靴を使用するとすぐに足が痛くなるので、ほとんどの靴は4Eであると語っていた。 しかし30年ほど前には選ぶほど太い靴はなかったとも振返っている。 確かにその通りであり3Eあたりから徐々に広がっていったようである。  ところで足が太く大きく見えることに恥ずかしさを感じるのはなぜでしょうか。 どのような心理が隠れているのでしょう。 齢を重ねるほどにそのようなデリケートな心境は少なくなっていく、そのことも不思議なことです。 恥ずかしさを覚える若い頃はそれほど貴重な年代なのかもしれない。 最近はつま先余裕が5センチもあるロングノーズの靴を選ぶ人が多いのですが、4Eのような太い靴は歓迎されてはいない。 ところで恥ずかしかったという上記の人に若い頃の靴の苦労を伺ったところ「すべての靴が窮屈でずいぶん痛かった、そんな経験ばかりで忘れることはできない」と語っていた。 それほど4Eの靴は恥ずかしかったことを物語る。 歴史的にみると足を小さく見せることの代表に上げられる中国の纏足(てんそく)は何と1000年も続いたという、それほど足が小さく見えることに魅力があったことになる。 「4Eの靴が恥ずかしい」 という一言と共通するところがあるようです。 ただすべての人が太い靴は恥ずかしいと思っているものではない。 考え方にどうしてそのような違いがでてくるのでしょうか?  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№601>

2009年9月 8日 (火)

シャンクを締める

シャンクは靴の背骨の役割をしており大切な部品である。 取り付けの位置はヒールから前足部にかかるところで足の土踏まずの真下に装着をしている。 長いもので10センチほどDsc02514 のもので、写真は表底を撮っているもので、シャンクを両サイドから釘を打って補強をしているものです。 このような靴は非常に珍しく入念に作られているという印象を持ちます。 シャンクはプラスチックや鋼(はがね)が多いようですがそのほとんどがシャンク自身に釘止めやビス止めをしているものが多い。 この写真のものはビス止めとともにさらに表から釘で止めているもので、デザインとしても手作りのような雰囲気があります。 靴は長年使用しているとどうしても軋む(きしむ)、そのためにポクッというような音を発することが多くなり静かな事務所などではとても気になることがある。 靴の業界では音鳴り言われており改善するためには底を分解して再度取り付け修理を行っている。 シャンクはヒールを取り付けたため必要になったもので、ウエッジソールのように平らな底には不要であると言われているが、ローリング歩行を行う上ではシャンクの役割は大きく土踏まず部分の位置や方向は特に大事とされている。 このように足をサポートする上でとても大切なシャンクをしっかりと固定するための写真のような靴作りには好感が持てる。 このような靴を見ると売れるための靴作りという発想よりも長年愛用してほしいという職人魂のようなものを感じるのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№600>

2009年9月 6日 (日)

自己管理をする足

足は運動やスポーツ等で大変重要な働きを担っていますが、健康面や精神的にも非常に影響の深いところである。 その上足は身体の中(部分)では自分で管理ができる代表的なところと言われている。 しかしその割合に関心の少ない人が多く靴選びにも生かされていないのが現実です。 身体で管理のしやすいところは口と足である。 口元では歯の健康が叫ばれ80:20運動など全国的にその活動が展開され80歳で20本の歯を残そうというものです。 元気な歯を維持しようというコマーシャルも大変多い。 その点、足の健康についてはまだまだである。 その中で外反母趾についてはマスコミで報じられ啓蒙が進んでいるものの靴選びはそれほど進んでいない。 健康に配慮した靴は沢山発売されているものの選び方で的の得ていないことが多いのです。 その要因は靴は常に目に見える存在であり、ファッションに深く結びついているからである。 足を自己管理する上で大事なことはそのようなファッションを早く卒業をすることである。 俗に言うことですが「シンプルな靴ほどいい」という表現が物語る。 シンプルとは身体にも良い・動きやすい・場所も選ばない・洋服に合うことを指している。  足の自己管理で重要なことは靴選びを改善することであり、履き分けを考えることなのです。 その上素足の時間をできるだけ長くすること、また足の血行をよくするという視点をもつことも大切。 足を診てくれる専門医は歯医者に比べはるかに少ないのが日本である。 そのことからも足を大切にして怪我などをしないという考え方が必要になるのです。 丈夫な足を作り維持するためにも「足は自己管理」という考え方が欠かせないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№599>

2009年9月 4日 (金)

足のマッサージか靴磨きどちらかサービスします!

シューフィッティングの終了間際に「マッサージか靴磨きのどちらかをサービスします」と話をするとびっくりされる。 少し考えた後だいたい「靴磨きをお願いします」という返答が多い。 その後少し恐縮をした顔つきで「実は家に帰ったら靴を磨こうと思っていました」などと語る人も多く 「タイミングがピッタリでしたね・・・・」とこちらから言いかけるとタイミングの良さに少しびっくり! 「靴屋で靴を磨いてもらうのは始めて」とうれしい言葉が返って来た。 そのような会話をしていると感じるのは、靴を販売しながら磨いてあげないのはどうしてだろう? という不思議さに疑問まで考えてしまうのです。 磨いている途中にいろいろな話をしてくれる・・・靴磨きやさんでうまいところは羽田空港かな? また靴を磨いたのは30年ぶりかな? そういえば靴を磨いたのは入社をしたとき以来かな! こんどは子供の靴を磨いてみますという積極的な方もいる。 思い出しながらいろいろな話をしてくれるその一瞬は私の至福の時間である。 もう一つのサービス、足のマッサージは終了後のほころぶような笑顔を見ると何とも言えない充実感を感じてしまう。 マッサージを差し上げていると「ここは靴の売り場ですよね!!」と改めて確認をする人もいる。 靴を履くのは足なのに、足を気持ち良くしてあげないのはなぜでしょう。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№598>

2009年9月 2日 (水)

「大阪クラシック」のコンサートをはしごする

御堂筋を中心として行われている毎年恒例の「大阪クラシック」は先月・8月30日からこの5日Dsc04224まで開催されている。 さっそく初日に三ヶ所のコンサートを聞くことができた。 それぞれ45分・35分・30分ほどでした。 場所は会社のロビーやショールーム・市役所一階のホール・コーヒーショップ・公会堂・弁護士会館やホテルのラウンジ等22ヶ所、5日まで延べ100回開かれる。 その中で始めはフルートとハープによる演Dsc04225 奏・・・曲目は「滝廉太郎の花」「弘田龍太郎の浜千鳥」の響きはとってもいい。 身体全体にくまなく染み渡る甲高いフルートと全身をくすぐられそうなハープは本当にすばらしい。 まったくの素人でもそのようなことが肌で感じるとれる・・・やはり生に限る。 ところで大きなハープの真下では左右の足が休みなく動いている。 7本の調節バーを踏み込むその足元はどうも右足が中心になり活躍しているように見える。 ハープは手が主役になっているのか?と思っていDsc04231たが足も決して脇役ではなさそうである。 その足の動きを見ると以前プロドライバーから伺った貴重な話を思い出した。 鈴鹿レースにおいてのサーキットのことですが、ハンドルを持つ手に靴(足)も大事ということを語る人がいたのです。ハープも同じことではと胸をよぎったのです。 弦を引く手に休みはないものの縁の下では足も相当忙しい。  そして次の会場では五臓六腑をえぐられるようなソプラノを聞くことができた。 それこそ歌手の横隔膜が全力で活躍しているように感じる。 楽器の王様は人であるとよく言われるがまさにそのように思われる。 ただ二本の足と二本の手を同時に使用しているDsc04232ハープは最大の楽器(人)以上のような気もするが・・・・・・それはあくまで四本の手足を使うハープの演奏者が同時に咽から歌が出ればという仮定の話です。  そして三軒目は沢山の聴取者の中でフルート四重奏を楽しんだ。 最後の四軒目はスターバックスにおいてのクラシックでしたが余りにも満員のため遠慮をした・・・残念なことでした。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№597>

2009年8月30日 (日)

腰まわりのしっかりした靴を選びたい

靴に歩きやすさを求めるのは誰でも同じですが、そのポイントは人によって相当な違いがある。 その好みを例えると脱げやすい靴でも痛くなければ良いとする人、軽い靴であれば良い、軟らかければ良い、踵に締まりがないと履かない、など好みは様々である。 ところで足の踵回りについて靴の場合は腰まわりという表現をしているが、その部分のしっかりした靴はしっかり立つことができ安定したなめらかな歩行ができる。 腰まわりには月型心という部品が挿入されており土踏まずまで長く伸びたものもある。 また握力でもつぶれない腰まわりもある。 靴の製法にもよるが総じて英国製の靴はこの腰まわりがしっかりしたものが多いようである。 日本製でも手作りの靴は腰まわりに革を使い硬いものがあるが少しずつ少なくなっていることは残念なことである。 腰まわりの抜けやすいものや軟らかい靴はリピーターにつながらないという人さえいる。  それほど履き心地に影響するのです。 またドライバーでも靴の腰まわりは大事であると語った人がいた。 運転中はサンダルでもバックストラップが付いていなければならないとされているが踵回りの安定はとても大切。 最近は軽い靴が多く出回っているが腰まわりだけはしっかりした靴を選びたいものです。 スニーカーなどにも腰まわりのしっかりしたものがあってほしい。 この頃は土踏まずの下がりぎみの若者が多くなっているため、月型芯の長いものを挿入した靴がほしい。 決して若者だけでの話ではなく高齢者にも長い踏まず芯の入った靴がほしいのです。 軽さは機能の一つと言えなくもないが、充分な機能が備わった軽快な靴がほしいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№596>

2009年8月28日 (金)

裸足で地下街を歩く姿に戸惑いを感じる

しと・しと と小雨の降る日、地下街を歩いていたところ後方からヒタヒタ・ヒタヒタと歩く音が近づき追い越された。 ところがその人は両手にはサンダルを持ち何と裸足で歩いているのです。 午後の四時ごろで地下街はけっこうな人ごみ、皆その姿を振返って見ていた。 地下街の床はタイル張りで足元が危険になることはないにしてもどうして?  30歳前後とみられるその人は友人とともに歩いていたが、その友人は靴をしっかり履いていた。 どう見てもサンダルの痛さに困りはて、ついに脱いでしまっていると見受けられたのですが。 リュックを背負いごく普通のテンポできっちり歩いている。 私はその姿に戸惑いながらも思いをめぐらした・・・最初は恥ずかしいながらも裸足で歩いてしまったらその爽快感がたまらなくなり元に戻れなくなったのではと。 確かに後姿に気持ち良さが伝わってくるほどなのです。  このようなことがファッションになり流行しなければよいのだがと少し心配になる。  今では舗装をしていない田舎の道でも裸足で歩いている姿にはお目にかからない。 靴を履かなければ歩いてはいけないという一般常識めいたものに私は染まってしまっているのでしょうか。 今まで裸足で歩く姿を見た経験は二度ほど、しかしその姿には余りにも今の世の中にマッチしない行動が見られたが、今回の姿は決してそうではない。 とても生き生きしている。 それだけに私は戸惑いを感じる。 この戸惑いに対してどんなことでも結構ですからアドバイスを頂戴したい、お待ち致します。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№595> 

2009年8月26日 (水)

指圧で激痛がはしる足に関心が低い

手先のわずかな力で足を指圧すると瞬間に激痛がはしる人が非常に多くなっている。 しかしその余りの痛さに二度と手を触れないという方が多いのですが、なぜ自分の足に関心をもたないのでしょう。 そのような人にはシューフィッティングの前に膝上までマッサージを行いその直後に履いてこられた靴で歩いてもらっている。 そのあと足の感覚を伺うと 「足が軽くなり自分の足ではないようだ」とどの人も同じ言葉を口にする。 そして「ゆびを使って歩ける」 しかも「しっかり立てる」と。 「足裏全体が靴内に接地しているのがよくわかる」と、すべての方が言われるのです。 「履いてきたときの重い感覚はまったくない」とも。  このような体験を通して痛みの発する足にもっと関心をもってほしいと付け加えているのです。 激痛のはしる足はうっ血をきたし筋肉が硬い、そのため関節が動きにくい。 当然ですがゆびに力が入りにくくなりいくら歩いても活性化の効果が少なくなる。 硬い足は硬い靴を受け付けず、靴が重いと感じてしまう。 しかも痛みの強い部分は皮膚も弱く靴擦れが発生しやすい。 凹凸のある路面を目で追いながら極力避けて歩くということになり全身が疲れやすくなる。 その時に現れるのが足にかく <冷汗>であり靴内は多量の汗でいっぱいになってしまう。 体液の循環が不活発なため身体は冷える方向にいき気分が良いということも少なくなるのです。 最近の若者にこのような現象が多くみられるのです。  個人差はあるものの足元は予防医学の始まりと私は考えている。  いろいろな方に運動する前には足元、足ゆびをもみほぐしてほしいと提案をしている。 足ゆびは身体を動かす上でその最前線にあることを忘れてはいけないのです。 指圧のような軽い力で激痛がはしるのはなぜ?足に触れぜひ考えつくしてほしいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№594>

 

2009年8月24日 (月)

靴のヒールの中は空洞

すり足歩行をする人ほどヒールの空洞に出会うことは多いようです。 そしてよく出る話として「ヒール面から空洞までの厚みが少なすぎる」という小言、当の本人は小言ではなく腹が立Dsc01700 つほどなのでしょう。 ヒール内を空洞にした経緯は不明ですが、おそらく軽くするためなのでしょう。 元々ヒールは革の積み上げから始まっている。 革は大変に重いうえ、摩耗に強くするために圧縮されて積み上げている。 その結果体重をしっかり受け止めてくれるということになるのですが、さらに重くなっていくことになる。 そして空洞化するということになるわけです。 この頃はプラスチックやゴムのヒールが多くなっているが、そのほとんどが同じく空洞になっている。 空洞が好まれるのは軽さとともに軽快なヒールの音にもあるようです。 空洞が太鼓になり響きのよい音を発する。 その他としてはショックを吸収するようにも思えるが、そのデーターはない。  反対に空洞のデメリットは摩耗により穴が見えてくること。 そのような時ヒールプラグ(化粧)の貼り付けが困難になることである。 接着面積が狭いためその強度が保てなくなるということです。 使用後にはずれることが多い。 実際プラグが路面に落ちている光景を散見することがたびたびある。 ヒールの開発は地味なことですがとても大事な部分である。 あまりファッションに入ることは避けなければならない。 歩きやすく、軽量、摩耗に強い、しかも加工しやすいという多面的な技術の考案が要求されるポジションであるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№593>

2009年8月22日 (土)

泥のはねやすい靴

雨上がりの道路沿いを歩いていると、ふくらはぎやスラックスに泥の跳ね上がっている光景を時折見受けることがある。 しかし最近は道路がきれいになっていることもあり、そのような汚れもひどいものは少ない。 ところで泥はねのひどいはきものの代表は長靴。 次にサンダル、そのようなはきものに共通していることは、踵回りがフィットしていないこと。 踵がフィットしていないと、はきものは足(踵部分)より遅れてついてくる、そのためにどうしても泥が上がってしまう。 またあおり歩行ができにくく、第一趾の蹴り返しが容易にできにくい。 結果的にヒール部分の蹴り返しは内側になり泥が反対の足にはね上がってしまう。 履物以外に外輪歩行といわれるトウ先が外を向いて歩いている人も泥はねが多い。 そのような人は歩幅が短いためもあり跳ねが相当ひどい。 そのような経験者は多いことでしょう。 通常使用している靴についてもサイズの大きなものは泥がはねることがある。 当然のことですが、長年使用しているとサイズは大きくなる。そのようなときも泥はねが見られる。 素材の消耗が少ない靴でも泥のはねる靴は寿命ともいえる。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№592>

2009年8月20日 (木)

熱帯夜は足が布団から出てしまう

熱くなると冷房をかけたまま布団をかけ寝る人が多いが冷房が切れると足は布団から出てくる。 そのような事をしながら熟睡している。 ところで布団から足がはみ出るときは熱帯夜が多いようです。 最低気温がセ氏25度を下回らない夜を熱帯夜と呼んでいるが、実はその25度は足の体表温度より相当高いために布団から出してしまうのです。 当然そのような夜の布団の中ははるかに高い気温が予想できる。 熱帯夜にすべての人が足を出してしまうとは言えませんが経験上そのように思われる。 なお足の体表温度については2006年7月14日に投稿をしていますので参照願いたい。  眠りに従って身体の体温は低下していくが、足を部分的にみていくと体表温度はそれよりさらに低い。 そのため上半身にかけている布団より足にかけている布団のほうに不快感が早く感じるのです。 ウォーキングをしていると足は暖かくなるが、汗と共に体温は下がる。 しかし寝ているときに高い気温では寝ていられないのです。 身体は実によくできているものです。 風邪ぎみのときは足を温めることにより、全身が温かくなり免疫の抵抗力を高める、このようなことは昔から知られていることである。 ただ足が冷えてしまうと寝付けないもの、足は冷えすぎても、暖かすぎても静かにしてはいない。 足は本当に敏感なポジションである。 熱帯夜の予報が出たら足に布団をかけずに寝てみよう。 熱帯夜でも布団から足が出ないようであれば冷え性の可能性があるでしょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№591>    

2009年8月18日 (火)

入学式の記念写真・半分以上が下駄履きであった

中学入学時に撮ったクラス全員での記念写真を見る機会を得、改めてそのときの面影がよみがえってきた。 実は先月中学の同級会が開かれた。だいぶ以前から通知が届いていたのですが、所用がありやむなく欠席をしてしまった。 後日当日の写真と共に中学入学時の記念写真(一クラス39名・二クラス)を幹事が送ってくれた。 50年ぶりに見たクラス全員で撮った記念の写真はとても懐かしく思った。 前列の中央には先生4人が座りその左に5名(女性)、右に4名の学生(女性)がイスに座っている、他の人はその後ろに立って並んでいる。 足元は前列だけ見えるのですが、よく見ると先生は靴を履いているが前列の学生9人のうち5名は下駄履き(ソックス着用)である。 中学への入学は昭和33年であり貧しい時から脱出をするような時代であり私も中学3年までは下駄履きで通学をしていたが男性のほとんどが下駄であったように思う。 冬は積雪が多い(山形県米沢市) ため長靴になるが下駄履きでいくらでも歩けたものである。 片道30分以上もかかったが何の苦痛もなく往復歩いて通学をしていた。 ただ下駄の歯の摩耗は相当なものであった。 鼻緒を掴みながら歩いたせいか足腰が鍛えられたように感じる。 下駄履きでも足の捻挫や骨折をしたという話は聞いたことはない、それほど丈夫な身体をしていた。 今は下駄という社会ではないが、草履や下駄を推奨する学校があっても良いように思える。 下駄を履いても貧しいと思ったこともないのは時代なのでしょうか。 経済が豊かになるほど足腰が弱っていくという現象は皮肉なものである。 下駄の鼻緒を自分で直し下駄の歯も取り替えて履くという世の中でしたが、履物を自分で工夫をしながら加工をして履いたことは良かったように感じる。 下駄履きの姿で堂々と記念写真を撮る時代が再来してほしいものです。 このような事を思い出すと入学時の記念写真を送ってくれた幹事の配慮に心から感謝をしたくなるものです。 今回の参加者の中に「同級会に出席できることは幸せなことなのです」と語った女性がいたそうですが、本当にその通りです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№590

2009年8月16日 (日)

外反母趾に破れる靴

足の力は強いもので写真のように破れている靴は決して珍しいことではない。 靴をみると足の形そのもので歩きやすく捨てがたいと言われた。 5年ほど使用しているようで靴が破Dsc02128 れて、他人から小言をはさまれても放せないという。 それでも人目もありようやく処分をすることになり同じブランドの靴を再び購入された。 オーダーの靴でもここまで足の形に作ることはできない。  外反母趾とはいえ足は強いもの、弱い足ではここまで靴のほうが歩み寄ってはくれないでしょう。 外反母趾の足を見ていると強い足か弱い足かがよく判る。 その差は痛みが発生するかしないかによる。 同じような症例をみても痛みが発生するかどうかについてはドクターが診Dsc02129 察をしても解らないようである。 外反母趾に適当な靴はと問われると、土踏まず(縦アーチ・横アーチ)が支えられていること、つま先がよく動くこと、靴にはひもがついていることなど、デザイン的にはボール部(第一趾の関節部)にミシンがないことも大切なことです。 しかし写真ではその位置にミシンが走っている。 そしてそのミシン目が破れているが、破れたために逆に足への負担が軽く済んだのかもしれない。 そのように思うことのほうが正しい? その証しは使用した本人の口から「この靴で助かった」と言われ、再度同じ靴を購入され、写真の靴は処分になったからである。 様々な靴を使用してきた結果の一言なのである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№589>

2009年8月14日 (金)

整形外科で膝にやさしい靴のブランドを数種類勧められた

膝の痛みで整形外科を尋ねたところ靴の改善をしなさいという指示を受け、靴のブランド名が記入されたメモを渡されたという話です。 その内容は9種ほどのブランド名が印刷されており、その中でもアシックス・エコー・ロックポートに丸印が入っていた。 その三ブランドから選びなさいというアドバイスです。 今回のように ドクター自らブランド名まで指定してメモを渡すというケースは今までになかったことです。 ドクターが靴まで研究していることに敬意を表したいと共に診察後靴をアドバイスする時代がやっと到来したという思いで胸が熱くなってきました。 足につける薬の最大のものは靴であるとかねがね考えていましたが現実のことになってきました。 私はこのようなことを待ち望んでいました。 患者としてみれば大変心強く感じたことでしょう。 メモを見せて頂いた方は 「ドクターからこんなメモを貰ってね」 という一言から始まり、この整形に行って良かったと笑顔で語ってくれたのです。 膝痛や腰痛で病院にいっても診察だけで靴のアドバイスは皆無に近い。 病院に行った方のほとんどがそのような事を言います。 口には出しませんが、靴のアドバイスでは収入にならないから?ではと考えることがあります。 ブランド名まで出さなくとも、せめてこんな感じ、こんな感触の靴を履きなさいというようなアドバイスを患者に伝えてほしいものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№588>

2009年8月12日 (水)

中敷を購入するのはなぜですか?

靴に入れる中敷はインソールとも呼ばれており、人によっては靴底?などと言う方もいるが男女問わず使用者は多い。 しかし用途にマッチした選び方をする人は大変少ないようである。 目的に合致しない物を購入する場面が頻繁にありよく見かけるため、「中敷はどうして入れるのですか?」と質問をすることにしている。 聞かれた当人はそのような質問に答える必要があるのだろうかと一瞬呆気(あっけ)にとられたような顔をすることがある。 購入の動機は、サイズの調整や汚れのため・付いている半敷きがずれている・汗・足裏やくるぶしに当たって痛い・ショックの吸収・靴が硬い・アキレス腱の短縮で後ろに倒れそうになる・靴内の滑り・中底のざらつき・底が薄いなど理由は多方面にわたるのですが、そのようなことに的を得た選び方をすることは実は結構難しいものなのです。 ところで、そのような中で足裏の痛みの場合はどうしても軟らかい中敷を入れたくなるものであるが解決にならないことが多い。 その理由は扁平足ぎみの足が多いためである。 それには扁平を改善するために中敷を入れるという発想が必要となり、硬い中敷が必要になるのです。 軟らかい中敷を探しに来店した方に硬い中敷を勧めるとびっくりし、強い抵抗を受けることがある。 よほどの説得力がなければ納得は得られない。 そのためほとんどの販売員は中敷を購入する理由を尋ねることはしないし、できないのです。  来店した多くの方は10年も20年もその痛みで苦しんできた方ばかりなのです。 足の痛みに悩んでいる人に対して解決することはそう容易いことではないのです。 中敷を購入する目的をしっかり考えてから来店をして頂きたいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№587>

2009年8月10日 (月)

妊婦の保健指導の中に「幼児の足とはきもの」を入れて頂きたい

こどもの靴を求める親は自分自身の靴を参考にして選んでいることが多い。 靴の試し履きの際「痛いところはない?」と聞いている親が100パーセントですが、こどもは痛みとその部位がはっきりしないということをまったく知らないで聞いているのです。 このような靴選びをしているのは、情報が余りにも少ないからなのです。 靴選びがデザインという見える部分優先でチョイスされることはある程度やむをえないのですが、こどもの将来に大きな影響があることを知らせる必要があるのです。 狭い日本の家屋の中でも這い這いを充分にさせることは大切であり、足をソックス等でくるみすぎないことも大切である。 こどもが歩きたくない素振りをするときは靴を見てみることも重要。 「三つ子の魂百まで」という話は足にとっても大変大事なことです。 両親が仕事についているという難しい今の時代ですが、簡単に立たせ早く歩かせすぎることに注意を促したいのです。 幼児はO脚からX脚へ、その後普通の脚に変化をしていくが、そのようなことを親は知る必要があるでしょう。 今までの多くの方は20代に履いた靴で足を壊したという人が多いのですが、この頃は小学校に入学するまでに健全な足になっていないのです。 こどもの足が育つには、親の的を得た考え方が欠かせないのです。 上記以外にもいろいろありますが幼児の足と靴に対しての情報を妊婦に知らしめることが欠かせないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№586>

2009年8月 8日 (土)

前を行く人の歩き方をまねてついていくと大変疲れる

人の歩き方はさまざまとよく言われているが、日常のほとんどは上半身の身振りだけを見ているように思え、足もとまでは関心がいかないものです。 今回のテーマ『前を行く人の歩き方をまねる』という内容は私が常日頃試しているものです。 歩き方をまねていると、左右の足の間隔(歩隔)、歩幅、つま先の角度(歩行角)や膝の折れ具合、ヒールのつき方やそのショック音、蹴り返しの程度(強弱)、腕の振りかた、腰つきなどいろいろあるものです。 前を歩く人のまねは実に難しい、気軽にヘッドホーンなどをつけてはとてもまねはできない。 腰から下の部分をまねすると上半身も前の人と同じような動作、スタイルになっていく。 もう少し詳しく記すと、特に大変なのは左右の歩幅に違いのある人のまね・・・・・右足を出したときの幅と左足を出した時の幅の違う歩き方をする人。 歩幅という意味合いに二通りあり、右足から左足の歩幅(一歩)ともう一つは右足から左足そしてさらに右足までの幅の合計(一歩行周期または二歩)がある。 歩きをまねして大変なのは二つ目の一歩行周期の違う歩き方(一歩目と二歩めの長さが違う)をする人のことである。  皆さんも暇がありましたらぜひ前に歩く人のまねをしてみてほしい。 おもしろいことが発見できるものです。まねをして1~2・3分もすると疲れてくる、人の歩き方をまねることは長時間は簡単ではない。 人の生き方もまねができないが歩き方は生き方に通じるのかもしれない。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№585>

2009年8月 6日 (木)

室内履きのようなメッシュシューズ

革を短冊のように裁断したものを編み上げるメッシュシューズ、以前から使用されていたがDsc00823 この頃はあまり見受けることが少なくなった。 写真のシューズはイタリア製・仔山羊革を使用、底はラバー、ライニング(裏地)には革が張られている。 素足感覚で履くことができ軽快な雰囲気で上品に見えるのがうれしい。  日本の靴はしっかりとしすぎた感覚や雰囲気の靴が多く素足で使用しても何となくかたぐるしい。 日本のはきものは室内用と外履き用が余りにも厳しく扱われており素足感覚の靴が少なすぎる。 衛生観念などから内と外を使い分けることはすばらしいことであるが、現在の日本の社会はほとんどが屋根のあるところを移動し生活をしておりその滞在時間もかなりの時間になる。 しかも冷暖房が効いているところばかり。 車や電車そして地下街やビル内しかもそのほとんどが磨かれた床面であり清潔である。 社内では多くの人がスリッパを常用しているという環境である。 このように考えてみると、もっと室内用のシューズの開発が望まれる。  デザインや機能に配慮した写真のようなシューズには清清しいものを感じる。 階段を降りるときにも滑らずに使用できる。 この頃は三階建ての家が多くなってきているがスリッパから写真のようなシューズに履き替えると安全であることは確かなことです。 そのような家に住んでいる方はスリッパからシューズに替えてはいかがですか。 階段には明かりと手すりが普及しているが早々に足元まで見直してほしいと思っているのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№584>

2009年8月 4日 (火)

湾岸はバッグウォーキングで

ゆったりと湾内を岸壁に向かう大型船、船体にはHOCHIMINHと大きな文字を記した巨大なコンテナ船も。 長さは120メートル以上もあり滑るようにゆったり入ってくるが、そのスピP1000021 ードは私のランニング以上の速さがある。 そのような行きかう船を見ながらウォーキングをしているが直線の所はバックウォーキング(後ろ歩き)をする。 腕を後ろに強く振ると、歩幅は前進するときと同等の長さを確保できる。 大腿を力強く後ろに引くと腰背部に強く力が入ることがわかる。 前進と違いつま先にのけり返しは少ないものの強いショックを受け、ふくらはぎの下、深層部にあるヒラメ筋がよく作用していることが身体で感じることができる。 ランニングのような強い衝撃がないため息が切れることはほとんどない。 しかし歩幅を広げてバッグをしてみると僅かに息が荒れる。 だいぶ以前(2007 7 28)にもバッグウォーキングについて書いているが、突然始めると翌日歩けなくなることP1000009 があるので注意を要する。 バッグウォーキングを繰り返すとヒラメ筋に過剰な負担が加わり筋肉疲労を起こす、それほど普段では余り使ってないということになるでしょう。 人はローリング歩行(あおり歩行)をしているが、バックではそれがないため相当な力が下半身にかかる。 人はバッグするのに好都合な足にはできていない。 つま先で強いショックを受け続けると疲労は直ちに跳ね返ってくる。 そのようなことから手始めのバッグウォーキングは短時間にすることが肝要である。 大腿を強く後ろに引くと100メートル競走のようなP1000010 感触がつま先に感じ本当に楽しいものです・・・少し調子を変えて右腕と右脚を同時に引いてもバッグはやりやすくお腹がねじれず意外に楽なものである。 バックで歩いた経験者はほとんどいないと思われるが、それだけに始めての経験か沢山出てくる。 そこにいろいろと工夫をしていくと実に気分がほがらかになり心が浮き立つものである。 岸壁で見ていてもバッグウォーキングをしているのは私だけであり不思議な顔つきで見られることがあるがそれも楽しさの一つといえる。  写真下は板張りの岸壁を裸足でウォーキングをしている女性。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№583> 

2009年8月 2日 (日)

新幹線内で「靴が磨かれてますね!」と話かけられた

履いて来られた靴を磨いていたところ、思い出したように話を出してくれた。 新幹線で隣り合わせた方から 「靴が磨かれてますね」 と言われ大変気を良くしたということです。 そのうちよく伺っていると「磨かれているという一言に含みがあってね」ということになりました。 その内容はあなたの奥様は靴まで磨いてくれてよくできた人ですねという意味のようだったと。 実はほめられた当人は乗車する前に靴磨きやさんに立ち寄りきれいにしてもらったということでした。 いらぬ話をする必要もないので聞き流したということである。 そこでさらに想像談が入る。 ほめてくれた人の靴はいつも奥様が磨いてくれていたのでは? その奥様はおそらく他界されたため思い出したのではないだろうか?と推察をして話をしてくれた。 そのようなことを語ってくれているうち靴磨きは終了したのですが、履いている靴をほめられると何時までも覚えているもの。 そのような話を聞き私も大変楽しくなりいつまでも記憶に残っている。 よく言われることですが、洋服はきちっとしているが靴は汚れている人が多いと。 靴まで神経が行き届くことは難しいものである。 新幹線内では靴を脱いでいる人が多いのですが、そのほとんどの靴か磨かれていることは少ない。 そのような中よく磨きこんだ靴を履いている人に出会うとつい話をかけてしまう、人生経験の長い人ほど話をかけることが多いような気がする。 靴がきれいであることは人生の縮図なのかもしれない。 考え直してみると隣り合わせた人に不愉快な思いをしてほしくない、そのために靴を磨いてから乗車しているのか知れない。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№582>

2009年7月30日 (木)

理想的な立ち方

人の歩き方には良否はないと言われているが、立ち方の姿勢には理想的と思える形はあるDsc01111ようです。 最近は子どもの足ゆびの力が衰えていると指摘する学者が多い。 今の子どもの立ち方はやや後ろぎみになっているとよく言われるようになった。 体重の重心が踵よりに移行し、そのため偉そうな姿勢に見える子どもや若者が増加しているのです。 写真は2008年10月28日にも掲載している歌人の与謝野晶子の立像、よく見るとやや前景になっていることが解る。 足袋を履き草履を履いている。 ヒールのほとんどない草履の上でも前傾姿勢を保ち、その出で立ちは実に静かで清楚に感じる。 何かを常に考えているような立ち方でもある。  足裏にかかる体重の重心は踵から47パーセントが理想的とされれているがこの頃の若者は40パーセントにまで迫ろうとしている。 写真の立像は50パーセントに近いかもしれない。 単純に考えると経済が豊かすぎると体重は後方に移動する?  その始まりは野心的な挑戦心が少なくなること、そして子ども時代の運動不足が大きく影響をし、つま先の力の減少に結びついているからである。 立ち方はその人を現すとよく言われている。 その始まりが足元のつま先の強さである。 写真のような立ち方を心がけてみたいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№581>

2009年7月28日 (火)

子ども達の運動能力の退化

運動不足のため土踏まずの形成が遅れ足ゆびに力が入りにくいという子どもが増えている。 その結果今の20歳代から30歳代の若者にも同様なことが見られ、歩幅が狭く靴のヒールの摩耗がはなはだしい。 そのようなことについて阿久根英昭教授の著書「足力(スキージャーナル発行)」に次のようなことを記している。 小脳は子どもの時代に発達する。 大人になってからいろいろ試みても習得は難しい。 続いて人の脳は大脳・脳幹(体温を調節したり呼吸を整える) そしてとんだり跳ねたりする時にバランスをとる小脳からなっている。 空を飛ぶ鳥や水中を泳ぐ魚は人間に比べ小脳がよく発達している。 小脳を発達させるには同じ動作を何度も繰り返して体験することが大切。 子どもの運動能力の退化は外でおもいっきり身体を動かしたり転んだりすることが少ないのが原因なのですと結んでいる。 このような事柄については兵庫教育大學の原田碩三名誉教授も子どもは「群れ遊び」が非常に重要であると具体的に語っている。 原田名誉教授は空間把握能力の大切さとして指摘している。 今の若者はひ弱な足の人が本当に多くなってきている。 その足を靴で支えなければならなくなってきているが、身体の弱さを今の科学でカバーをしていくには当然限界が生じる。 靴は丈夫な足・身体があってこそ使用できるもので、靴で身体を支えるということは高齢者の話のこと。 足は身体のバランスを作るための重要な器官であるのです。  自転車を思い浮かべてほしい・・・10年も乗っていないのにまたすぐに乗れる。 子ども時代に覚えた感覚は一生忘れないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№580>

2009年7月26日 (日)

足の通風と靴

男性に多いとされる通風、発作が起ると激痛がはしる。 その痛みを経験者から聞くと焼け火箸を当てられたようだという。 最近は 「私は通風でね」と語りながら靴選びをする人が多くなってきている。 それだけ通風が一般的になっているのですが、それは大変残念なことです。 発作の出た人に尿酸値を伺うと7.2~7.5ぐらいと言われるが、ときには8以上の方もいる。 足に出る発作のほとんどが第一趾のボール部で左右のどちらかである。 左右同Photo 時に発作が起きたという方にはまだ会ってはいない。 通風は余りの痛みのためシューフィッティングのときにはかならず上記のように通風という言葉を口に出される。 しかしそのための靴選びにはまだまだ甘さがある。 通風に対しての予防策を靴の観点からみると、まずボール部に体重が過剰に乗らないことです。 次にショックを吸収しやすい靴底にすること。 そしてつま先がトウ先内で良く動くほどの太いものにする。  また足が冷えやすい靴は履かないことも大事です。 足が冷えないことは通風の予防としては第一に上げられるかもしれない。 その上身体の下半身の血液循環も考える必要があります。 通風にはアルコールや食品のとり方などについてこと細かくアドバイスがされているが、靴についての指摘はほとんどない。 そのため上に掲げたような靴選びをする人は極めて少ない。 発作が止むとうそのように忘れてしまうのは実に不思議なことである。 通風は臓器が疲れているという危険信号である。 靴選びも慎重にしたいものである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№579>

2009年7月24日 (金)

靴を脱いで食事をする人が多くなったと語るオーナーシェフ

靴の購入に来店をしたレストランのオーナーシェフが次のような一言を私に語った、「最近靴から踵部をはずして食事をする方が多くなった」と。 せっかく美味しいメニューを工夫しているのにとまでは言っていないが、マナーとしてもいかがなものかとつぶやいているのです。 オーナーシェフからみるとそのような姿から、味わうよりも足元に神経が回っていると言いたげでもあり美味しさも解らないのではと心配している向きもある。 靴から足を脱するときは足全体がうっ血をしているときである。 会社の食堂で200人ほどが一同に食事をとっている光景を見ていると、靴を脱いでいる人数は二桁に上ることが往々にしてある。 それほど身体が疲れている人が多いのです。 また何とトレーを持ってメニューを選ぶ最中に「あくび」をしている人もいる。 その姿にはお腹が空いていないのに食事をしなければならないという雰囲気がみえる。 そのような人にかぎってテーブルに座ったとたんに靴を脱いでしまう。 その後両肘をついて食事に入る人が多い。 肘を付いて食事をすることについては一般的にあまり好まれていない。 しかし靴を脱いでの食事は、足元が見えないこともあり余りマナーまでには至っていない。 独りで食事をするときはそれでも構わないものの、会食などではいかがなものでしょうか。  オーナーシェフの想いは痛切にわかる、腕によりをかけて仕上げた料理を品格のある人に楽しく味わってもらいたいという気持なのでしょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№578> 

2009年7月22日 (水)

歩く時につま先が使われていないのでは!

歩行時 靴内でつま先をを使っていない(作用が少ない・使用が足りない)人が意外と多いということに気がついたのですが皆さんはいかがですか? つま先に関心を持って歩いてみると解るのですが、靴の中底に力が入っていない人が意外に多いのです。 中底に僅か触れているぐらいという人のほうが多いかもしれない。  実は冷たい足をシューフィッティング前にマッサージをしているがその後、使用していた靴(履いてきている靴)に足を入れて歩いてもらうと「つま先を使って歩いている」という感激したような感想を述べる方が非常に多いのです。 来店した時と同じ靴を履いて試しているのですからその感覚の差は足の調子の変化であると考えるのが順当なことでしょう。 つま先を充分に使わず生活していることが足の冷えに結びつく結果となったのでしょう。 そして冷えのため感覚が鈍くなりつま先の機能低下になっているのです。 このような事を考えてみると靴という履物はつま先に力を加えずにも歩ける道具なのか?ということにいきつく。 冷えた足でつま先を使わずに過ごしてしまうと、凹凸や下り坂、悪い路面に差し掛かったときにはひどい疲れを感じることになり持久力の低下に気が付くことになる。 今後そのような人が増加していくと想定できる。 つま先を充分に使用して歩くと爽快感が体中に込み上げてくる。 そのようなことを知らない若者が増加しているのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№577> 

2009年7月20日 (月)

靴の羽(ひもの部分)は やや内側よりにつくのが理想

ひもの付いている靴には内羽・外羽がありますがその羽の中心は靴の中央についているのがDsc03093ほとんどである。 写真の靴はその羽が少し内側に寄っている。 そのほうが足の骨格からみて理想的な位置なのです。 しかしこのような靴はほとんど目にすることはありません。 デザインに見劣りがするからなのでしようか。 足の骨格で一番高いところは舟状骨と楔状骨の位置、その部分は足の内側になっているのです。 この位置に靴ひも結びがあってほしいのです。 楔状骨は足のなかでは動きにくいところ、まさに文字通り楔(くさび)になっているところで靴ひもがあるべき位置ともいえるのです。 靴の舌革(ぺろ部分)が外側にずれていく靴をよく見受けまDsc02014すが、羽が靴の中心に付いているからである。 よく歩く靴やスポーツシューズなど舌革の位置は特に大事である。 靴は左右あるために甲の位置までの改善はめんどうでもある。 アッパー(甲革)の裁断にも気を遣うことになる。 そのような製作する側の大変さもありますが何といっても選ぶ側のデザインの見方、選び方が大変重要なこと。  今回のテーマは少し複雑ですが足と靴の一致という視点をぜひ持っていただきたい。 足をみると左右がはっきりと判る。 しかし靴になると左右の判りにくい靴ほど好まれるようである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№576>

2009年7月18日 (土)

ビット(金具)の音がする靴

足元から音のする靴にはいろいろあるもの。 例えばヒールの接地するコツコツとする音や擦れる音、また雨降り後のギュッギュッと鳴るグリップ性の強い靴、しかし今回のテーマのよDsc03051 うに靴の甲部に付くビット(金具)の音にはそう出会うことはない。 ビットの甲高い音、カチャッカチャッ又はカチッカチッなどですがそれを気にする人は大変多い。 当然のことですが靴は左右あるために速足で歩くほどその音は限りなくうるさい。 静かな事務所などでは仕事にも影響するでしょうが、音を発している人は恥ずかしい思いがするのは当たり前です。 人の身体そのものを考えてみても歩いていて全身からは音はしない。 ただ加齢と共に体内で発生する音は増えていくと言われている。  耳鳴りなどもそのひとつですが、他に関節の擦れる音なども。 また硬いヒールの音も体内を伝わり頭まで響くという人さえおります。 そのためにソフトなヒールの靴を選ぶ方が多くなっている。 その上それにプラスするようなビットからの高い音はとてもいやだと訴えることは多いものです。 ビットを作る過程では使用中の音まで配慮されることはないでしょう。 歩く一歩には相当なショックが発生するわけで、そのために音の発生するものは敬遠される。 年令と共に人の身体は少しずつ音が増えていくわけですから、少なくとも靴からの音は発生しないほうが良い、当然のことです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№575> 

2009年7月16日 (木)

クロッグタイプのサンダル

この頃ソフトな素材のクロッグタイプのサンダルを履いて家族全員でショッピングをしている光景が目立つ。 前半分のアッパーには多数の穴をあけ色とりどりのアクセサリーをつけカラDsc03468 ーも沢山あり楽しそうです(写真上)  クロッグタイプのサンダルを見るとフランスやオランダの昔の農民が履いていた木靴(サボ)に似ている。 サボはオランダの木(クロッグ)をくりぬいて作っておりトラピスト(修道士)が使用していたが日本でも同じような履物がある。 神社の神主が今でも使用(木靴)しているものです。 また子供用のぽっくりとも似ている。 そのように考察すると神に通じる者はどの国も木製の沓(サンダル)を使用しているようで、相当歴史が深いように思える。 ところで今流行のクロッグタイプのサンダルはストラップ(後ろかけ)がついておりしかも上げ下げDsc02509 ができ大変便利。 しかも甲が低く比較的つま先に余裕ができ、トラブルも少なそうである。 何といっても家族全員のサイズがあるのはうれしい。 しかし寒くなると少し健康に配慮することが必要、ただ現在は電車や車、ショッピングセンターなどほとんど室内で過ごすことが多くなり時流にのったと言えそうである。 弾力性のある素材は少しの雨でもOK、ただ車ではぜひストラップを下げて運転をしてほしい。 ストラップを使うことでとっさのときに足捌きができ安全である。 ストラップが付いていることを忘れないでほしい。(下の写真は革製です)  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№574>  

2009年7月14日 (火)

鼻緒のある履物は眠っていませんか

そろそろ梅雨も明けそうですが鼻緒(前緒)のある下駄や草履を夏にこそ履いてほしいと願っDsc00035 ている。 一家に一足ぐらい、押入れや靴箱の奥の方にひそかに眠っているのではと思われる。 ベランダやトイレで履いてみるのも良いもので思いもよらない発見をすることもあり楽しいものです。 この頃のサンダルは多くが輸入品であり購入して履いている人もいるでしょうが、その中で前緒のついているサンダルの売り上げは意外に伸びていない。 その理由は前Dsc00036緒が高すぎ第一趾と二趾の間が擦れて一度履いてそのままというパターンが多いようです。 そのような経験のある人は前緒のあるサンダルにはまったく目がいかなくなり購入を控えるようになる。 中には前緒の高さが3センチも・・・注意して求めて頂きたい。  ところが写真のような日本製は前緒の高さは1センチぐらいであり擦れて痛くなることはほとんどない。  日本のDsc00037物づくりの確かさを実感できるというものです。  鼻緒のあるはきものを履くとつま先の力の減少から以前より思いのほか歩きにくいことに気が付くかもしれない。  家近くのコンビニなどにはぜひ写真のようなはきものを履いてみてほしい、夏の快適さを味わうことができる。 熱帯夜の続く夜では足はフトンから出ていることがほとんど、暑い昼下がり時、外でもぜひ足を開放していただきたい。 家の中はほとんどが素足でしょうがリビングや台所などに草履(布草履なども)を履くのは意外におしゃれ、家庭で多くの履物を履き分けるのは日本だけでありぜひこの文化を継続してほしいのです。 意外にも倉庫などの奥のほうにそのような履物が眠っているかも知れない、探してみてほしい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№573>

2009年7月12日 (日)

右足の踵がサンダルからずれている

写真のようにサンダルから踵がずれたまま歩いている光景を往々にして見受けるが大変危ない。 踵の乗っている接地面を見ると足の踵よりサンダルのほうが狭く、しかもトップリフト(地面とVfts0009の接地部)は細く不安定、その上踵がずれているわけですから歩きにくいことになる。 凹凸のあるところや階段の下りでは特に危なく転倒する危険をはらんでいる。 足の踵のずれはヒール面の内側(身体の中心部)がほとんどでありその反対側は比較的少ない。 足関節は外側に倒れやすく内側には比較的強い構造になっているものの、平らではない床面・地面や急いでいる時は注意が欠かせないことになる。 それだけでも気は休まらない。 写真のようなケースをみかけたら注意の一言があればうれしい。 他人ではそのような指摘は難しいが友人であればできそうである。 このようなとき本人はほとんど気がついていないものです。 大切なことははきものを選ぶときにぜひシューフィッターからアドバイスを受けることです。 パンプスでもこのようなことがありますがサンダルは特に多いのです。 踵がずれて歩いていると使用するほどヒールは内側に倒れていき、身体への疲れが早く感じるようになる。 サンダルの消耗は身体への消耗に結びついていく。  足関節(足首)への影響も大きく痛みを発生することも考えられるが、何といっても危険ですからサンダルのフィッティングには慎重にしていただきたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№572>

2009年7月10日 (金)

「足のサイズ計測」のプロジェクト

靴業界として大規模にデータを採取したのは30年も前、そして20年前も実施している。 そのような中改めて足のサイズ計測のプロジェクトが始動する「とれでゅにおん・№27から(足と靴と健康協議会発行)」  この頃の若者の足は薄くなっておりまた細くもなっていると感じながらシューフィッティングを行っているが信頼できるデータはほとんどない。 以前このブログで小学生の足の計測が必要と提言をしているが、今回のプロジェクトは5歳から80歳までを対象としてしかも5年程度のインターバルで計測を継続する。 現在は足のサイズデータが少なく靴が一人歩きをしているようであり何とも不安である。 足のサイズに靴が遅れて追随をしているというのが現状である。 身体の計測の中で足のサイズが最終になってしまったのは靴文化の少ない日本の中ではやむを得ないことかもしれない。 しかし大事なことは、購入して困るものの代表に上がるのが「靴」であるという事実。 そのようなことから身の回り品の中で最も大事なのは「靴」なのです。 それだけに足の計測は非常に重要であり、本来であれば社会全体で実施されるべきものである。 足のサイズのデータ収集には大変な労力と技術が必要でありそれを継続していくには足腰の強さが不可欠となる。  もちろん計測を受ける側にも積極的な参加の意思がなくてはできないことである。 その際には好意的に受けて頂きたいものである。 日本の靴社会がさらに向上するためにも心から切望したい。  結果次第では世界の国々の模範となるかもしれない。 今回のプロジェクトでは、今までに入手不可能であった「面積」「周長」「扁平率」なども読み取れるとしている。 そして得られたデータは業界内外に広く無料で公表していくと「とれでゅにおん」に記している。  一番身近な靴で困ることがあってはならない、情報を共有してすべての人の靴生活がさらに向上していくことを期待したいのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№571>

2009年7月 8日 (水)

足のうっ血と第二の心臓

健康管理の面で「足(脚)は第二の心臓」と古くから伝えられてきている。 しかしそれにも関わらずうっ血をしている人は非常に多く改善を試みる方も少ない。 シューフィッティング中に私なりに健康度を把握するために足を手で掴んでみている。 その瞬間強い痛みを訴える人は半分を越える。 その中には大変冷たい足にも遭遇する(左右の足の冷え方に違いを感じる人も結構多い) 痛い足の多くが明らかにうっ血という症状であり、血液の循環に問題を秘めていることが多い。  その都度 「うっ血をしていますよ」 と話をするのですが関心が余りないのも実に不思議なことです。 うっ血をしても生命には直ちに影響は少ないため深く考える人もいないのが実体である。 そこで忘れられている大事なことは心臓への負担が多くかかることである。 それは足のうっ血やむくみが日常的になってくると拡張期の血圧(最低血圧)が高くなるということである。 そのようになると寿命を縮めているようなことと等しくなるのです。 うっ血と心臓の関わりには密接に関係していることを忘れてはならない。 例えば靴を履く時に靴ベラが抜けにくいほど強いフィット感を好む方がいるのですが、うっ血の早道になっていることにも関心を持って頂きたい。 仕事中にうっ血をすると疲れは早くくる。 当然足は重くなり靴内での汗も極端に多くなる。 そうなると神経は足に集中し仕事にはならない。  足は第二の心臓という言葉を今一度思い返してほしい。 うっ血を軽くみると後になってしっぺ返しがくると医師は語っている。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№570>

2009年7月 6日 (月)

子供の心のゆがみは足裏とも無関係ではない

最近の子供は相手のことを思いやる心がない。そのような子供が増えているのは足裏の鍛えかたが足りず、土踏まずの形成が少ないことと深い関係があると指摘するのは、桜美林大学の阿久根昭氏(いま子供たちの足の裏が危ない・主婦の友社)  取り違いをしてほしくないのですが、土踏まずができないことが心のゆがみを招いているのではなく、足を鍛えないような生活環境が心のゆがみを招いているのです。 この頃は土踏まずの形成の未熟な成人が本当に多いのですが、上記の書籍は昭和63年に出版されたもので、もう21年も前のことなのです。 しかしそれよりもっと以前から指摘をしている先生がおります。 兵庫教育大学・名誉教授の原田碩三先生です。 先生は「靴を考える会」の定例会において事細かく土踏まずの形成や子供の心のゆがみについて指摘をしておられました。 そのことを改善するためには、子供は群遊びが大事と啓蒙しております。 今起っている子供から成人(若者)の社会問題は足の裏と無関係ではないと何度も繰り返しておられたことを記憶しております。 足を鍛えることは成人になってからではできないことですから、子供の生活環境の改善については親が真剣に取り組まなければならない重要課題なのです。 その上足と靴についての研究を怠らないことが大切、それは人は生涯歩き通さなければならないからなのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№569>

2009年7月 4日 (土)

足のトラブルは夏に改善しよう

足のトラブルを改善する時期は夏が一番。 その理由はサンダルを使用する期間が長いためである。 サンダル履きで改善できるものは白癬菌による水虫、密閉された靴により発生することが多いのですが悩んでいる人にはぜひサンダルを勧めたい。 その他のトラブルとしては陥入爪やハンマートウ(槌ゆび)にもサンダルによって相当改善がみられる。 また靴擦れに悩む人にもサンダルを履いてみてほしい。 靴とサンダルでは擦れる位置が違うためそれまでの擦れている部分が改善されるのです。 それから第五趾の外側にタコができている人にも勧めたい。  足裏のひび割れなどについてはヤスリで丁寧に削りサンダルを使用してみてほしい。 足に元気が戻ってくることが実感できる。 足全体に太陽の光を当てそして爽やかな風に当たることで足も元の健康さに戻っていくのです。  冬場などひび割れが痛むころになって手当てをしても遅いのです。 ひび割れこそ夏に改善をしたいもの。 サンダルはストラップで止めるため甲を覆う面積は少ない。 そのためフィッティングは意外と難しいことからシューフィッターのアドバイスが欠かせない。 サンダルは簡単に購入してはいけないのです。 足のトラブルをひと夏で改善願いたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№568> 

2009年7月 2日 (木)

クロールで泳ぐと右側に進むのは左足の影響?

水泳でクロールをしているとどうしても右側に進んでしまう、その理由が解った!気がついたと語った人がいる。 その話の発端は左足の土踏まずの低下を指摘したことからである。 その方はいつも右足に体重が多くかかり右足中心で立っており歩いている。 シューフィッティングでは骨盤の歪みまでは不明ですが、肩のラインはやや並行であり片足の踏まずの低下がクロールへの影響とは断定できるものではない。 しかしいつも右側よりに体重が多くかかっていることを認識した当人は水泳のときを思い出したのである。 これからは私の考察ですが、骨盤の影響を受け上半身が少しねじれているのでは考える。 土踏まずの低下が直接クロールで右側に進むとは考えにくい、むしろ左側に進むのではとさえ思える。 しかしクロールは足より手に頼ることが多い。 手の力加減が推進力に相当影響する。右手より左手(腕)の力が勝っているのかもしれない。 左足を右足でカバーしながら長年生活をしていると思いもよらないことになってしまうのかもしれない。 踏まずの低下が著しい左足より丈夫な右足のほうに疲れが出てくることが心配である。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№567> 

2009年6月30日 (火)

革底の靴が硬く感じて靴箱に積んだまま

革底の靴はもう履けないという人が増加している。 その理由は硬い・痛い・疲れる・薄く感じるというもので50歳前後ぐらいから多くなりつつある。 それまで使用していた靴の中心は革底でそのほとんどが仕事用、金額も20,000円以上がほとんどで「もったいない」という言葉が出てくる。 履かない靴が靴箱にねむり、靴の置き場所がないというもの。 処分もしにくいと語る。 老化は足からという言葉は昔からあるものの、その言葉どうりである。 歩けなくなる始まりが硬い革底ということでしょうか? 靴底が硬く感じるということは、その逆を考えると足(脚)が硬くなってきているということなのです。 身体はいつも柔軟でなければならないが老化とは残念なことで、それを解決する糸口は難しい。 身体の中で最初に硬くなるのは足裏からなのでしょうか? 足には靴という道具があるために硬さが身体の他の部位より早く認識できるのかもしれない。 そのようなことを考えると靴は大変難しい道具と言える。 人も動物、名前の通り動けなくなると動物にはなりえない。  ところで靴箱に積まれている靴を「下取りできいものか」と語る人も珍しくない。 高額な靴ほど履けないと言う。 このような現象は50歳前後からと記したが、この頃は20歳代の若者にも同じような現象が見られる。 若者の老人現象である。 軟らかい靴がほしくなる50歳代、そして20歳代にも同じことが発生しているのです。 このようなことが年々増加をしていることは、先行き非常に心配な事である。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№566>

2009年6月28日 (日)

外反母趾に合わせる靴

外反母趾の人が回りに増えているというコメントをM.I様より頂きましたので靴選びについて取り上げてみたい。 まず外反母趾の部分に強い痛みを感じる人、その部分がうずき(疼痛)歩くにも支障をきたす方は靴選びはむずかしい。 整形外科で診察が受けて頂きたい。 ところで外反母趾は扁平足ぎみや開張足、踵骨外反(傾き)などが合併して起こることが多く、短時間で靴を選ぶことは大変なことです。 その上一人で靴を探すことは無理であると言ってもいいでしょう。 身体の調子の良いときに事前にシューフィッターに予約を入れておき靴選びに入ることが最も大切なことである。  次に大事なことは外反母趾の改善のためにだけに集中して靴を選ぶことです。 他の要望はできるだけ考えないこと。 そのようなことを踏まえたところで靴については、土踏まずを支えるような中底のものにすることが重要です。 靴型はシューフィッターに任せトウ先は太く広いものにする。 靴ひもはトウ先のほうにハトメが沢山ついているもの。 腰まわりの月型芯は硬くしっかりしていること。 足の踵下はカッブインソールになっていること。 ヒールは35ミリぐらいまでにする。 ショックを吸収できる底材質。 外反母趾の部分にはミシンが入っていないこと、またはミシンがボール部からずれていることも大事なことです。 サンダルのストラップは外反母趾の上を渡っていないこと。 購入時は球冠バサミで外反母趾の部分を内側から出しポケットを作るような調整をして頂くことも大切です。 以上のように靴選びについては多方面に考える必要がある。 なお外反母趾については2007年の6月24・26・28日に三回連続で掲載しています(多少重複をしていますのでご了承ください) ぜひ参考に願いたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№565> 

2009年6月26日 (金)

足裏のツボ

東洋医学では足の裏に沢山のツボがあるとしており、その部分を刺激することで全身の器官や臓器の働きが調整できるとされている。 ツボの刺激については科学的に明らかになっていない部分もありますが、経験的に多くの方がその効果を認めている。 この頃は足のマッサージにも保険が適用できるようになったのは大変うれしいことです。 私がツボの指圧に出会ったのは二十数年前、台湾の先生・官有謀氏で「足の汚れは万病の原因だった」という書籍を発行されており、講演会で教わったのです。  先生の講演において忘れがたい話は胃のツボについて、食後すぐに歩いたり畑仕事をしても胃への刺激は少ない。 それは胃のツボは土踏まずの内側部分、第一趾ボール部の手前にあるため立っても直接接地しないからで、人の足は大変巧妙にできており自然はすばらしいと語っていたことです。 そのような事を考えると人は動物であるとしみじみと感じるのです。 足をマッサージしていると強烈な痛みを発し後ろに倒れてしまう人がおりますが、それでも「もういい」という言葉は少ない。 強い刺激を感じてもその直後に快適さが戻ってくることを直感で何となく解るのでしょう。  しかしそのような強い痛みがあっても歩いているときは何も感じないのは大変不思議なことです。 一般的に面で立ち歩いているからと考えられていますが、裸足(はだし)ではそうはいかないことは誰でも承知している。 それだけにはきもの(靴)にはある程度刺激が必要であることに気がつきます。 刺激のないはきものをいつも使用していると足は眠るという学者もいます。  ツボのポジションをある程度記憶して、点ではなく大雑把なゾーン(面)として捉えマッサージを行うことを勧めたい。 足を労わるという発想は大事なことです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№564>

2009年6月24日 (水)

正座ができず悔しかった想い、今でも忘れられない

シューフィッティングを行っている途中で正座の話がでることは意外に多いのです。 例えば大広間においての葬式のこと、お焼香の僅かな時間を座ることができなかったという辛さを今でも心残りですと語った人がいた。  正座をして心底からお香を差し上げたいというその気持ちはすべての日本人に共通するものでしょう。  別の方の例ですが友人宅に伺った際、座布団を出されたのですが正座が思うようにできず充分な挨拶にならなかったという話。 ・・・たった一言「ご無沙汰をしまして」と言うだけのほんの一瞬のことなのです。 その方はふくらはぎが少々硬く指圧をすると膝裏に強烈な痛みを訴える人でした。 このような話を伺うと我々の今までの挨拶は畳の上で頭を深く垂れて全身で自分の思いを伝えることを心情としているようです。 足を折りそのつま先は身体の後方にしまうという体勢、つまり正座をして両手をついて挨拶をするというその姿勢は時代劇のテレビや映画には度々出てくる光景です。 日本では立って挨拶をすることは大変軽い仕草と言えるのでしょう。 畳の文化そのものなのです。 ところで膝痛の人は残念ですが年令と共に増加をしている。 その要因は加齢と共に起る老化もありますが、つま先を使うことの少なさからくるという影響が少なからず多いように思える。 つま先を使うことで全身が丈夫になることは知られていますが、反対に余り使用しなければ膝をも弱くするということです。 悔しい経験は少ないほうが良いのは当たり前。 どんなときにでも正座だけはできるようにしておきたいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№563>  

2009年6月22日 (月)

脚が長く見えるハイヒール

ヒールの高いシューズが増えているこの頃、そのデザインは纏足のような雰囲気を感じDsc01835 る。 靴のデザイナーは中国の纏足という習慣や名称(何と100年前まで存在していた)を知っているのでしょうか。 写真は流行している靴(ショートノーズ?)、トウ先の部分はごく僅か。 ヒールは8センチを越え、脚線美の表現といっても良いほど。 ここまでくると長身を見せる目的以外にはなく、歩くことには大変な労力が必要。 現実に使用している人を見るとデザイナーの予想どうりといえるほどの長身者が圧倒的。 そういえばハイヒールで100メートル競争のテレビ放映があったと耳にした。 14秒~15秒で走りきったという話。 100メートルを一気に走るにはヒールは不用、しかしハイヒールでは大変でしょう。 流行しているハイヒールはトウ先が太く従来の細いものに比べればまだすくわれるようである。 靴内での足の体勢はどうなっているのでしょうか。 脚力を充分にして使用願いたい。 高いヒールほど靴の足長は短くなる。 写真のようなハイヒールで靴内の足を想像すると、足で立っているとはいえ下肢全体の中での足の状態は見えない。  足を省いた脚だけになっているとは。  デザインのユニークさがどこまでもエスカレートしていく。   足と靴健康アドバイザーOK  <№562>

2009年6月20日 (土)

ブルーの長靴にアジサイを生けている

シューフィッティングの合間に使い古した靴を花瓶にしてほしいと多くの方に提案をしているのですが、後日「飾ってみたよ!」と語ってくれた人は一人もいない。 土足のような靴に花を生けるのは似合わDsc03904 ないのか?ためらっているように思えるのですが。 長年使用した革靴、しかも毎日磨きこんで味わいの深いものを捨てるのはおしいと心の奥で思っている人は多い、しかし結局そのまま処分をしてしまっているのが現実です。  ところで先日街中の人通りの多い所で横道に入ったのです。 そこにはゴム長靴に花を生け上には小さな照る照る坊主(てるてるぼうず)が下がっていたという珍しい場に遭遇した。 ブルーの長靴にむらさきいろのあじさい(紫陽花)が生けてあるのです。  梅雨時の今頃にはぴったりのプレゼンであり、しかも僅か粋な感じもした。 履き古したような長靴ですが、小奇麗ながら御役御免になったようである。 こどもの姿は見えなかったがおそらく成長と共にサイズが小さくなったものと推察できる。 ほのぼのとしたアットホームな雰囲気も感じられ、成長の過程が思い起こされて何とも良いものでした。 焼き物で靴に仕上げたものに花を植えていることはあっても、実際に靴に花を生ける・植えていることはなかった。 靴は余りにも身近な身の回り品ですが、使いまわしをすることまで考えが及ばないのは不思議でもある。 毎日共にした一心同体のような靴に花を生けることはとてもすばらしいことではないでしょうか。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№561>

2009年6月18日 (木)

夏になるとつま先にハンマートウが見える

春から夏に入る頃今までパンプスの中で隠れていたハンマートウが現れ見え出してくる。 ハンマートウは第二趾(写真左足)に多く靴生活の苦労の証しとでもいえものであり、改善をすることが意外と難しい人が多いようである。  トウ先が薄くその上短い靴を長年履き続けるとつま先はDsc01348 伸びきらなくなってしまう。 伸びないつま先は蹴り返しが弱く歩くごとにゆびの上部に強い痛みを伴い、その結果ひ弱な歩行となってしまう。 脚全体も浮腫む(むくむ)ことが多くなっていく。 足の中で力の入るところはつま先だけであることを忘れてしまっているのである。 五本ゆびの足、一本でも力が入らなければ歩く時に相当な影響をきたすのです。 まったく違う観点から引用しますが、歯科医は大臼歯が一本でもないと咀嚼力は激減するとよく言う。 そのこととハンマートウは同じ事のように思える。 私はそのようなことをいつも思い出すのですが、歯と足には共通性が非常に多いと感じているのです。 足は左右でバランスをとっており、ゆび一本だけがハンマートウであっても、もう一方の足の機能は衰えるのです。 このことを念頭においてほしいのです。 夏に入るとサンダルを履く時間が長くなりハンマートウを改善する時期といえる。 今は亡き整形外科の安積先生は「足のトラブルは夏の時期に改善をするのが良い」 とよく語っていたものである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№560> 

2009年6月16日 (火)

靴の下取り

不況は悪いことばかりではないと言われているが、そのひとつに靴の下取りがあげられる。  靴が下駄箱(靴箱)に入りきらず飽和状態になっている家庭が多いというのが実体でしょう。 実は私の長いシューフィッティング人生の中で以前からよく話しが出ていたことに・・・・「靴の下取りがあるといいね」と。 最初は冗談めいた話に聞こえたものですが、ようやく現実のことになってきた。 下取りを要望する始まりは一度使用してそのままの靴が多くなってきていることにある。 そのままとはその後履いていない、履くとまた辛い・痛い・疲れるということになるからである。 しかし販売する側としては下取りをした後、その靴をどのようにするのかという発想が頭をよぎっていた。 販売に結びつけることは大変なことです。 その前に他人が使用した靴を履くことに躊躇している人がほとんどなのです。 そのようなことから下取りについて理解が得られることは難しかった。 しかし不況がそのような様々なことを払拭したのである。 靴を履いているユーザーの気持ちの変化ではなく、販売者の都合の変化がそうさせたのである。 冗談めいた一言が現実になったのです。 良いことかもしれない。 経済の豊かさと共に靴の手持ち足数が増えたが経済の低迷で靴の下取りが始まったことについては何とも言いがたいものがある。 これからは下取りした靴をその後どうするのかという矛先が大事なことになる。 ユーザーの納得が得られるようなことを考案する必要があるでしょう。 ただ大切なことは、もっと慎重に足に合う靴選びをしていくということを忘れてはならない。足もとが経済で揺らぐようなことがあってはならないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№559>

2009年6月14日 (日)

トウ先を上げながら歩いている幼児

スーパーから親と共に出てくる4歳ぐらいのこどもが靴のトウ先を上げながら歩いてくるのを目にした。 あまり見受けるような歩き方ではないので少し目を追いながら遠くから見ていたが、どうもつま先がきついための動作のように感じた。 遊び半分でトウ先を上げて歩いているのではない、疲れたような元気のない顔つきを見ればすぐに解る。 こどもは様々な動作をするもので、最悪のケースは路上に座ってしまうこともある。 疲れてしまったりいやになったりすると地べたにすぐに腰を下ろす。 決してつま先がきついときだけとは限らないが、そのような時はぜひ靴を脱がせてすぐに足やつま先を見てほしい。 靴を脱がせた瞬間にゆび先がが伸びていなかったらつま先がきついことが想定してほしい。 ときには擦れて赤みがかっていることもあるのでソックスを脱いでみて見る必要がある。 気をつけてチェックをして頂きたいのです。 こどもは靴のきつさや痛みについて正確に話をすることは困難(2007年10月26日の当ブログを参照)、また靴が足に合っているかどうかを判断することもなかなかできないのです。 このことがこども靴のフィッティングでもっとも難しいところと言われており、入念に足と靴を観察する以外にはないのです。 こどもの僅かな動作の変化を見逃してはいけない。 靴のチェックには靴の内部、トウ先まで手を入れてみることを習慣にしてほしいものである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№558>

2009年6月12日 (金)

杖を用いる方

この頃杖を使用している方が頻繁に見受けるようになってきました。 そこで先月26日のブログ「靴ひもの締め方と微調節」の中でM.I様より「杖を用いる方」についてというご提案がありましたのでここで取り上げてみたいと思います。  杖を使っている人の多くは左右のバランスがとりにくいという光景をよく見受けます。 片手に杖、もう一方にはショッピング袋そして肩にはバッグということが見受けられ、バランスを取りながら歩くことは本当に大変なことです。 そのような中で靴を見ると身体を支えきれないソフトなはきものが非常に多いことです。 そのような体勢でもし雨でも降ると傘を持つことになります。 今度は滑りにくい靴も必要になります。 そこで靴選びの際は様々な機能をクリアする必要が出てきますから、ぜひシューフィッターに相談をしてほしいと思います。 いろいろな機能が備わっている靴の中で、ドイツのフィンコンフォート、ストロバー、ビルケンシュトック などのブランドをお薦めいたします。 共通することは靴内の踵部がカップ状になっており安定感が極めて良いこと、トウ先が広くつま先に力が入りやすい、また靴ひもがほとんどのデザインについており機能優先になっていることです(指先の不自由な方は面テープ)。  歩く以前に何といって安定良く立てることが大切なことです。 その他としては、バッグをリュックに換えることも重要です。 そして杖については、長さと強さや手元のデザイン(手に力が入りやすいこと)に配慮したものが必要になります。 杖選びは靴と共に大切なことですから専門の販売員にアドバイスを頂くようお薦めします。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№557> 

2009年6月10日 (水)

足の爪が割れやすい

足を計測している途中「おやゆび(第一趾)がずいぶん長いですね」とこちらから話を出した直後「だから爪がいつも割れるのかな?」と始めて気がついたというような返答があった。 ソックスも第一趾の先が擦れており破れる寸前であった。 トウ先に第一趾が常に当たっているのですが、そのことに気が付いていない様子が伺われる。 その当たり方は靴によっても違うわけですが、爪の長さや体調によっても変化する。 そのような日常のことについてもう少し聞いてみたいものでしたが、時間の関係もあり聞き逃しました。  爪が当たっていると神経はいつも足元にいく、その結果ストレスにも影響するでしょう。 数十年もの間爪が割れることに不思議さもなく、しかもストレスを抱えソックスはすぐに傷む、そのような状態で長年過ごしてきているわけです。 第一趾の長い足をエジプト型の足と呼んでいるが、日本ではその割合は70パーセントほどを占める。 それにも関わらずエジプト型に合うオブリークトー(斜めラインのトウ先)の靴は少ない。 しかもビジネス用の靴になると非常に少ないというのが実体である。 そのためもあり第一趾の爪が靴のトウ先の裏に当たることが多くなるのです。 靴先のデザインについて好みを聞くと、太い靴はカジュアルに見え遊びの延長のようと語る人が多い。 一般的に細見のトウ先が仕事向きと考えておりほとんどの人がそのような靴を使用している。 そのためもありオブリークトウの靴は選びにくいのでしょう。 爪が割れるとつま先の蹴り返しは難しくなり、歩幅は狭くなっていく。 そのような大切さについて考えてみてほしいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№556>

2009年6月 8日 (月)

足腰の弱さから食事中に肘をつく人が増加している

若者の身長の高さにびっくりすることが多くなってきているが、そのような方ほどイスに座ったとたんに背の低さをみることがある。 同時に肘をついて食事をしている光景がみられる。 最近足の甲が低くしかも細い足が意外に多く靴でも苦労をしていることが多い。 靴の長さも太さもフィットするものが少ないと言われており靴が足のサイズに追いつかないようである。 足に合う靴も少ないこともあり、脚全体がひ弱に感じることが多い。 座ると背中が丸くなり座高が子供のような高さに見える。 そのような座り方をみると、腹筋や背筋の弱さと直感してしまいがちですが、実は足腰の弱さからの影響とみているのです。 その表れとして足全体のだるさのために、すり足歩行となり座った瞬間に足を投げだしてしまう。 その上食事中でさえも靴を脱いでいることが多いのです。  又休憩室のソファなどでは正座をして足を癒している、そのような光景も多い。 足が本来の機能を発揮せずむくみやすい生活スタイルになっていると思わざるをえない。 元来、畳の生活が多かった日本では座る姿勢は正座が基本。 昔から小さな丸テーブルで家族そろって背筋を伸ばし食事をしていたものです。 ある家庭では一人ひとりにお膳が与えられ武家社会を想像するような食事をしていたもの、そのときは正座が最も基本になっていた。 肘をついて食べている姿をみていると動物に似ているとする研究者もいる。 日本の食事の風景には考えられないスタイルです。 足のひ弱さは全身に影響をする。 改善策として足腰を丈夫にするには知識だけでは叶えられない、常日頃の親からの指導も必要になると考えます。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№555>

2009年6月 6日 (土)

愛用の靴十年以上長持ちしている人が9%もいる

使い捨ての時代靴もご多分に洩れずその仲間入りをしているようですがその反面十年以上も愛用している人が9%もいるとは驚きです。 このデーターは東京電力テポーレが調査したもので回答者数は54,649人(2008年5月調査)  歩きやすい靴は長持ちし、しかも消耗も少ないと感じている人は多いと思われるが十年も履いていると処分もできなくなるのでしょう。 反対に歩きにくい靴は履かずにいつのまにか目に付きにくい所に入れてしまい、所有する靴は増えていくがこのような靴は長持ちしているとは普通言わない。 私は3年以上は履いてほしいと常に提案をしているが、この調査ではそれに満たない人が40.5%もいる。 3年以上愛用してほしいという理由には経済的な面ばかりではなく、物を大切にしてほしいことと靴が足の通りの型になっていくための年月なのである。 既製の靴が自分仕様のものに育て上げる期間なのです。 十年も愛用する人がいる反面3年にもという人がこんなにいるということは、くつに対する考え方の相違と思われる。 購入する前からどうせ1年ぐらいでまた?という人は消耗品として考えているのでしょう。 十年も使用するという気構えがあればそうたやすく買うことはできない。 下見をしてそのあげく何度も足を通してみて、その上革を充分に観察して決定する。 それぐらいの慎重さが必要となるが、それでも失敗をすることがある。 それが靴であり他の品目にはないのである。 体型も変わらず体調も安定していることが長年愛用の靴が増えていく基本でもあるのですが。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№554> 

2009年6月 4日 (木)

よくできているサンダル

こんなサンダルがあればと思うほどよくできている。 写真を見ると足裏が想像できる。 凹凸もなかなかしっかりできており素足で履きたくなる。 これは履いてきた方が処分をされたDsc02319 もので販売店などの詳しいことを伺えなかったのが残念である。 素材はポリウレタンであり室内履きとして、また水回りの場面にも通用するほど汎用性が広い。 その上まったく歩く音がしないのも嬉しい限りです。 快適に仕事などの立ち回りができそうである。 踵回りのデザインはカップ状に丸くできており安定さを感じる。 このようなサンダルを作るには金型が必要ですが、それには相当の費用がかかる。 技術的にも簡単にはいかないもので、何度も失敗を重ねた上での製品と思われる。 おそらく工業デザインを研究された方が手をかけていると思われる。 そのことが意匠にみえる。 サンダルの底面を見ると非常に擦りへっているが、長年使用したものと感じる。 ウレタンという素材は摩耗に強く、これほど摩耗することは少ない。 長期使用の後、多分飽きがきてしまい処分に至ったものではないでしょうか。 これほどのサンダルを処分せず他に使い道はなかったのでしょうか。 二度と手に入らないような優れたサンダル(作品)である。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№553>

2009年6月 2日 (火)

マグナニの靴の感触は始めて・・・最初からフィットする

マグナニの靴はかえりの良さ(写真下)で定評があり一度履くと病み付きになってしまう。 この話は使Dsc01205 用した数多くの方が一様に語られる言葉なのです。 それほど足に感じる感触に他と違うものがある。 そのソフトな感覚は靴作りの製法から生まれるもの。 ライニング(裏地)に最高の革を使用していることもあります。 まず袋状に一度縫いこみをしており足袋のようなものに仕上げている。 その袋状のライニングをアッパー(甲革)と共に表底に縫いこむのです。 そのために中底を見るとミシンがダブルにかかっていることがわかる。 このような靴作りをポDsc01203 ロネーズ製法と呼んでいる。 写真中央はその製法でありヒール側から撮ったもので少し解りにくく恐縮です。 中央に見える革の切り口は踵敷(半敷き)です。 靴底のかえりは僅かな手の指の力で曲げることができる。 足の力は手の数倍、履いて歩いてみると実に軽快な感触が得られる。 本底の屈曲に足の力はいらないのです。 まさに素足そのもので足袋と同源のような気もする。 そのため使用した人は上記とタイトルに上げたような言葉が瞬間に出てくるのでDsc03214 す。 ただソフトなかえりの靴だけに雨の進入がはやいため注意を要する。 はきものを大切にする人の靴ということになるでしよう。 アッパーもキメの細やかな上質の革が使われている。 上の写真はメッシュの靴でその肌触りが把握しやすい。 何千足ものの靴が店頭に並んでいるが、始めからフィットすると言われる靴はそうはないものです。 靴は慣らして履くものと最初からなじんでいるものが世の中にある。 靴文化がみえる製法といえる。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№552>

2009年5月30日 (土)

子供に青竹踏みをさせることは?

土踏まずの形成にといって青竹踏みをさせる園や小学校があるのですがそれは今日育、20回踏まないと部屋に入ってはいけないというのは脅育、またそれをがんばれと声をかけるのは競育であると語るのは兵庫教育大学原田碩三名誉教授です。  土踏まずを形成するための青竹踏みは本末転倒であると指摘しており、毎日の生活を見直すことが土踏まずの形成に肝心なことと啓蒙をしています。  そこで歩育が重要な意味をもつと強調している。。 例えば足ゆびを使うような「草履」を履かせる、また友達同士で身体が触れ合うような群遊び、そして毎日歩いて通園をさせることなどが極めて大事なことです。  そのような常日頃の習慣を変えることが必要なのです。 青竹踏みが土踏まずを形成するというような短絡的な発想は現在の科学の社会にはまったくなじまない。  足ゆびを使うことで、足は逆台形になり、強い足・力の入るゆびになるのです。 その結果土踏まずが形成されていくのです。 扁平足ぎみの足の増加は、現在のメタボリック症候群と同じで生活習慣病と等しいことなのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№551> 

2009年5月28日 (木)

痒い足の水虫

隔靴掻痒という言葉、靴の上からでは痒み(かゆみ)はどうすることもできない、何とももどかしいなどの意味合いで使用されることが多い。 その発生源は水虫が影響することがあると思われるが、困っている人が多い割合に言葉で交わされることは少ない。 またその対策に大変なエネルギーが費やされていることも事実です。  この頃は五本ゆびソックスが出回り水虫対策に一役かっている。 効果があったとする人をよく見受けるようになった。 しかしビジネス用の細見のトウ先の靴に五本ゆびソックスを履いている人がほとんどであり、きついと言いながら使用しているのが実態である。 多くのビジネス用の靴は五本ゆびに対応していないのです。 ところで水虫といわれる白癬菌による症状は皮膚が白く見え皮膚科で確認ができる。 以前つま先が壊死して壊疽(えそ)になった足にうじ虫を患部に用いた実験を新聞で報道されたことがある。 水虫も同じくおいしいものがつま先にあることから宿るといわれその改善としては高い湿度や狭いトウ先、動きにくいつま先の靴の見直しなどが上げられるが何といっても、病んでいる血液を改善することが大切と語るマッサージ師が多い。 丁寧につま先を揉み解すという習慣の大切さを説いている。  水虫にとって美味しい血液がなければ生きられないのである。  うっ血しやすいつま先を常にすっきりとしておくことが何よりの対策なのです。 足元を清潔にすることにつきるが、その内容の中に体内の健康も含み体調の管理が先にくることを忘れてはならない。 弱い身体に水虫は潜んでくるのである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№550> 

2009年5月26日 (火)

靴ひもの締め方と微調節について

先日M.I様よりコメントとして靴ひもの締め方と微調節についてご質問がありましたので、いつもシューフィッティングの中でアドバイスをしている内容を記してみます。  まず靴ひもを交換することについて・・・ドイツ製のフィンコンフォートの靴、ワインカラーの写真ですが、左Dsc03889 の靴は最初からついている太い丸ひも。 右の靴はその丸ひもから平ひもに取り替えたものです。 平たいひもは他のフィンコンフォートの靴についているものです。 フィンコンフォートの靴は舌革(甲部分)が厚く丈夫にできている、そのため丸ひもは強く圧迫するため靴ひもを交換したもの。  またワインカラーの左の靴をよく見ると靴ひもが交差していないことが解ります。 少し工夫をするとすぐできる通し方ですが交差部分の圧迫を防ぐひもの通し方です。 次は白いスポーツ用の写真、右の靴は履き口に近いところを二重にしており強くDsc03891 締める方法。 下り道などでは特に欠かせない通し方です。 大切なことですが、白い靴をみるといかがですか。 靴ひものすべてを相当緩めていますが、靴を脱ぐときにこのようにしておくと履く時にすべてのひもに指がかかりよく締めることができます。 さらによく観察をするとそのひもは左指の引っ張りを優先するようになっています。 少し解りにくいのですが、左指で引くひもの上に右指で引くひもが乗っておりよく締まるようにしています。 この二足についてはワインカラーのほうはフィット感を僅か緩める方法、白い靴は逆に強める例を紹介しております。 どちらもほんの微調節ですが、ぜひお試しになってください。 この他にもありましたら皆様からぜひご提案ください。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№549>

2009年5月24日 (日)

サカイ引越センターのコマーシャルに日本文化がみえる

テレビでおなじみのサカイ引越センターのコマーシャルはいつもユニークで親しみ深い内容が多いのですがこの頃はとても日本的な映像が流れている。 目に飛び込んでくるのは真っ白なひも付きのスニーカーと通称ヅック靴と言われる濃紺のキャンバス地の新しい運動靴。 その二足が玄関にきちっと揃えられている瞬間が出てくるのです。 新しい引越し先の玄関の光景ですが実に爽やかな雰囲気が伝わってくる。  引越しをする業者もこのような家に上がるのに気を引き締められる。  引越しは何度も靴を脱ぎ履きをしながら家財の移動を行う、しかしそこにも気配りの大切さが問われていると感じてしまう。 真っ白なスニーカーと濃紺のキャンバスシューズは日本人にはもっとも身近なもので以前から好まれている。 日本だけといわれる玄関での靴脱ぎの習慣、このコマーシャルを見た外国人の方はおそらく清楚な日本人というイメージを持つのではないでしょうか。 さらに引越し業者によっては新しいソックスを持参し、新しいお宅に上がる時にはき替えるという。  日本の家屋に靴が登場したのは一般的にほんの60年ほど前のこと、今もって靴は玄関で脱がれているが、その脱ぎかたに人柄を表すと言われている。 玄関は大事な場所ポジションなのである。 サカイ引越センターのように日本の文化をそのまま取り上げるコマーシャルがもっと登場してほしい。 このコマーシャルは日本の靴社会の向上に大きく寄与していると考えます。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№548>

2009年5月22日 (金)

加齢と共に解る歩き心地

歩きやすい靴ほど足の形に近いと言われているが、その足の形に近い靴ほどやぼったいと一喝をする人がいる。 靴のために足を壊してしまってから若気の至りと後悔をしてしまうが、そのようなことに気がつくのに何と30年ぐらいもかかる人がいるの。  自分の足元をきれいに見せたいという心理は二十代に特に多いようで、その頃に足を痛める人は本当に多いのです。 自分の姿がみえないのでしょう。  しかし年令と共に自分を大切にしたいという人は増加をし、それとともに一歩一歩の感触も大切にしたいと考えるようになる。  ウォーキングシューズを高齢者のはきもの(靴)と評する人は数多いが、そのような方ほど歩く感覚を粗末にしているようです。 こんなことを言う人がいる・・・・・齢とともに食べものの好みが変わるのは歯が悪くなったからとか胃腸が衰えたからばかりではないと、齢をとってみてはじめて解る味があると言う。 そのような例と同じで足の裏も生きて歩いているという感覚を探求し程よい感覚を探しはじめているのです。 感覚を優先したいそのような要望が齢と共に強くなるのではないでしょうか。 歩きやすさの味わいを求めていくことはとってもすばらしいことである。 それは動物たる人の根源的な要素なのでしょう。 生まれて一年ぐらい経ち歩いたときの子供の笑顔に親は最高の幸せを感じる。 そして50 年ほどが経過するとまたきっちりと立ちたい、そして歩いてみたい、そのようなすばらしさに浸りたいという心境になるのでしょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№547>

2009年5月20日 (水)

大きな足の人は健康的な方が多い

身長に比較して足の大きい人は健康的と感じるのはシューフィッティングをしているときである。 今回のテーマは身長を基準として大雑把にみたものであることをお断りしたい。 そこで大きな足とは身長からして25ぐらいのサイズが適当とした場合、その人は26の靴を選んでいる時を大きな足と判断をしている。  標準より二周り以上大きなサイズを求めるとき大きい足と判断をしている。 そのような足の多くは甲廻りが太いことがほとんどで、ときには幅も広い、または甲のせり上がりが急になっていることがある。 甲廻りで靴を選ぶことになり結果として足長より相当大きな靴のサイズになる。 そのような人にいつも同じ質問をする。 「健康ですか?」と問いかけると「入院は一回もない」また「足が痛くなることはない」などいろいろな表現をされる。 同席されているお連れ様は「薬を飲んだことは記憶にない」と強調されることもあった。 時には「健康で助かります、お金より貴重です」と言われた奥様もあります。 そのような方のほとんどは50歳を越えた方が多い。 同じ内容で質問を繰り返しているのは私なりの情報収集なのです。 大きな足が健康であると思える要因は骨格が太く全身が安定し上半身がゆったりとした構えになること、血液の循環が著しく良いこと。 当然ですが身体全体が鍛えられていることも関係があるようです。 実際柔道や相撲、フットボールなどの経験者が多いようです。 学生時代のスポーツについても同時に伺うことを習慣にしている。 骨太の人の靴選びはフィット感の得られる少しきつめを求めることが多い。 大きな足を良く言わない (本人は良くとらない) 人が多いのですが齢が経てばほとんどの人が気が付くのです。 靴が決まり最後の一言に「大きな足に生んでくれた母に感謝をしている」と語る人がとても多いのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№546> 

2009年5月18日 (月)

標準の足囲に見える靴に 4Eの表示?

足の足囲は男性で2E~3E・女性では1E~2Eが多いようですが、実際はそれよりも太めの靴がたくさん出回っている。 ところがどう見ても細めの靴と思えるものに4Eの表示がついているのを時折目にすることがある。 なぜそのようなことに? 人の心理と足の快適さを同時にねらった巧みな表示と言える。 足を細く小さく見せたい、ところが足は常に痛い。 そのような日常の繰り返しが細く見える4Eの靴になってしまう。 そのような靴に手が出るときは、本当に4Eもあるのかと疑いを持つのですが、履きたいという気持ちを抑えることはできないのです。 靴の足囲部分については実際靴を見てその太さや細さを判別できる人は少ない。 また実際にできている靴の足囲を測ることも困難である。 細見の靴に付けている4E を立証することはなかなか大変なことである。 その盲点をついたものである。 足元をコンパクトに飾りたい、見せたいと思っている人がいれば、その裏をかく人が出てくる。 購入して履いてみてから後悔をすることが多いのですが、どことなく購入する時の心理状態を思い浮かべてしまい、自分を納得させてしまっているのです。 そのような人は実に多いのです。 その結果靴がたまっていくことになる。 それでも細見の靴を履きたい、その気持ちは何歳になっても変わらないのです。 靴は健康に密接に関係をする、そして靴によって歩き方が変わると何度言われても自分の欲望を抑制できにくいことが大きく影響しているのです。 足に靴を合わせるときの一番の難関はサイズよりも心の奥深くから込み上げてくる解りにくい心理なのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№545>   

2009年5月16日 (土)

子供のサンダルまで揃えているホテル

日本式ホテルの特徴は家庭的なくつろぎを感じるところにあるようです。 日常にあるがままの仕様になっているということでしょうか。 例えば浴衣やスリッパでホテル内を歩くことがでDsc02368き、そのままレストランや大風呂にも行ける。 その点都会にあるホテルの多くは部屋(ルーム)以外は公共の場であると考えている。 今回取り上げている子供のサンダルまで常備しているというところは朝市で特に有名な所、飛騨の高山にある大型リゾートタイプのホテル。 駅に近く市内中央にありとても便利な「高山グリーンホテル」です。 この頃のホテルはいろいろと配慮が行き届いているが、はきものまで子供用を揃えているところは珍しい。 しっかりとした外観の建物は他と変わらないが内部は和風、高山らしいと誰しもが思うことでしょう。 一枚のスナップはエレベーターの前に設置されているもので浴衣や羽織そしてサンダルが各階に、その中に子供用があるのです(大人用の特大まで完備)。 もちろん浴衣や羽織一式は各部屋にも完備している。 浴衣にも子供用があり、しかもサイズは三種類(大人用は5種類も、それには身長のサイズが表示されていてとても解りやすい)  サイズ物の管理は大変、その上に履物まで管理が必要となる。 はきものには左右があり気が抜けない。 ひもでくくられているわけでもない。 子供が大人のはきものでホテル内を歩く光景は思い出すだけでもいただけない。 そのような気遣いを感じる。 子供の目線に立ってみれば子供心はすぐに解る。 よく見受けることですが、温泉街を短めの浴衣で歩いている大人の姿、そのようなことに配慮をしない旅館やホテルはまだまだ多いのです。 世界の国々を数多く旅行した人は同じ事を言う・・・・やはり日本が一番と。  味などの好みもありますが日本人の心に響くような様々な配慮がみられるからでしょう。 今回取り上げたはきものなどはそれを証明するもの、はきものまで考えを尽くすことはなかなかできないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№544>

2009年5月14日 (木)

飛行機内のエコノミー症候群

以前より指摘されているエコノミークラス症候群、特に女性の高齢者に多く高血圧などの影響にもよる。 その症状は航空機のエコノミークラスのような座席の狭い場所に長時間座ることで足の静脈に血の固まり(血栓)ができ、立ち上がった際血栓が肺に達し血管が詰まる症状。 意識障害や呼吸困難などを引き起こし死亡することもあるといわれる。  そのような事を予防するため最近は機内に青竹などの器具を設置してところもある。 できるだけ動くことを勧めているが、しかし一度に多くの方が動くことは安全上の問題もあり難しいものがある。 機内で靴を脱いで長時間座り再度靴に足を通してみると入りずらいと感じることがある。 足はそれほどうっ血をする。 そのまま座り続ければ血液が固まってしまうことは容易に想像できるが、それでも座り続ける人が多いことは大変残念なことです。 立つことが難しいようであれば、つま先でグウ・チョキ・パーを繰り返すことも良い。 イスの上で短時間正座をすることもどうでしょうか。 つま先立ちをして背伸びをしてみては。 エコノミークラス症候群から脱する方法はいくらでも考えつくでしよう。 足の中でも特につま先をよく動かしてみてほしい。 足は自己管理と投稿しているが機内でこそ生かしてほしい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№543>

2009年5月12日 (火)

指圧で強い痛みを感じる足には靴のフィット感に遊びが必要

フィッティング中に靴ひもを強く結んでみると反応が返ってくる場合がある・・・「少しきつすぎる!!」と言われれば足のうっ血を疑ってもよいほどである。 そのような人ほど靴ひもは緩く結んだまま履いていることが多い。 靴のフィッティングの難しさのひとつに、このような圧迫に弱い足に遭遇したときです。 足を圧迫するものは、靴ひも以外に硬い底や薄い底・靴内の凹凸・甲革の厚みなど考えられる。 サイズが小さいものや靴型が足と違う場合にも該当します。 この頃弱い指圧でも痛みを訴える人が多くなり、フィッティングの前に足の健康度をみるために足を触れている。 手の指圧でさえも痛みを感じる足には靴は合わせすぎないことが肝要であり、フィット感に遊びを設けることが大切となる。 足を計測して靴を出す場合一サイズ大きい靴も同時に出庫すもことが重要なことです。 そのようなことから足の計測 はとても大事で避けては通れない。 その上遊びの加減を考えることはフィッティング技術の最たるものといえる。 上記のように体調をみて靴をフィッティングするには、基本をしっかりマスターすることであり、しかもテキストをはやく越えなければならない。 より高度なフィッティングをするには、その人の日常の靴生活を読みながら足に触れていくことが避けられないでしょう。 その人により近づいて親身になってアドバイスをすることが大切な事です。 その繰り返し以外にフィッティングを高める方策はないようである。 一サイズ上の靴でも甲廻りのサイズは3ミリしか違わないのです。  シューフィッターはこのサイズに長年苦労をしているのです。 フィッティングは慎重を要する一瞬なのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№542>

2009年5月10日 (日)

足袋型の靴

写真は足袋型というより地下足袋型のほうがわかりやすいようです。 先日外国人の方が履いてこられたときに了解を得て一枚撮らせてもらったもの。 その靴を見た瞬間正直いってVfts0003 びっくりをした。 ただ「おもしろい」「変わっている」だけでは履けない。 そのものに足を通してみる勇気?そのものから始まるほどのものである。 言葉の壁もあり詳しいことを伺うことができなかったのが残念でしたが、長身の中で自信を持って堂々と着用していたようである。 地下足袋は足場の悪いところで使用されているもので、日本が生み出したはきものであり傑作とまで言い切る人がいる。 瀬戸大橋を作る際の困難さは計り知れないが、その最初は地下足袋がどうしても必要と聞いた覚えがある。 それはとび職の世界のことですが、高度なところで綱一本に命を託す仕事にはどうしても地下足袋が欠かせないと言うことなのです。 地下足袋はつま先に相当な力が入り身体は安定する。 今回のスナップ写真はファッションとして開発されたものと思われるが、使用してみると思わぬことが発見できたのではと想像ができる。 このような靴を履いた経験者が多くなれば、日本の履物が今以上にクローズアップされるかも知れない。 靴の売れ行きはトウ先のデザインが生命と言われているが、ゆび先を労わることや全身をのバランスなどにもっと関心が高まってほしいもの。 足袋型の靴がそのようなきっかけになれば大変うれしい。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№541>

2009年5月 8日 (金)

丸く太い靴ひもは締め付けがきつくなる

靴のひもは足にフィットさせるために欠かせない道具であり、太いものほど締めた効果が得られる。 そのためにフォーマルからビジネスそしてアウトドアと機能性の高い靴ほどその靴ひもは太くなる。 ところでフィッティングの途中のことですが靴に付いていた丸く太いひもを平たいひもに取り替えて欲しいという依頼がありました。 そこで取替えを希望する真意を尋ねたところ、丸いひもは甲に強い圧迫があるためと返答が返ってきました。 ひもの交差する部分が甲にくい込んでくるということです。 このようなことから考えられるのは、丸ひもより足にソフトな感触があるのは平たいひもであるということです。 丸いひもでも細いものは比較的締め付けに影響が少ないが、太いものほど圧迫があるということになる。 靴を求める側の入念な選び方に私は改めて注意を感化された。 この方は爽やかで闊達なドクターで常に笑顔を絶やさないまさに紳士です。 おそらく患者にはやさしい立場で常に接している方と推察ができる。 靴ひもは非常に大切な道具、おろそかにはできないと身を引き締めた思いでした。 靴ひもの種類はファッションの中で選ばれることが多いようです。 この頃はくつひもが多様化しており、丸いものや平たいものなどの形状ばかりではなくカラーや伸び具合、素材、編み方など様々なものが作られている。 そのほとんどが靴のデザインに合わせて使われているものがほとんどで、見た目重視の取り付けである。 大切なことは靴ひもはあくまで道具としての機能が優先されるべきものである。 ドクターとの出会いから学んだことは、外出中に靴がきつく感じた時には靴ひもを取り替えてみるということ、そのような発想にいきつくのでは。  もちろんですが靴ひもをあらかじめ用意をしていることが前提になります。 それほどの配慮が足には必要なのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№540>

2009年5月 6日 (水)

インソールが二枚入っている

写真は使用中の靴から取り出したインソール、二枚重ねていつも履いているという。 靴は靴型を基本として長さと容積を考えて作られているがインソールを入れることまでは考慮さDsc03099 れていない。 そのためインソールを入れると足のつま先はきつくなることが多い。 インソールを二枚も入れるほどこの靴で困っていることをうかがわせる。 サイズが大きすぎるのか、くるぶしが当たるのか、または足裏のタコが痛いのか、その理由はわからない、ただインソールを入れてからの使用期間はまだ浅い、それほどきれいな靴とインソールなのである。 この靴はもう履かないということで処分をしたものでよほど履きにくいのでしょう。 おそらくどうしたら使用できるのかと考えた末の結果が二枚になったものと思われる。 最初は一枚入れ、そしてまた一枚ということです。 靴を調整することは本当に難しい、長年シューフィッティングをしていても、これほど思うようにならないものはない。 大切なお金を払って購入した靴で苦労をする、そのようなものは靴だけでしょう。 足と靴との関わりは大変難しいものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№539>

2009年5月 4日 (月)

「健やかな手足」と歌われる朝のラジオ体操の始まり

朝起きる前にはラジオ体操を聞きフトンの中で手足を伸ばしていた。 最初はラジオ体操の歌から始まる。しかし何十年も前から聞いている歌ですが、最終あたりに意味不明なところがある。 そんなことが発端からその意味を調べ始めたら「この薫る風に開けよ  ソレ一二三」 Dsc03777 であった。 それを聞き長年の胸のつかえがサッと晴れたような気がした。 その後これも知らなかったが、ラジオ体操の歌に二番があったのです。 その歌詞は「新しい空のもと輝くみどり さわやかに手足伸ばせ地(つち)ふみしめよ ラジオと共に健やかな手足 この広い地に伸ばせよ ソレ一二三」 である。 その中になんと手足という言葉は二回も出てくる。 そして健やかな手足この広い地に伸ばせよという・・・・本当に良い響きである。 手足を大事にしようという気持ちがこの歌に込められている。  足の大事さについてはだいぶ以前に記したことに、四国八十八ヶ所巡りを終えた人が、その後瞬時に自分の足に向かって合掌をしたという話、まさに足に感謝をするという現れである。 この頃は科学の発達と共に手足を健やかにするなどという表現は消えてしまった。 もう一度手足に感謝をして改めて健やかにしたいものである。 実は最近は6時頃起床をして少し大きめの携帯ラジオを持ってすぐ下の公園に行き少しだけボリュゥムを上げラジオ体操を始めている。 だが第二体操がどうしても難しい、今NHKのテレビ体操を見て覚えつつある。 しかし体操を指導をしている女性の足元を見ると吸盤のようにピタッと吸い付いたように安定しているのには驚いた。  改めて健やかな手足を作り続けたいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№538>

2009年5月 2日 (土)

旺盛な開発力のティンバーランドの靴

世界的なメーカーであるティンバーランド、アウトドア用品のすべてを取り扱う総合ブランドDsc00627 である。 ティンバーランドの志向は私の波長と合うのか店内に足を向けることが多い。 そのような中、目にしたものを上げてみるとまず私が愛用しているシューズインシューズ。 靴の中にもう一足入っているもので休憩時に外側のしっかりした靴を取り外して休むことができるものです。 ウォーキングをしていると足場の良いところばかりとは限らない。 そのようなところでは大変に重宝をするのです。 次はボタンを締めるだけで甲の部分が締まるもDsc01076 の。 これは片手で調節ができ歩行中の坂道などでは大変便利である。 靴ひもの場合はどうしても両手が必要、またひもが解けることもない。 暗い場所でも調節ができる。 このようなアイディアは実際困った事があり、その上で生まれたものと想像できる。 三番目の靴は中底を一枚抜くことで容積が大きくなりフィット感がゆるくなるもの。 歩いていると足がむくみきつくなることがある、そのときソックスを脱ぐこともできないなどの経験がある人は多いが、そのような人は理解がでDsc01078 きるでしょう。 また写真にはありませんが本底が左右(内側と外側)に伸びる靴底も開発されている。 靴底が広がる発想はなかなかのアイディア。 世界を市場としているティンバーランドはその新しい試みに対して作られる靴の足数は膨大なものである。 作り出された靴を最後まで販売される、売り切ることは指南の技ともいえる。 しかしその在庫の状況は瞬時にわかるようである。 私が尋ねた品目のサイズについて、今どこの専門店にあるのかをパソコンで即答してくれた。 実に頼りになるブランドである。  そうでなければ在庫の山になり開発どころではなくなってしまうでしょう。 上記のような新たな開発の知恵を持つ集団はどうして作られるのでしょうか。 大変な足数をこなす(リスク)にはそれなりの裏づけが必要、そのためには当然試作の期間が相当必要にもなる。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№537> 

2009年4月30日 (木)

泣足(きゅうそく)発生の背景

泣足(きゅうそく)について四回目となりますが、泣足(きゅうそく)が若い人を中心に増加していることは非常に残念です。 泣足という言葉は私の造語です。 その源を探ることは私には大変難しいのですが、シューフィッティングをしていて感じることを投稿をしたいと思います。 その最大の要因は何といっても効率的な生活ぶりが泣足(きゅうそく)を増加させたと考える。 知識第一とする社会作りも影響している。 足は歩くことを本分としておりそのスピードはすべての基本になっていたが、この頃はそのスピードは遅いと感じる人が多くなっているのである。 また村社会からクローバルな社会になり足に変わる道具(車や電車)がぞくぞく登場したこともその一因である。 「足で稼ぐ」という言葉もあまり使われなくなってきた。 情報を得る手段が多くなり知識を高めることは美徳とさえ考えられている。 また靴については何といってもスニーカー社会になり分厚い底でソフトな材質、その上ゆるく大きめのものを履く習慣が「足を眠らせてしまった」ということでしょう。 足の力が大地に届かず靴からの反発力で歩いてしまう。 自分自身で歩くのではなく靴にたよるという動き、その結果足への刺激は少なくなり足の感覚が衰えていく。 長年そのような生活を続けると突然の刺激に対して足は興奮をする、それが強い痛みと多量の汗を生ずるという結果を及ぼす。 そのようなことが泣足(きゅうそく)になると考えるのである。 身体の中で足は極めて丈夫なところでその足裏は手などの僅かの指圧で強い痛みが発生することはない。 神経にささるような強烈な刺激を解消することは必要なことです。 それには子供のときからの生活全般の見直しが欠かせないのである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№536>

2009年4月28日 (火)

泣足(きゅうそく)を作らないためには

泣足(きゅうそく)を改善することの源にもっとも大切なことは足を努めて使うことである。 特に子供のときの活動は重要です。 それには幼児に始まる這い這いをよくさせて足ゆびをよく使うこと。 隣近所の子供達と群れ遊びをよくさせること。 幼稚園には歩行通園をさせること。 そして児童の時にはソフトなスニーカーではなく硬めの底の革靴を使用する。 スポーツは偏ったものにせずいろいろ経験をさせる。 はだし教育などができる環境を整えるなども大切なことです。 朝は早く起き夜の就寝は早くするなど生活のリズムを作り乱れないことも大事です。 学校ではできるだけ素足にすることも必要。 教室の授業ではできれば草履(鼻緒付きスリッパ)などを履かせることは良いと思われる。 また教室の掃除などは外注をせず子供達自身で雑巾掛けをすること。 小学校の高学年には足の役割やその構造などの学習をすることは身体全体に対する関心を持つためのきっかけになると思われる。 以上のような事柄を現実的に行うには非常に難しいことであり、その実現にはそれぞれの方々の大変な工夫が必要になる。  いろいろな対策を上げているがその根幹には、常に足裏に刺激を与える工夫が必要ということです。 もちろんのことですが、中学生のころになれば強靭な身体を作り上げることも欠かせないことである。  足裏は感覚器官、生まれもっての役割が減少しないよう、そしてさらに向上するような生活環境をつくることが極めて大事なことです。 次回は泣足(きゅうそく)の発生の背景について探ります。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№535>  

2009年4月26日 (日)

泣足(きゅうそく)の改善 

泣いている足とは前回に説明をしていますが私の造語です。 足が刺激に対して非常に弱くなっておりそのたびに汗を多量にかいてしまう状態を指している。 足全体を手で少し強く掴むと強い痛みを感じるのが特徴。 そのような足の多くは踵骨が内側に傾いて(踵骨外反)おり、土踏まずに低下がみられる。  同時につま先に力が入りにくく大きな靴を履きたくなるようである。 靴ひももゆるくしてしまう。 そのような足に対しての改善について、まず靴について・・・土踏まずの高めの靴を選ぶこと、靴にはひもをつける、トウ先の広いものを選ぶ、ショックの吸収しやすいものにする。 インソールは一日のうち一回は取り替える、ソックスもはき替える。 毎日同じ靴は履かない。  身体のほうからの改善としては・・・足のマッサージを欠かさないこと、とくにつま先をていねいに揉みほぐし、膝上まで行う。 足浴や風呂上りにマッサージを行うと痛みが少ない。 足全体のストレッチを欠かさない。 とくに足関節や足ゆびの関節を柔軟にすること。 寝るときには足を少し高めにして休む。 足を冷やさない。 ストレスをためない。 ゆったりとした生活を心がけ、その上リラックスするよう工夫すること。  上記の事柄はすべて大事なことですが、靴選びはシューフィッターに相談をすることを勧めたい。 泣足(きゅうそく)の足は冷える人が多いため寒い季節には湯たんぽなどを布団に入れて寝ることも良いでしょう。 以上のように様々な改善が必要になってくるのが泣足(きゅうそく)である。  泣足(きゅうそく)になると刺激に対して足の皮膚も弱くなっているため強いマッサージや局部だけ強く押すことなどは控えていただきたい。 上記の改善策をぜひ継続してほしいものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№534>   

2009年4月24日 (金)

泣足(きゅうそく)の増加・・・足が泣いている 

泣足(きゅうそく)とは私の造語であり足が病んでいる様子を表現したもので四回にわたり投稿をします。  その病んでいる足とは甲の周りを手でつかんでみたその瞬間に強烈な痛みを発しとっさに足を引くほどの状態ととらえている。 また強い痛みと同時に瞬時に大汗をかいてしまうことも多い。 そのような人が今増加をしている。 ひどい場合は玄関で靴を脱いだあとにフローリングの廊下を歩くと多量の汗で足跡がついてしまうほどになる。 そのような方は靴の中でもたっぷりと大汗をかいておりソックスを早く交換したくなる。 そのような人の靴選びの第一声は 「汗のかきにくい靴はありますか」 と言われることが多い。  このような状態について私はまさに足が泣き濡れていると思えてしまうのです。 足が相当に困ってしまっているわけです。  口の替わりに汗がその痛みを代弁していると思えてしまうのです。 またその汗には刺激臭が漂っていることもある。 そのようになると足だけに限らず全身が病んでいき、動くことが面倒くさくなり身体は急速に弱っていくのです。  泣足の人は履く靴がなくなるほどに靴に対しての要望が多くなる。  足が「わがまま」になるといってもよいほどである。 例えば、靴底が硬い・重い・底が薄い・革が硬い・靴がきつい・幅を伸ばしてほしい・ひものついた靴はいらないなど数限りなくその要望は増えていく。 泣足の足は結果的に身体が早く疲れを感じてしまい一日がうっとうしいということになる。 マットレスの上に乗ったような靴を履きたい、そのような靴を探し始めるのです。 この頃は若い者ほど泣いている足が多いことは本当に残念なことなのです。 次回は「泣足の改善」について投稿します。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№533>

2009年4月22日 (水)

長座(ちょうざ)がむずかしい若者

長座という座り方は足を投げ出して上半身を90度にしてすわること。 実は勉強不足のせいもあり始めて耳にした言葉であるが、その出所はNHKラジオ深夜便(2008年10月12日~13日)の中で菊池和子女史が語っていたものである。 ところで最近の若い方はその長座をすることが難しくくなってきたというのです。 確かに長座の姿勢をとるときには壁にもたれる、または腕を後ろにつくなどの光景が多く見受けるようになってきた。 特に臀筋が未発達で小さいおしりが目立つようになりそのような人にかぎり長座がとりにくいように思われる。 またおしりを小さく見せたいという人が増えているのも現実である。 身体のバランスを考えないファッション志向といえる。 おしりの筋肉は足(脚)への力だけではなく上半身をきっちりと支えるためにもあるもの。 長座がしっかりできるようになってほしいものです。 腹筋とともに背筋そして臀筋を育てていただきたいと前出の菊池女史は語りかけていた。 ラジオ深夜便の中で印象的なことば、それは『筋肉は鍛えるのではなく育てるのです。鍛えてはいけない』と力強い言葉で語っていた。 若い人たちが身体が弱いと将来の日本は危ういと言う人がいるが、そのようになってほしくはないものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№532>

2009年4月20日 (月)

足と靴と健康協議会が主催する補習講座「子供の靴を考えよう」に出席

足と靴と健康協議会が定期的に開催しているシューフィッターへの補習講座、今回は名古屋(2月)において行われ出席をした。 昨年も東京において子供の足と靴についての補習講座がありましたが私は出席ができなかった。 シューフィッターの養成が始まってから26年程が経過しておりずいぶん知られるようになってきているが、そのほとんどが成人の足と靴についてという内容であり、子供の足についてはこれからである。 もちろん子供の足については具体的に教示をうけており、成人の靴選びとはまったく違うものであることも指摘を受けている。 今回は株式会社ムーンスター・月星大学院の秋満氏による、つくる側からの講演であった。 子供の足についてはイギリスからJ・ヒックス先生を招聘して我々は教わったが、その時はびっくりするほどの衝撃を受けたものである。 幼児の足の骨格は軟骨から始まるとしてX線のスライドを展開してくれたのである。 そのような骨格に対して大人は自分の目線で子供の靴を選ぶ危険を示唆してくれた。 それからだいぶ年月が経過し、日本はようやく子供の足と靴に視点がそそがれている。 私も遅まきながら子供の足と靴に関心を持ち始めている。 今回の講座は作る側からの講演であるが当然ながら子供の足を基本にして同時に進められた。 靴を作る話はなかなか聞くことは少ない。 様々な靴作りを教わったのであるが、成人の靴と靴型が違うもののその工程は基本的に同じである。 しかし靴が小さいために成人の靴作りより難しいといえる。 そこでいつも繰り返されるのが価格である。 靴の製作は基本的に手作りの割合が高くどうしても成人の靴と同等な価格になっていくのである。 このようなことから足の成長に対して価格を考えてしまう場面が出てくる。  子供の靴は将来への投資であることを啓蒙していく必要があるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№531>        

2009年4月18日 (土)

生まれてくる子どもの足は正常

人は正常な足で生まれてくる・・・・・在り来たりな言葉ですが、このような自然のすばらしさに畏敬の念を持たなければならない。  しかしりっぱな足で生まれてきても小学校に入学するころの子どもをみると、半分の子どもに土踏まずの未形成が見られるという実体である。 その上成長するほど開張足やハンマートウが増加し長時間歩くと疲れやすい子どもが多くなってきているのです。 またこの頃は第五趾が接地しない子どもが多くなり第四趾まで同等になってきいると研究者は嘆いているのです。 第五趾については三ヶ所ある関節の一ヶ所が欠落しているということも起ってきている。 つま先を使わない生活が足を退化させているのです。 我々は第五趾で立っていると言われているが、その部分の退化により立ちかたが不安定という様を多く見かけるようになった。 せっかく正常な足に生まれてきているのに、そのまま成長できない生活ぶりに対して、社会全体で考えていかなければならない問題なのです。  すくすくと育つという言葉は今は過去のものになってしまっている。 足は足なりという自然の摂理に従った考え方は今こそ必要になってきている。 いくら科学が発達しても人の身体まではカバーしきれないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№530>

2009年4月16日 (木)

ヒールの面が半革の靴は滑りに注意する

この頃は靴底がラバーのものが多くなりヒール面も同じ素材になっているが、革底の靴のヒール面は半革になっているものがある。 革の感触や靴の音が好まれており、光沢もあり美Dsc02002 しい。  半革のヒール面は三分の二ほどが革、残りはラバーですがプラスチックのような硬いものを使用している靴も見受ける。 プラスチックは硬さが見えきれいな仕上がりに、上質にも感じる。 革のヒールとプラスチックは見た目にいいものである。 半革のヒールには釘を打っているものもある。 とくに注意を要するのは釘の頭がヒール面から出ている場合である。 大理石のような硬い床では大変滑りやすい。 わけて日本人はすり足歩行者が多いと言われている。 すって歩くと滑りやすい靴は多くなるが革のヒールはとくに注意が必要である。 以前イギリスのノーザンプトンにある有名な靴メーカーを訪れたことがある。 そこでヒールについて伺った話ですが、ヒールの化粧面を半革ではなくすべてラバーに取り替えて納めている取引先は世界中で日本の大手メーカー 、一社だけであると・・・・・それほど日本のメーカーは滑りに気を遣っているのです。 実際その日本のメーカーはオーダーメードで納めた靴が飛行機のタラップ等で滑らないかを常に心配をするほど配慮していると私に語ってくれたことがある。 そのメーカーは日本人の歩き方について入念に知りえた結果の靴作りをしているのです。  補足ですが硬いヒールほどショックは大きく膝の弱い人は充分に考えて求めることが肝要です。 半革のヒールを使用していて滑りやすいと感じた場合はすぐに修理を行いヒール面を取り替えることをすすめる。  ヒールの化粧面だけすべてをラバーに交換をするとよいでしょう。 わずかな費用です。 何といっても滑ってからでは遅いのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№529>

2009年4月14日 (火)

靴ひもはテーピングの役割

足の中足骨五本を締めるとゆびに力が入り歩きやすくなる。 その役割を果たすのが靴ひもであることは意外と知られていない。 シューフィッティング中によく次のような話をする。 Dsc00653 「靴にひもを付けると足は軽くなりとても快適に歩けますよ」と。 しかし次のような言葉が返ってくる。 「靴ひもを緩めておきそのまま脱ぎ履きをしたら良いのでしょ」そのほうが便利という印象なのです。 このような話のやり取りから靴ひもの役割が認識されていないことがわかります。 写真は中足骨の中央をセロテープで巻いているもの、女性学級等の話の中で実技としていつも実施しているものです。 参加者全員にイスに座った状態でテープを巻き立っていただくわけですが、ゆびに力が入ることを体験願っているもの。  左の足を巻き、右足は巻かずにそのままで立ってもらうと左右の力の入り具合がはっきりする。 立つ姿勢も良くなり全身がすっきりすると言われる。 時には身長が伸びたようだとも語られることがある。 本来は靴ひも以前に靴そのもので中足骨を締めることが大切なこと、ひもは次のステップ補助的な役割でしたが最近はそのような靴が少なくなってきました。 その結果靴ひもの重要性が増してきたといえる。 改めて同じことですが靴ひもは野球のピッチャーが腕にまくサポーターと同じ役目をしている。 ゆるんでいる腕の腱を締めてポールに威力をもたせるているのです。 靴ひもは身体にとって大切な道具として考えてみてほしいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№528> 

2009年4月12日 (日)

革底の靴は雨が入るのですか?

革底を好んで使用している若者が多いのですが、雨の日に着用したところ底から水が滲み込んできたと訴える人が多くなってきている。 スニーカーで育ったということもあり靴底から水が滲み込む経験がまったくないことがこのような言葉として現れているのでしょう。 「今まで水が入り込む靴はなかった!!」 ということです。 よく伺うと革底もスニーカーと同じく雨が浸透しないと思っているのです。 そのような認識が多くなれば 「革底は雨が滲み込みますよ」というアドバイスが必要となっていきます。  革は通気性が良く仕上がりがとてもきれいで職人の腕がみえるところ、とくに美しさを表現できるところでもあります。 そのような特長ばかりをセールストークとして使っていたのですが、これからはデメリットも一言に添えることが大切になっていきます。 革底は雨が滲みるという常識めいたことが通用しなくなったのです。 しかし快適さを求めて撥水力のある革底なども開発されているので、一言で納得はいかないかもしれない。 実際そのような革底はまだ一部だけですから、革底は雨が入りやすいということは現実のことです。 革は雨が滲み込むという自然の摂理を理解願いたいのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№527>

2009年4月10日 (金)

結婚式に明るいブラウンカラーの靴はいかがなものか?

「ブラックスーツにライトブラウンカラーの靴を履いて結婚式に出る人が目立つようになった」と私に話しをしてくれた。  その人は一流のホテルでアルバイトをして2年目の大学生、宴会場を担当しているという。 そして話が続く、「結婚をする当事者より目だって良いのでしょうか?何の気遣いも感じられない」と堂々と語ってくれたのです。 そのホテルは常時30名ほどのアルバイト学生が宴会部門で働いているという。 様々な上客と話をする機会があり社会勉強になると感じているようである。 さらに付け加えてある出来事を教えてくれた。 結婚式に会社の上司の方と一緒に参加している若者もこの頃はブラウンカラーの靴を使用していることがあると、上司は黒い靴なのに常識というものがなくなってきているというのです。 洋服はフォーマルウェアしかし靴は自分の好み、このアンバランスに気が付かないことに怒りを現しているのです。 このような事例を考えてみると靴は自分の好みから抜け出すことが非常に難しいものであることに気がつく。 そこに足元を見るという言葉がでてくるのではないでしょうか。  大きな結婚式になると宴会を司る部門長は、手が震えるほど緊張するという。 それほど何事もなく終了してほしいと願っているのです。 そのような中で学生は客を良く見ているのです。 しっかりとした学生に会って上記のような話を伺うことができたことは私は大変うれしかった。 これからが楽しみな学生である。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№526>

2009年4月 8日 (水)

こどもの足のゆびの自由を阻害させてはいけない

この頃のこどもの歩き方を見ていると活発さが足りないようである。 運動不足や生活習慣から身体が軽快に動かないのかも知れない。 理由は様々あるようですが、履いている靴に注意を向けると足にフィットしている靴を履いているこどもは少ない。 足の成長の早さに靴が追いつかない反面大きすぎる靴を履いている場合も目につく。 そのどちらのケースもつま先に悪影響を及ぼす。 こども(特に幼児)の足型は完全に逆台形であり踵は本当に小さく、つま先は扇形をしている。 ところがそのような足に大人の目線でこどもの靴を選んでしまう。 大人は自分自身の靴を探す時と同じように考え、こどもの靴を探しているのである。 例えば一センチも長い靴を使用している大人は結構多いのですが、それをこどもにも当てはめているのです。 とくに幼児に標準より一センチも長い靴では、小さな足に対してその割合ははなはだ大きすぎる。 幼児は靴が重荷になってしまうのです。 このことを真剣に考えてみるべきである。 家の中では騒ぎすぎるほどのこどもが外に出ると静かになるのは靴による影響と考えたい。 イソギンチャクのようによく動くつま先を靴で静かにしてはいけない。 運動不足もあるがつま先の動きにくい靴は全身に計り知れない影響を及ぼしかねない。 こどもは闊達に動き回るもの、靴の中でつま先がおとなしくしていると、こどもではなくなるのです。 こどもの闊達さはつま先から始まるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№525> 

2009年4月 6日 (月)

日本旅館の玄関にイスの心遣いはすばらしい

格調高い京都の日本旅館の玄関にイスが設置されている。 玄関に到着した方はついつい座って靴を脱ぐということになる。 その瞬間きょうはここにお世話になるという安心感を抱いてしまうのですが、その心境は何とも良いものである。 そのような姿を観ているとこの旅館に心温まる心遣いを感じるのです。 今でも日本旅館のほとんどにイスはないが、どこのお宅にもイスはないため何も感じないのが普通である。 そのような現状の中、玄関にイスを配置されると「もてなし」のレベルの高さを感じてしまうのは私だけではないでしょう。 この旅館は歴史を感じる聖護院「御殿荘」実に広い中庭が見渡せる。 畳の香りが常に耐えないほどの気配りをしている。 お風呂は数ヶ所もあるという日本旅館、旅館の鏡のような存在でありホテルにはない居心地。 きっちりと手入れが施された庭木を眺めながら頂く会席料理には格別の味わいを感じる。  ところで玄関にあるイスは私の友人「KI氏」が寄贈したもの。 コンパクトながら木目がはっきりと浮き立ち重量を感じる、また丸みもあり製作者の人柄を匂わせるほどである。 日本旅館には木製のイスがピッタリ。 いつも靴に触れていると、イタリアは革の文化であるとしみじみ感じるのですが、このような木のイスを見ると日本は木の文化であることを改めて強く感じるのです。 この旅館は脱いだ靴を預けた靴棚の札(下足札)を渡される。 まったく昔ながらの日本旅館なのです。 今でもこのようなところがあることはすばらしいことなのです。 翌日出立するときはイスに座り靴をつけ靴ひもをきちっと結ぶ。 そのような一瞬は何年たっても忘れがたいものになるでしょう。 靴の社会になってしまった日本の家屋すべてにイスがあってほしい、そのようなことを切に願うのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№524>    

2009年4月 4日 (土)

加齢と共に靴のサイズが大きくなる?

シューフィッティング中よく話が出るのは「年をとると靴は大きくなる?」という一言。 多くの方がそのように考えているようである。 しかし足を計測し、その数字をみるとけっして大きくなっているようには見えない。 ただ継続して同一の人を長年計測をしているわけではないので一言で結論付けられない。 そこで足が大きくなったという感触になる要因をさぐると次のようなことが考えられる。 まず年令と共に筋力が弱くなり足全体が沈むこと、そのため扁平足ぎみとなり足幅に影響する。 このとき幅は広がるものの足囲はどうか? 足を容積でとらえている今日では足が大きくなったとは表現しにくい。 そこで扁平足ぎみの足が靴の中でどう作用しているかをみると、足底の接地面積が増え土踏まず部分の圧迫が強くなる。 また靴内では前滑りが起りつま先が擦れることが常態化してくる。 結果として幅広の靴を探し始めるため、さらに足は靴内で滑りが発生するという悪循環を繰り返すのである。 そのような現象は長年にわたり少しずつ進んでいき、足が大きくなったと感じてしまうのでしょう。 その上足をマッサージすると瞬間に強い痛みを感じる人はさらに上記のような幅広い靴選びに直行するようである。 甲が低くなっても靴ひもをゆるく結ぶ人が多くなるのです。 このようなときは靴だけではなく、肌着なども大き目を購入するようになる。 時にはソックスのゴムを切る人さえあります。 このように身の回り品すべてが同じ方向にいくことをみると、身体全体が圧迫に弱くなっていくということでしょう。 特に靴は痛みが強く発生することがあるため、その痛みに耐えられなくなってしまう。  ただ筋力の低下によってうっ血が伴い足囲が極めて太くなることは考えられる。 うっ血は筋力ばかりではなく体調の調子にも非常に左右されるので全身的に考えてみることが大切である。 また体重の増加によっても大きくなることがあるようです。 靴のサイズなどに気がいくときは、身体全体に目を向けることが大事なことでしょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№523>

2009年4月 2日 (木)

ストロバーの靴を履くとまた歩けるようになり外出が楽しくなった

ドイツから輸入されている大変評判の良いストロバーのタウンシューズ。 中底が足裏に近い立体型の構造になっておりやさしい感触と安定感が特徴である。 その上店頭では足をマDsc02875 ッサージをしてくれる。 マッサージと靴合わせは本当に理に適ったものでストロバーが評判になる一つでもある。 写真は姿勢測定会をストロバーが主催した光景です。 その奥にはストロバーの靴も見える。  靴の売り場でマッサージをしているのはストロバーだけかもしれないが、受けている人の表情はとても穏やかで言葉もはずむ。 足と靴についての経験談がつきないようである。 ストロバーブランドを日本で立ち上げた創業者はすべての人の健康を切に願っていた。 その証しがマッサージに結びついているのである。 靴を使用するのに健全な足とVfts0020 健康な身体は欠かせないという発想なのです。 このような販売体制は新しいもので画期的でもある。 姿勢測定会では身体の歪みから姿勢年令を測定している。 立ち方や姿勢は自分では把握できないためこのような測定会はあってしかるべきですが、実行、実践することは大変なことである。  また測定圧を計測する器具は常時設置されており計測を試みた方はいるかも知れませんが、気軽に声をかけ足裏に関心を持って頂きたい。 五本ゆびがはっきりと表示されれば、まず合格かもしれない。 ストロバーを使用している知り合いの女性は 「この靴を履くとまた長時間歩ける」 という。 そして「ショッピングが本当に楽しくなった」 と笑顔でしかも大きな声で話しをしてくれる。 その時なぜかストロバーの創業者の顔が瞬間に浮かぶのです。 同時に私もうれしい気持ちになるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№522> 

2009年3月30日 (月)

靴の調整に金台をよくつかう

シューフィッターの内容は多義にわたるが、その一つに靴の調整や修理も入る。 ヒール部分の取り付けやミシン目のまつり糸のくい込みの当たり解消、半敷きの圧着、表底の接着なDsc00642 ど、いずれにも金台を使用する。 今靴の販売の前線から写真のような金台が消滅しつつあり調整すらできる者も少なくなってきている。 靴には釘や接着、縫いつけなど多様な工夫がありすべてがバランス良く出来上がっているとはかぎらない。 よくあることですが、ミシンの締まりがゆるく甲革が当たることやミシン目そのものが当たることもある。 そのようなときは金台でつぶすような調整をする。 ハンマーで丁寧にたたき薄くするとトラブルはすぐに解消する。 その時に使うハンマーのたたく面(接地面)は球状になっているものを使用する。 ハンマーの角が革に当たると切れてしまうおそれがあるからです。 量産されて作られてくる靴はどうしても調整をすることが多いようですが、このところ輸入品が急増しているため調整が忙しくなってきている。。 このような時はシューフィッターは大工になる。 相手は木ではなく革である。 木に金槌を使う場合とことなり革には布をあてがい優しく触れるような打ち方をする。 また左右の微妙なサイズの差をうめるためにも金台を使うこともある。 ストックヤードから金台を使っているときの軽いトントンという音が聞こえてくると本当に心地いいものである。 靴を丹念に取り扱っているような姿勢が背中にみえるようである。 このような靴販売店、専門店が今後も残ってほしいものです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№521> 

2009年3月28日 (土)

靴が重く感じるとき

何足もの靴を履きまわしている人は多いのですが、いつも使用している靴が今日は重いと感じることがある。 そのほとんどの要因は体調の変化であり一晩で解消することは意外と多いもの。  そのように明日の予想がつかないことが意外と多いのが自分の身体の調子でしょう。 毎日膨大な仕事をこなしている人でもその手順やヨミが思ったようにいかないことは多いものです。 しかし自分の体調の予測のほうが仕事よりも難しいのではないでしょうか。 私自身振返ってもそう感じるのです。 そのためか加齢とともに身体に気をつけるようになり、若い頃に比較すると体調の変化は少ないように思えるのです。 しかし靴の履き心地は日によってだいぶ違うようになってきている。 靴に重さが感じる時は、身体が重いのでは?と考えるようになってきているのです。  実際シューフィッティング中に軽い靴を履いていただき、その後重いと言われた人に対して足にマッサージをしてみると簡単にその靴は軽いと逆転をすることは多いのです。 つま先から膝上10センチまで片足僅か3分だけのマッサージなのです。 このような事実から軽い靴を探すよりも自分自身の足(脚)を軽くすることに早く着手することのほうがより大切なことになるのです。  ただ雨に濡れた靴や、靴に加工を施した場合などは重く感じることはよくあるようです。 靴が重く感じる時は少し冷静に考えてみることを勧めます。 ときには様々な要因を思い出すことがあります。 靴の重さが一日かぎりではなく、最近靴が思いなと気がついたときはよくよく思い起こしてみることが大事です。 登山靴などを除き靴が重く感じて良いことはないのですから。 足と靴健康アドバイザー  【 大木 金次 】 <№520>

2009年3月26日 (木)

靴ひもの力の加わる方向にヒールがある、ドイツのフィンコンフォートシューズ

靴選びの基本はひもが付いていること、と上げるシューフィッターは多い。 靴ひもは道具であり靴がフィットするものとして欠かすことはできない。 足に左右差がある場合には特Dsc02179 に靴ひもが貢献をしている。  ところで写真の靴をみると、ひもの通し方に少々の違いがみえる。 履き口の前にD環が付いておりそれを経由してひも結びに入っている。 そしてそのD環を通したひもの方向はヒールに向かっていることが解ります。  しっかりと靴ひもを締めると靴の腰まわり(踵回り)が固定されるのを感じことができる。 その結果歩行の際、足の蹴り上げと同時に靴のヒールが軽く持ち上がることが足の鋭い感覚でわかる。  靴のヒールを足の踵で引き上げるのではなく足の甲で上げるということです。  限りなく足に近い靴、足にとても優しい靴に誰しもが感じてくれる一瞬です。  靴の腰まわり内側をみると、材質はスエードが使われているものが大変多い。 腰裏がスエードのため踵にかかる摩擦を期待してヒールを引き上げているわけです。 そのために踵に強いストレスを感じることがある。 このようなことを軽減する方策がD環なのです。  このような方向に加わる力の現象は非常に大切なことです。  甲で引き上げる力と踵で持ち上げる力について考えると、強い脚が引き上げるその力の差はごく僅かなものである。 しかし一日10,000回以上の歩行を考慮すると莫大なエネルギーの効果が発生する。 一日の疲れの軽減に計り知れないものがあるのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№519>

2009年3月24日 (火)

左右の靴をばら売りする

タイトルだけでは解りにくいのですが、既製品の靴を左右別々に販売をすることである。 古い話で恐縮ですが、このようなことを行ったのは20年も前のこと。 3年間ほど継続をしてみたものの挫折をしてしまい中止をしてしまいました。 足は計測するほど左右差がDsc02939 出る。 例えば短い足のほうは甲が高いことが多く相当使用した靴は左右が判るほどになる。 しかし既製品の靴は左右がまったく同じに作られている。 靴選びをする人は大きな足に合わせ購入しているのが実体でしよう。 そこで左右をばら売りしてはどうかという思いつきが入ったわけです。  足長サイズは23から27まで、足囲は2E~4Eまでの三種類、カラーは黒のみに限定。 靴の管理は左右を別々の箱に入れそれぞれにプライスを付ける。 片方でいくらというプライスです。  ところで3年で断念をした理由は何と意外な身近なところに潜んでおりました。 それは玄関で靴を脱いだときに左右の違いが判ってしまい、とても恥ずかしいと言われたことなのです。 日本の生活文化の理解が浅かったと反省をしたものでした。 足の左右差は理解できるのですが、靴に左右差があっては履きたくはないとも語った方がおりました。 身体はサイズどうりにはいかないものと痛感したものです。 日本は靴を脱ぐ文化、履く前に脱ぐことを考えながら靴を購入しているわけです。 このような靴の買い方は外国ではほとんどないことでしょう。 靴のメーカーでは靴の部品は常に左右一足の管理をしている。 そのため左右を別々にされてしまうと混乱が生じてくることもあるようです。 以前にも投稿していますが、革の裁断では革の伸びを考慮した取り方をしている。 それは最も基本的なことですが、それをバラバラにしてしまうのですから大変に困ることなのです。 そのため靴の部品は左右が一対で管理するということになっている。 作る側も靴を履く側もそれぞれ大変な思いを感じながら靴を取り扱っていることが解ったということでした。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№518>

2009年3月22日 (日)

シューフィッティング、スラックスの膝裏にシワがたえない

靴を求めるときにはフィッティングをしてくれる人が欠かせない。 身体の最下位にある靴をていねいに観察して靴合わせをするほどその姿勢は足元に近くなり、傍から見ていると膝をDsc02524 折った姿によく長時間耐えられるものと思うことがある。 そのような環境の中ひたすらにフィッティングに精を出す人ほどスラックスの膝裏には強いシワが何本も入る。 またその膝頭をみるとスラックスの生地が抜けるほどになり、そして汚れもひどくなる。 足に近い靴合わせをする人ほどスラックスの傷みは早いようである。 靴を選ぶ際、販売員は誰でも良いという人は少ない。 販売員を選ぶきっかけとしてスラックスやスカートの後ろを見てシワが入っているかなどを見ることは意外と正解かもしれない。 人を観るなどの洞察力を磨くことは難しいのですが、靴選びに販売員を選ぶことは非常に重要なことです。 その時に役立ててほしいのです・・・・スラックス・スカートにつくシワを観察して頂きたい。  実はそのような簡単なことを指摘するシューフィッターはとても多いのです。 靴を求める時まず思い浮かべるのはどこの専門店、百貨店に行くのかを家を出るまでに誰しもが考えます。 その後店に入ったのちには販売員を決定することは大変重要なことです。 スラックスの裏につくシワは参考になるものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№517> 

2009年3月20日 (金)

足は感覚器官

身体の感覚には触覚・視覚・味覚・聴覚・臭覚などがありますが、足裏は感覚器官であるということは余り知られていないようで肌(足裏)で感じている人も少ないようである。 しかし最近は多くの科学者が足裏の感覚は大切であると提唱している。 月刊誌ランナーズ(2007年8月号)の中で整形外科の中康匡氏が足裏の感覚について次のように語っている。 「人間の足うら、特に第一趾から足底腱膜に沿って感覚受容器というセンサーが多く分布している。 このセンサーが働いて、凹凸や段差を感じ捻挫や転倒を防いでいる」 そしてこの頃の靴に対しても警鐘をならしている。 「靴のアウトソールが厚くなりファッション性の高いものが多く出回り足裏を鍛えることが少なくなっている」と。 足裏を甘やかして自分の得にはならないのです。 足裏にタコを作っている人がおりますが、厚いソールの靴と同じことで感覚の低下に弾みをつけることになるのです。 いつまでも子供のような軟らかい足裏を維持して感覚を磨きましょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№516>

2009年3月18日 (水)

疲労困憊という座り方

身体の疲れはほとんどが足(脚)であるということを示すような写真です。 二人とも年令は若く20歳代と思われる。 女性の場合は靴のトウ先が大変細いためつま先に強いうっ血をきDsc01344 たしているというような感じです。 つま先を屈曲(折り返し)して疲れを癒している。 その点男性の仕草は土踏まずの低下などによってやはりうっ血し全身の疲れになっている。、まさにお座りというようなイス掛けである。 この男性の座り方には相当な疲れが見え電車が着いても降りることさえ気がつかない、そのようにも見える。 だいぶ以前ですが脚をクロスして立つのはなぜ、というテーマで取り上げたことがありましたが、座ってもクロスする光景はあまり見ることは少なかった。 しかし最近は若い方に多くなったようです。 足元に体重が乗っていないときでもクロスしてしまうことは自宅で靴を脱いで休んでも足の疲れは簡単には改善しないでしょう。 このような場面を見ると、その疲れの要因は足に合わない靴ばかりとはいえない。 心身ともに改善が必要と観察できる。 このような人は靴を脱いで車内のイスの上で正座をしたほうが疲れがましになるのではないでしょうか。 身体が疲労困憊すると足の置き場がなくなるのである。 足の姿勢はその人を現すとよく語られている。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№515> 

2009年3月16日 (月)

踵部(靴から足)が持ち上がっている光景

イスにかけているときに踵が浮いている光景を目にすることは多い。 足と靴を考察してDsc01174 いると自然に関心がいく。 上部の写真は二人で談笑をしているところですが、どちらも靴から踵部が持ち上がっている。 下のスナップは靴を購入する前、片方の靴を脱いで待っている様子です。 二枚写真とも踵部が上がっているのですが、その要因はだいぶ違うことを感じる。 談笑場面の二人の姿勢を見るとあまり良い格好とはいいにくい。 足にも身体にも疲れが見えるのです。 おそらく立ち姿もすっきりとしないように思われる。 足がだるいため、それを軽減するために足の踵を浮かしていると思われるのです。 何となく落ち着きさえも感じられない二人です。 Dsc01179 もう一枚の下の写真はシューフィッティングの前、オーダーをした靴の出庫を待っている人の踵、靴を脱いで待っているしぐさなのです。 足の置き場がないというところで何となく不潔な場所という感じで踵が上がってしまっている。そのように思われる光景です。  足はつま先より踵部のほうに神経がはしるようです。 そのため反射的にこのような動作になってしまうのでしょう。  踵を上げるしぐさにはいろいろとありますが、その姿のどれにも何らかの理由が含まれていることは確かなことです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№514>

2009年3月14日 (土)

正座で長く座るには

畳の部屋で正座をする機会は一年に何度かあるものですが、長く座り終えた後、足にしびれが起こりそしてジリジリとした感触が出て困ることがある。 そのような経験からしびれが発生しない正座の座り方を考えてみました。  まず正座後5分ぐらい経過した頃ふくらはぎの筋肉に左右同時に力を入れてみることを勧めたい。 意外とすっきりとするものです。 5分ぐらいの間隔で行うと立ち上がった後しびれが起りにくい。 次に正座の状態で相当時間が経過した後、大腿部の筋肉に力を入れてみるとさらに効果があります。 その方法は腰を少し浮かしぎみに持ち上げるのです。 後ろから見てもあまり目立つこともないようです。 そのような動作は脚裏にダイレクトに体重をかけすぎないためのものです。 始めから前かがみになり膝側に体重をかけ正座をすることも良いのですが継続が難しいでしょう。 時折大腿部に力を入れるほうが的をえている。 以上のような二つの方法はごく僅かなことですが、血流を促すことで長時間の正座に耐えることができる。 そしてすぐに立つこともできる。 いずれにしても常日頃膝や足関節そして筋肉を軟らかく保つことが大切なことです。 膝などに痛みが出そうなときは正座はやらない方が良い。 大事なことはいつでも正座ができるよう足(脚)を常時労わってほしい。その一言につきる。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№513>

2009年3月12日 (木)

靴選び、今日はパス(中止)しましょう!!

身の回り品や家電製品、その他沢山の商品を購入しているが「今日はパスしましょう」などと言われることは滅多にないでしょう。  先日シューフィッティングの後半、試し履きをしている方が買おうか?やめようか?と迷っていることがありました。 デザインが大変気にいっているにも関わらず右の靴が微かにゆるい。 インソールを入れてみたいという要望で挿入してみると今度は左の靴がきついと感じる。  左右の足とも骨格はしっかりしており土踏まずの低下もみられないのですが、フィット感の左右差が非常に気になってしまいそこから気持ちが動かないのです。 回りを歩きながら20分ほど経過をみたのですが決定ができない。 そこでこちらから 「今回はパスしましょう」と話を出したところその人は「申し訳ありません、そうさせてもらいます」と間髪をいれずに答えが返ってきた。 その後その方は 「パスという言葉を言われたのは始めてです」と語り非常に感激をしていました。 靴をフィッティングしているとこのような場面に出会うのは結構多いものですが、ほとんどの方が胸を撫で下ろす表情をする。 ほっとするのでしょう。 景気の厳しい世相のこの頃、売り上げ第一で毎日が終わり上記のような話は出しにくいのです。 しかし購入に悩んでいるときは大切な一言でなのです。 このような言葉を遣う商品は靴以外にも沢山ありますが失敗をすることの多い靴にはとりわけ重要な一言ではないかと考えます。 その現れとして靴選びの決定後に疲れたというような仕草をする人が余りにも多いのです。 パスをしたら?という一言はユーザーの味方になるとても大事な言葉なのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№512> 

2009年3月10日 (火)

扁平足ぎみの足にO脚矯正の中敷は使用しない

最近O脚矯正用の中敷が販売されており手軽に使用する人が多くなっている。 しかし膝だDsc03013 けをみて矯正をすると思わぬことになるので注意をしたいものです。 特にヒールの外側の摩耗がきつい人ほど簡単に使用していることがある。 ヒールの減りをO脚と結び付けて考えている向きがあります。 意外に多いのが扁平足ぎみになっている足にヒールの片減りが多いことです。 足は扁平になると歩行の機能が極端に落ち、つま先は外側を向く。 そのためヒールの外側が相当摩耗するのです。 そのようなときO脚矯正の中敷を使用するとよりいっそう扁平の方にいくのです。  O脚矯正の中敷は踵部の外側が厚くなっているために足は内側に傾くようになる。 そのため扁平足ぎみの足には向かないことになります。 足関節(くるぶし回り)や時には膝等に痛みが発生する場合があります。 長年連れ添った足に突然矯正をされると足はびっくりするのです。 常日頃足に痛みがなけれは勝手に矯正などでいじってはいけないのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№511>

2009年3月 8日 (日)

靴の魅力に負けつい手がでてしまう

靴を捜し求める中デザインの魅力に取り付かれてしまいつい購入してしまうことはよくあることDsc01319です。 靴は単体だけで飾ってもすばらしく見えてくる。  そのようなことを靴の魅力とまでいう人も数多く実に不思議なことです。 しかし自分の足のことなどつい忘れてしまうことがある。 写真のサンダルは後足部に芸術的な装飾を施したもの、後ろからみると履いてしまうのがもったいないというほどの出来栄えである。 しかしフィッティングが少し甘いようである。 土踏まずが合っていないため不安定に感じる。 下の写真はつま先が出てしまいゆびがついているようにも見え清潔感が薄Dsc01276 い。 リボンのあしらいなどせっかく工夫されたデザインでありながら自分の足に合わせることを忘れてしまっているのである。 この二人の立ちかた・歩き方を見ると上半身の揺らぎが大変大きい。 このような光景を目にすると、はきもの(靴)を足に付けることは非常に難しいと思われるのである。 「足元を見る」という言葉はこのようなことを指しているように思える。 極端に好みに心が奪われてしまうと回りは見えなくなってしまう。 その結果足は困ってしまう。  足元を忘れてしまっては何もならない。 このような回りが見えなくなるというような事例は決して靴と足だけではない。 すべてのことに共通するもので、「足元を見る」とはその一例として言っているのでしょう。 バランスを常に考えてみることは大切なことです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№510> 

2009年3月 6日 (金)

中足骨骨頭が当たっている

写真は靴の中底を見るためにアッパー(甲革部分)を切りはずしたもの。 中足骨骨頭が中底に当たり傷んでいることが解る。 中足骨(ブログ2008年8月22日参照)は横アーチを保Dsc03037 っていると中底には当たりにくいが写真のようなケースになると一歩ごと相当な強い痛みがあるものと思われる。  中足骨の骨頭(つま先側)に大きなタコがあり中底が切れてしまっているものである。 このようなときは踵から三分の二ほどの長さのインソールを入れると中足骨のアーチが確保されタコの部分は当たりにくくなる。 シューフィッティングを行っている瞬間に脱がれた靴を一瞬でも覗いてみれば改善策の必要性が思い浮かぶものです。 また使用中の方の足裏に手を触れることができればタコの大きさも確認ができる。 しかしなかなか足の裏Dsc03044 まで手がいくことは難しいもの。 今回のような中底が切れるほどのタコの例は珍しい。 挿入しているインソールはドイツ製のインソールで中足骨部分は凸状になっておりインソール全体がバネのような構造で大変立ちやい。 同時に足のゆび全体に力が入りやすく脚そのものが軽快に感じる。 中足骨の低下にはスポンジ状のインソールよりも写真のようなバネの構造をもつインソールのほうがはるかに効果が高いと言える。 このハーフインソールのブランドは「TACCO FOOTCARE」(タコフットケア)  しかしTACCOという表記については足裏にできるタコ専用という意味ではありませんのであしからず。 TACCO FOOTCARE社はドイツのインソール専門メーカーの登録商標です。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№509>

2009年3月 4日 (水)

一日かけて修理をしてくれた、馬蹄形のヒール交換

熱意のある靴修理やさんがいるものである。 「ヒールの修理交換に一日費やした」 と言Vfts0029 われたそうである。  写真は新しいものを撮影しているが同じものを履いて来店した方が私の質問に答えてくれたのである。  使用中の靴のヒールを見るとこのブランドに付いているヒールと僅かながら材質が異なったため伺ったのである。 履いてきた方も非常に感心をしていた。 私も同感ながらびっくりした。 馬蹄形のヒールを一個作るにも大変なことですが、左右同じものを二個作るには根気がいる。  ところで踵の真下にあたる大事な部分、ヒールに馬蹄形を採用することについてもっと慎重に検討をしてほしいもの。 ヒールは身近な掛かりつけの修理屋さんで短時間で修理が完成できるようなシンプルな形、意匠が好ましい。 しかし一日もかけて仕上げたヒールの交換、代金は規定どうりだったそうですが「もう勘弁願いたい」と釘をさされたそうです。 最近の靴修理屋さんはマニュアルどうり、材料がなければすぐに断るのが普通。 何とかできる方法はないものかなどと考える人は皆無に近い。 効率最優先でコトが運ばれていくこの頃です。   改めて使用中の靴の修理品を見ると、預かったかぎり何としても仕上げたいという職人魂を私は強く感じたのです。 それほどできばえに新品との差はなかった、すばらしい腕前であったのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№508>

2009年3月 2日 (月)

スポルディングの靴は履いた瞬間決定にうなずく人が多い

靴は履いた瞬間に決まると言われているが数ヵ月後やはり良かったということは意外に少ないものです。 その点スポルディングの靴については良い印象ばかりといっても言いすぎではない。 靴には相性があるとまで言い切る方がいるが私も同感することが多い。 スポルDsc02970 ディングはどうも相性の合うことが多いようである。 スポルディングの靴に足を通した人は瞬間に笑顔になるのが特徴である。 今までの靴にはない爽やかな感触としっくりとした立ちやすさが良いと語ることが非常に多いのです。 靴の購入時間は早い、瞬間といっても良いほどの時間である。そのような靴は他にない。  スポルディングの靴のヒールは丸く足の踵と同じようになっている。 このような形状のヒールは少ない。 その理由は丸いヒールでは売れるという確証が得られないため製造までに至るメーカーは少ないのです。 スポルディングの靴の発売は相当以前であり決定した技術人に敬意を表したいほどである。 次の特徴として土踏まずが微妙に高くなっておりその位置も足にやさしいということ。 見たかぎりでは解らないがその傾斜は何とも心地の良いものである。 この瞬間にうなずきが入り決定されているのです。 表底はウレタンでその弾力性は硬すぎず軟らかすぎない。 トウ先はオブリークトウ(ななめライン)でほとんどの人に合う。 設計段階ではこれほど慕われてリピーターが多くなるとは予想もつかなかったのではないかと思われる。 デザインが同じように見えても履き心地に同じ靴はない。このことは誰しもが認める一言ではないでしょうか。 足の裏は実に難しい。 (写真はスポルディング№6374 シープ革使用) 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№507> 

2009年2月28日 (土)

足のマッサージを続けると足裏にかく汗は半減する

靴内でかく汗の量は人によって相当な違いがあるが、実際に沢山の人の汗を計測をした記録はないと思われる。 しかし汗の量についてはさまざまな表現があり脂汗などはその最たるものです。 またその対策もソックスを替えたりインソールを工夫することや陰干しなど余念のない人が多い。 足裏に多量の汗をかく人にかぎって足に指圧をすると強烈な痛みを発することが多いようです。 その痛みは爪を立てたような鋭いもので神経に強く触れていることを現している。 その結果足に指圧を行っていると上半身に瞬間的に多くの汗が湧き出てくるのがわかる。 このような人は毎日片足3分ほどマッサージを継続していくと汗は引いていくのです。 マッサージを続けた人の表現がテーマの「半減」という言葉なのです。 汗をかいているものの靴内にはあまり感じないというのです。 そのような足に再度指圧をすると最初の強い痛みは解消し「痛気持ちいい」と言われる。 そしていらいらも少なくなり、生活が非常に楽と語る人がおりました。 指圧で鋭く痛い部分、特に皮膚の軟らかいところの甲やふくらはぎなどは強く押し続けると水ぶくれになることがある。 痛みのあるところは皮膚も弱っていることを示しているのです。 そのために靴擦れにも弱いということになり靴も合いにくくなることに察しがつきます。  痛みがあればゆびに力は入りにくいことも理解ができる。 いずれにしても足は指圧程度で鋭い痛みが発生するといろいろな問題が出てくるのです。 足裏にかく汗が半減したという言葉は、汗が気にならなくなったという意味合いで話をされたもので実に解りやすい表現ではないでしようか。  ところで足にかいた汗をどのように解消するかも大切ですが、どのようにしたら汗が引くのかを一考することはとても大事ことなのです。 そのような視点を大切にしたいものです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№506>

2009年2月26日 (木)

踵部が内側に傾いている、今流行のブーツ

この冬は写真のようなブーツを履いている人が多く例年になく流行している。 ムートンのような素材を使い軽く暖かそうに見え着脱も便利なようである。 写真のブーツは少し解りにくくVfts0026 恐縮ですが黒色、他にベージュなどもよく見受ける。 写真の右足踵回りをよく見ていただくと、踵が内側に傾いている(はみ出ている)のが解ります。 このような足は踵骨外反(足の踵が内側に傾く)になっていることが多い。 靴の使用中外側からだけでは外反と決め付けることはできませんが、歩きにくい歩容から見るかぎり決定付けてもよいほどである。 ブーツの腰まわりにカウンター(芯)が入っていないか、または弱すぎるために踵骨の傾きを支えきれていないものである。 実はこのようなブーツを使用している人をみるとほぼ半数に外反の傾向がみられる。 履いている年令は20歳代が多いようで外反足が増加していることを示すものである。 外反足は土踏まずが下がりつま先に力が入りにくく不安定、疲れも早くきやすい。 パンプスのように足趾の圧迫Dsc03369 が少ないものの、ブーツ内で前滑りが起りやすいために結果的につま先には力が入りにくい。 写真のブーツは保温性が良くファッション的であり良い面もある。腰まわりのカウンターが弱いだけでこのブーツを非難することはできない。 しかし外反足の足の人は要注意ということであり、フィッティングのときに足に合っているかどうかについてアドバイスを受けるべきである。 このような軟らかいブーツを好む方は丈夫な足をつくることが大切である。 その秘訣は子ども時代に強い身体を作ること、それ以外の方法はみあたらない。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№505>

2009年2月24日 (火)

歩くと足は暖かくなる

冷え性の人が多くなり寝ているときでもソックスを着用する方がいる。 足先と共に手先も冷えると言う方が多いのですが、歩いているうちに暖かくなるのが足、手のほうは冷えたままということが一般的。 脚には身体の三分の二の筋肉がついており強い力が働くがその時間が長く続くと暖かい身体は暑い調子に変化をしていく。 それほど多くの熱を産生する。 筋肉の働きと同時にその延長にある腱も強く引かれる。 足には沢山の腱があり歩行中は常に動いている。 また片足には26個の骨がついているがその関節面も相当にのぼり、歩くことによって摩擦が生じ同時に熱が発生する。 このように足は様々な要因から膨大な熱を生みだすがその熱を巧みに放熱されるのも足の特徴である。 放熱を促すために足の甲にはほとんど脂肪はついていない。 足の骨格に手が触れることができるのはそのためである。 熱の産生と共に放熱も同時にできる足に履物を考えてみると閉鎖的な靴はとても難しい。 特に湿度の高い日本では大変なことでメーカーは必死にその改善のために知恵を絞っている。 最近は健康面に配慮した靴が注目を集めているが実際汗の解消は思うようにはいかない。 ところで最近歩いても暖かくならないという人が増加している。 靴だけでは決して解決はつかないような要因を秘めているが、当の本人も改善の糸口すら見当たらないということが多いようである。 脚から戻る低温の血液は健康面の問題に結びつく。 下っ腹が冷えるそのような人が今非常に増加しているのです。 シューフィッティングをしていると大変冷たい足に出会うことが多くなっている。  そのような足に靴が改善に寄与できることは多いものの、聞く耳を持たない人が大変多いというのが実際である。 身体が冷えてくると積極性が滞るのでしようか。 歩くと足は暖かくなることを忘れてしまっているようにも思えるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№504>

2009年2月22日 (日)

足長265mmに靴のサイズは25.0?

足長が立位で265mmもある人がどうして25.0の靴を履いているのか? そのようなことが意外に発生することがある。 その要因は足囲が極めて細いことから起こるもので、しかも細い靴が市場に非常に少ないためである。 今回の事例は足囲が230ミリであった。 くつのサイズは26.5のBサイズに該当する。 使用状況を伺うとつま先が当たることが多く、靴の消耗も激しくほとんど一年持つ靴はなかったと話をしている。 その上、腰まわり(靴の踵回り)の芯はつぶれ靴の後方に足の踵がはみだしていることも多いということです。 靴のトウ先に余裕がないため後ろにその負担がかかってくるものである。 結果として本人は大変困っているのですが、靴を求める時にアドバイスをしてくれる販売員は一人もいなかったと語っている。 本人自ら相談をしていないということもありますが、足の長さと靴のサイズについて指摘のできる人がいなかったことは実に残念である。 靴の購入時に足すら計測をしていないことが実体ということが今回の一例でわかる。 結局この人には、26.0の靴を勧め購入に至りました。 今までの靴に比べなんと1センチも長い靴になりましたが、26.5の靴でフィットするものはなかった。 しかし今流行のロングノーズで足囲の細い靴があったため何とか勧めることができたものです。 今回のケースは決して珍しいことではない。 靴を使用する人も販売員ももっと知識を深めていく必要があります。 フィッティングを開始する前に足を計測すると、「計ってもらうのは始めてです」という人はとても多いのです。 足のサイズを知らずして靴を求めている人は余りにも多いことは、販売する人の責任であるとさえ感じます。 フィッティングについて改善のスピードを上げていく必要があります。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№503>  

2009年2月20日 (金)

顔用のメーク落としで靴の汚れを取る

靴磨きを始めるときに最初に使うのは汚れ落とし、一般的にクリーナーと呼ばれているがその中身は弱酸性から弱アルカリ性まであり汚れの落ち具合はさまざまである。 その上艶が出るものや汚れを落とすだけのものもある。 使い勝手においてはクリーム状のものやソフトなもの、液体状のもの。 それほどの種類がある中、私はメーク落としを使っている。 化粧品を靴に採用をした発想は靴のレベルを高めたいという気持ちからである。 化粧品メーカーには申し訳ないのですが、使い勝手は実に爽やかである。 さっぱりとした感触になり、次に使うクリームののりが良く、仕上がりは上々。  来店した方の履いてこられた靴をこのメーク落としで磨き始めると、ほとんどの方から「水ですか?」という質問を受ける。 いえいえ化粧品のメーク落としですと答えると相当びっくりされる。 改めて「化粧品ですか!」と頷かれるのです。 いつもこのような会話を交わしながら靴磨きをしていると、昔のことを思い出されるようでぼつぼつと語られる言葉に人柄が現れてくる。 「靴を磨いたのは30年ぶりかな・・・・・・」などと記憶をたどる人もいるのです。 靴磨きを終える頃、ほとんどの人は靴クリームが家にないことに気がつきクリームを購入される。 磨いてみたいと心の底で感じているのでしょう。  靴を磨く余裕が少しずつ芽生えてくる・・・・その瞬間が私はとてもうれしいのです。  終了間際メーク落としの商品名とメーカー名をメモする人も大変多い。  顔用の化粧品を靴にも使用してみてはいかがですか。 足も靴も一心同体なのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№502>

2009年2月18日 (水)

足趾の着地順で力が変化する

今回のテーマの足趾の着地順とは、足の第五趾から4~3~2~1の順に着くと大きな力が発揮できるということです。 反対に第一趾からの着地では力が入りにくい。 この内容は「小山裕史(やすし)のウォーキング革命・講談社」から引用したものですが、納得のいく説明がされている。 この書籍には手を使ってイラスト入りで解説をしている。  足も同じような働きを示すと記されている。 ぜひご覧を願いたい。 手指の力の入り具合、とくに小指には大変な強い力が入ることは経験的に理解をしている。 竹刀やゴルフクラブの手先の握り、また綱引きなどでも体験をしている。 しかし足趾の力の入り加減については眼中にほとんどなかったに等しい。 シューフィッテングではローリング歩行の大切さを常々感じておりある程度は理解はしていた。 足の骨格からみて当然である、というそのことだけであったのです。 歩行の際、踵から第一趾に直接力が及ぶような歩き方では足趾に力が入りにくい。 実際やってみるとその通りなのである。 ローリング歩行の重要な要は「持っている機能の再現」なのである。 結果として足・脚・身体という全身にストレスがかからずに歩行ができ楽に生活ができることに結びつく。  足で力の入る部位はゆびだけ、それだけに本来の力が出せることはとても重要なことです。 このことについては今後啓蒙が必要でしょう。 力を発揮するときの足趾はかなり大きくなる、そのためには靴のトウ先の余裕はたっぷり必要になる。 足趾の居場所のない靴(特に第五趾)が多いのですが、そのことについて改めて考えてみることが大事なことです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№501>

2009年2月16日 (月)

弾性、ストッキング・ハイソックス

ストッキングが靴の売り場に隣接してセッティングされるような時代になりました。 そのストッキングやハイソックスを見ると驚嘆するような工夫がみられファッションに加え機能的な側面の改善も著しい。 その一つに弾性を巧みにとりいれたものがある。 その感触は試した人でなければ解りにくい。 弾性をもったハイソックスにさらに五本ゆびを採用したものもあるが、履く時には少し時間がかかる、それほど弾性が強い。 しかし着用後のふくらはぎの感触、締め付けは気持ちが良い。  そもそも脚は第二の心臓と言われているが、便利な社会になり歩行回数が激減している。 そのためにふくらはぎの伸縮による血液循環が発揮されず弾性をもった商品開発になってきたと思われる。 脚にむくみの感じる人は弾性ストッキングやハイソックスは手放せないことでしょう。 ただ注意をしてほしいことは次のようなことです。 ○着用してしびれや痛みはないか  ○動きに支障はないか  ○足先が白くなったりうっ血をしないかなど。   健康面に配慮した身の回り品が多数開発されており大変便利な社会ですが、歩くことの大切さを忘れないでほしい。 歩くことによって得られることは体液の循環だけではないからである。  さらに重要なことは弾性ストッキングやハイソックスは起床時に着用し入浴前にはずすことです。 そして楽に着用できるようになったときは交換することも忘れないで頂きたい。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№500>

2009年2月14日 (土)

足底筋を育てる工夫

奈良県の王寺において、「足の骨格構造と靴の科学」と題して話をする機会を得ましたが、その際足底筋を育てるにはどのような方法があるのかという質問がありました。 その時は時間も限られており充分な返答ができず心残りであったため改めて記してみたい。 足底筋は大腿骨から踵骨にいたる二ヶ所の関節(膝関節と足関節)を通過する大事な筋です。 足を低屈させること及び膝を屈曲をさせる働きを持っている。 またふくらはぎの筋肉の働きを助けている。 改めて足底筋を育てる話に戻りますが、タオルギャザー(タオルを足趾でたぐり寄せる)や芋虫歩きが適当と思われる。 椅子に座ってゆびでたぐるタオルギャザーと比べ立って行う芋虫歩きは最初は非常にきついもの。 しかし少しずつその時間を増やして実行してほしい。 つま先を動かすとふくらはぎは強く動くため全身が活性化する。 その他階段を上ることや歩行の際歩幅を少し広げてみることもよいでしょう。 歩幅を広げるには踵から着いて第一趾で強く蹴り返しを行うことが大切。 トレーニングとしてはスクワット(膝を屈曲させ腰を上げ下げする)などは積極的な方法であり臀筋(おしり)を育てることができる。 ウォーキングにはトウ先の広い(太い)靴を使用するとつま先に充分に力が入るでしょう。 また土踏まずに支えのある靴そして紐がついていることも大事なことです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№499> 

2009年2月12日 (木)

足の痛みは辛い

人の歩き方をみると誰でも経験的に足の痛みが手に取るようにわかるものです。 痛みをこらえながら跛行する姿は実に痛ましくみえるが、何とも手助けができないことに歯痒さを感じる。  足の痛みをカバーして自然に歩きたいと思っても自分でも正常にもどすことはなかなか難しい。 シューフィッティングの途中、過去に捻挫などはありませんか?と質問をすると即答できない人が多いのですが、1~2分後に思い出されることがある。 「実はスポーツで!」などと思いが沸騰し一気に話しを出されることがあるのです。 その時の話しぶりから辛かった足の痛みを決して忘れることはできないという素振りです。 辛さが身体に深くしみこんでいるのです。  ところで次のような足の辛さを謡った記事に遭遇した。 『痛くとも 早足で歩けという医師の 若さ溢れる 姿うらやむ』(川越市 田端千枝 氏 2008年6月8日産経 歌壇)  痛みを我慢しても歩かなければ足は弱るという医者の願いなのでしょう。 しかし足が痛いときにそのように言われると気持ちの拠りどころがない。 せめてもう少し若ければという切ない思いに至るのは誰でも同じことです。  痛みを押して歩いてみたら改善が遅れた。 そのようなことは長い人生の中で誰でも学習をしている。 だから辛いのである。 足の痛みは辛い。 川越市の田端さんにがんばってもらいたい。 その一語につきる。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№498>

2009年2月10日 (火)

ふとんの中に火箱

冬はふとんの中にあんかや足あぶり、火箱を挿入して暖をとっていた。 その多くは雪国で使用されていたが今は電気に変わり火箱を使っているいるところはないでしよう。 写真は岐阜県の北部飛騨で使われていたもの(飛騨の里・飛騨民俗村博物館)で解説にもありますがネコゴタツやバンコと呼ばれていたと記している。 ネコが好むほどの暖かさといDsc02462 うことでしょうか。 地方によってはいろいろな呼び名があるでしょうが、私の故郷の米沢では「火箱」と呼んでいた。 この火箱の上に厚いふとんをかけるだけで足元は快適になり熟睡できる。 雪国の冬は長く寒くてつらい。 夜の食事の前に火箱作りが始まる。 囲炉裏で豆炭を真っ赤になるまでおこして火箱に入れ、ふとんの中にある火箱入れに移す、そして布団をかけておくと寝る頃にはとても暖かくなり気持ちよく寝付くことができる。 火箱作りは子供の仕事でよくやらされた。 しかし氷点下の続く2月頃は火箱だけでは寝付くことはできない。 夕食後風呂に入りすぐに布団に駆け込む、そのようなことの繰り返しであった。 足裏で火箱の頭(上部)をなでるとその感触に何ともいえない幸せを感じたものである。 そして頭から布団をかぶって寝た、鼻での呼吸が冷たすぎるからである。 湯たんぽなどもあったが火箱のほうが古くからあったのではないでしょうか。 足を暖めるその知恵に感服をする。 しかし火箱による火災もあった。 私の実家も火箱によって火事が発生している。  朝方になると火箱の暖かさはうすれ、身体の体温は上昇してくる。 自然の摂理に添った火箱という道具はすばらしい、今では考えられない。 足があたたかいことは健康面においては欠かせないことである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№497> 

2009年2月 8日 (日)

スーツまたはブレザーに白いスニーカー

通勤にスニーカーを使用している人は増えているが、そのほとんどは会社で履き替えをしているようである。 最近はカジュアルな服装で仕事をする方が多くなりスニーカーがその中に組み込まれるようになってきた。 写真はダークスーツに白いスニーカー、黒いバッグVfts0003 を手に持っており仕事の途中の光景に見える。 従来の仕事のスタイルにはあまり見受けない光景ですがこの頃増加しているバターンである。 このようなスタイルになっているのは、おそらく今までの靴では歩きにくいからでしょう。 靴の底が薄く硬いものでは歩き通せないのでしよう。 その違いは靴底の厚みと弾力性にある。 靴選びをしているときによく話として出ることは 「スーツに白いスニーカーではおかしい?でしょう」 という一言。 しかしデザイン選びに時間がかかる。 今まで使用してきた自分好みの靴が履きたいのである。 何度も靴を試し履きしてみるが足のほうがOKを出さないのです。 靴選びをしているときに、頭にはデザインだけがめぐっているという人がほとんどです。 なぜ足に痛みが感じるのかという大変大事なことが忘れられているのです。 現実にそのような質問をする人は皆無。 身体は老化するから仕方がないとあきらめている人が余りにも多い。 どうしたら老化を遅らせることができるか、又改善ができるかに着目してほしい。  病院に行くと先生に 「老化のせいですよ」 とよく言われるという。 実際そうであっても「老化」という薄暗い言葉を軽く使いすぎてはならない。 積極的に改善の道筋を啓蒙してほしいものである。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№496>

2009年2月 6日 (金)

骨盤の姿勢と呼吸・・そして足(脚)の動き

骨盤を前転(一般的に腰を立てる)すると内蔵が下がりやすくなり横隔膜が引き下げられ胸郭が広がる。  そのため呼吸は深くできると栢野忠夫氏は語る「動く骨(コツ)スキージャーナル発行」  実は脚も骨盤と関係が深く、骨盤を前転すると脚はよく上がり歩幅は伸びる。 脚が軽快に上がるか上がらないかで生活ぶりに大変な影響を及ぼすことになるのです。 また平衡な肩の位置にも関与をする。 そのように正しい姿勢をとるには骨盤が要(かなめ)となる。 腰は要そのものなのです。 骨盤の姿勢をとると脚は上がり深い呼吸とともによく歩け、疲れも少なくなることは当然なことです。 さらに骨盤は上半身の回転にも関係がある。 例えば腰を中心に右・左に回転をしてみる。 回りにくい方の骨盤は前転が少ないのです。猫背の状態では脚も上がりにくいのは骨盤が寝てしまっており腰が立っていないということなのです。 骨盤が正しく立つことで姿勢は正しくなり、身体の回転も軽くなり呼吸と脚の動きも活発になっていく。 それに伴いすり足歩行も少なくなり靴のヒールの交換頻度も少なくなっていくという好循環が生まれていくのです。  そして忘れてならないものが靴、靴の上に足(脚)があり骨盤はその上にあるのです。 足と靴健康アドバイザー【 大木 金次 】  <№495>  

2009年2月 4日 (水)

大阪空港までウォーキング、第五趾にわずかな痛み

自宅からウォーキング、早朝の開始で陽が昇る太陽の日差しはとても気持ちが良い。 鼻唄Dsc03312 まじりか、ときには携帯ラジオを取り出して軽快に歩く、今日はひたすらに伊丹方面大阪空港まで。 尼崎あたりまでは沢山の橋を越えるが、その中でもゆったりと流れる淀川にかかる伝法大橋は最高の気分。 渡る橋げたには写真のようなイラストが一定の間隔ごとに描かれており興味が尽きない。 ところで開始後6時間ほど経過したところで左足の第五趾(こゆび)に少々の傷みを感じてきた。 このようなことは今までにないことで珍しい。 早速リュックに入れているDsc03346 足底板を取り出し靴内に挿入した。(写真)  ウォーキングシューズ(スポーツタイプ)には最初からインソールが組み込まれているが、その上に足底板を乗せ再度ウォーキングを始めた。 その結果傷みはピタッととまり足取りは軽くなった。 写真はタコ(TACCO)インソール、バネのようになっており中はプラスチック・表は本革。 形状は足裏と同じように立体になっており長さは踵部から三分の二ほど、弾力性が充分にある。 スポンジ状のインソールとは比較にならない。 今回のウォーキングで痛みが出たのはなぜか?反省をDsc03343 している。  歩き始めて7時間余り経過したころ大阪空港の端西側(今日は離陸側)に到着、その後スカイパーク公園(ここはとてもすばらしい!)を散歩しながら空港の反対東側(着陸側)に向かう。 空港が間近に見られる公園はおそらくここだけでしょう。 それにしても飛行場は広い。 空港東側にたどり着くと、飛行機は頭をすれすれに擦るように着陸していく、それはそれは今までにないとてつもない興奮・・・・・余りにも大きなジェット機の胴体と爆音が駆け抜ける。 手がとどきそうである。 その一瞬は呆気にとられるほDsc03344どである。 いつの間にか滑走路のフロントに誘導灯がともり始め帰路についたが足ゆびの傷みはまったく気になることはなかった。 今回は足底板に助けられた。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№494> 

2009年2月 2日 (月)

バーバリーのスニーカーを四色揃えている人が多い

バーバリーの靴は日本でも最も伝統の深い大塚製靴が製造しているが、その中でも写真のスニーカー(牛革)はファンがとても多い。 その上四色も揃えている人が余りにも多いのである(写真以外のカラーにライトブラウンがある)  ボルドーカラー(ワイン)が売れる靴Dsc02943 も珍しい、粋なスタイル志向の方が多いのでしょう。  四色も取り揃えるということは靴の業界でもなかなかないことである。 シンプルなデザインに落ち着きがあり、しかも紳士的な風合いがある。 使用するほど甲革に何ともいえない味が漂ってくる。 まさに大人のスニーカーなのです。 適当に磨いていくと履くごとにとっても良い艶が得られることが好評なのです。 下の写真(ボルドーカラー)は私が愛用しているもの、手早く磨きこむごとに新品にはない光沢が溢れてくる。 発色をみるとカラーが甲革にうまくマッチしているとも思える。  四色とも揃えたい・・・・そのような気持ちになってしまうのです。 また歩き心地は他の靴にないものがある。 爽やかな弾力を感じるインソールとウェッジソール(平らな靴底)の組み合わせDsc02951 は巧み、ミックスしたソールの材質もその一躍を担っている。 靴の踵部を接地した瞬間の程よい感覚はバーバリー以外にはないものである。 その直後の足裏全体に伝わる感触はとてもすばらしい。 これこそ贅沢といっても良いほどの皮膚感覚で、立つことの心地良さを身体いっぱいに感じてしまう、それほどなのです。 そしてバーバリーのスニーカーには伸縮する靴ひもがついている。  多種多様な靴を生産しているメーカーですが、その中でもこの大人のスニーカーは絶品であろう。 (写真は大塚製靴のバーバリー、№ BU1340)   足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№493>

2009年1月30日 (金)

フィンコンフォートブランドの靴、リフレックス・アインラーゲンを使用して

マッサージ用インソールのリフレックスアインラーゲン(写真上)はドイツのコンフォートシューズについているものでその発想は実にユニークである。  元々この靴の中に二種類のインソールDsc01259 が入っており、一組は歩行用(スーパーコンフォートアインラーゲン)、もう一組はマッサージ用のリフレックスアインラーゲン(写真)が付いているのです。 二組のインソールが付いているというもので他の靴にはみられない。 そのようなところにメーカーの優しさや深いコンセプトを感じる。 このリフレックスアインラーゲンは歩きながら足裏に刺激を与えるという効果がある。 足裏を指圧することと同等の効果が、またそれ以上あるかもしれない。 上の写真をつぶさに比べると判るのですが左右の凹凸が違う。 このアインラーゲンについては靴箱に入っているリーフレットに 「300平方センチのフィットネススタジオ」 と軽妙に表現されている。 左右を合計するとわずか横10cm×縦30cmのアインラーゲンの裏で健康づくりができるという意味合いでしょう。   このリフレックスアインラーゲンを使用してみると最初30分ぐらいで足裏が気になってきDsc01260 た。 モゾモゾというような、その後、後足部の外側の凸部分に圧迫が感じ、一時間ほどで歩行用のスーパーコンフォートアインラーゲンに取替えを行わないと歩きにくくなってきたのです。 そのようなことを日をおいて5~6回使用したところ一日履けるようになった。 しかし体調が不充分な日は足裏への圧迫を強く感じ、同時に足裏に多量の汗を発生することもありました。 念のためこの靴の使用について、リフレックスアインラーゲンは最初5分だけ履いてみる、その後だんだん延ばして最大一時間ほどにしてくださいと注意書きが入っている。  このアインラーゲンは相当の厚みがあるため(写真下)標準の靴には使用できない。 厚いアインラーゲンを組み込むため、この靴の甲部分は大変高く(厚く)なっている。 リフレックスアインラーゲンを使用して改めて感じたこと・・・・・人はどのような凹凸のある場所でも常に素足〔または裸足(はだし)〕で立てなければならないということです。   再度リーフレットには、糖尿病の方はリフレックスアインラーゲンの使用に関して事前に主治医にご相談くださいと記入されている。 大変な気の配りがこの靴にはみえる。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№492>

2009年1月28日 (水)

ハイハイ運動をへて姿勢が正される

最近疲れやすいという若者が多くなり、座る姿勢さえ猫背になっていることがある。  一口に体力が弱いということであり、その要因としては運動不足や歩く時間が少ないという人が多いようです。 しかし私は歩く以前の要因も影響していると考えます。 そのひとつに赤ちゃんのときのハイハイを充分にさせていないことが上げられる。  われわれは両生類や爬虫類から人間になったと言われており、生まれてから立つまでの間にその進化の課題を経由しているといえる。  そのことはとても大事な期間なのです。 ハイハイという体をくねらせる行動は先に上げた爬虫類にみられるもので、手・足共に腰などの運動に結びつく。 哺乳類が四足で歩く、それがハイハイ行動です。 その事について桜美林大学の阿久根英昭氏は著書「足力(あしりょく)・スキージャーナル発行」の中で次のように語る。 数十億年前に出現した生物から人類までの長い間の行動様式の変化は、赤ちゃんが生まれてから立つまでの間にその一つずつを獲得していく過程がみえると表現しています。 つまり早く立たせるということではなく充分なハイハイの期間を経過して強い足腰を作ることが重要なことと訴えているのです。  親の心理は充分に理解できるのですが、決して早く歩くこと、また歩かせることが良いことではないのです。  それで始めてバランスのとれた姿勢を作り、その上体力のある人になっていくのです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№491>

2009年1月26日 (月)

シューフィッティングに欠かせない七つ道具を身に付ける

シューフィッティングを行っていると思わぬことが発生するものですが、そのたび道具の調達に走っていると時間が無駄になり、しかも大切なアドバイスをする時間が少なくなってしまうのでDsc02937 す。 そのため小さなベルトポーチ(写真上部)に様々な小道具を入れており膝を着いたままほとんどのことをこなしている。  写真上の左から、絆創膏(靴擦れの予防に使用)  ポイントマーク(靴幅を伸ばすポイントに使用)  砂入り消しゴム(スエードの強い汚れ削り)  ソフトな消しゴム(ヌバックの汚れ落とし) 生ゴム(接着剤落とし)  消しゴム(白いソールの汚れを取る)  下側の左から小さなメジャー(インソールの長さや靴内部・外部を測る)  ナイフ(ミシンひもやタッグのひもを切る)  5mm幅のメジャー(足囲を測る)  ライター(まつり糸を焼ききる)  サンドペーパー(スエード面を加工する) このように上げてみるといろいろな道具が靴回りには必要になることが解る。 写真以外にサイズを記入するシューカード(名刺サイズ)や自分の名刺もベルトポーチに入れている。 その他靴ベラは胸の外ポケットに入れ、靴を磨くハンカチはスラックスの右ポケット後ろ側に、足を計測するときの敷物(ランチョンマットの大きさ)はスラックスの右のポケットに忍ばせている。  以上16点を絶えず持っているがポーチにはそのうち13点が入っている。 常に必要な道具を持っていると立ち上がるときは要望されたサイズの靴を出庫する時と入金時だけになる。 お陰さまで話を聞ける時間が充分に取れるようになるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№490>

2009年1月24日 (土)

甲革・銀浮きの靴

靴のアッパー(甲革)の表面に皺(シワ)が入り浮いた状態を銀浮きと表現をしている。 皮革の表面を銀面と言っており革の味などの良否によく使われる言葉である。 通常革のDsc01006 表面が浮いていることはめったにありません。 ずいぶん以前山羊革(ゴード)に銀浮きがありましたが近頃は見られない。 しかし革自身の銀浮きではなく表面加工したものが浮いて見えることがある。 写真はエナメル加工をしたもので解りやすい。 表に使用したウレタン樹脂塗装が革と同調せず銀浮きとなるものです(写真下のひも付きの靴のケースてすが革の収縮によってウレタンが浮いて見えるものです)   靴は使用中どうしても摩擦が起ったりするが、そのような時、銀浮きが元となり破れることがある。 銀浮きは耐久力に影響が大きいため、靴を購入するときは充分に検品をすることが大切である。 加工したものの銀浮きはエナメル以外に仕上げ用のスプレー塗装などにも発生することがある。 特にアッパーの曲がる部分やトウ先の先芯の表面などにみることがある。 このような現象は使用して始めて解ることが多いため、購入時の点検だけでは限りがあるところです。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№489>

2009年1月22日 (木)

四つん這いに近い姿で畑仕事

農家の朝は早い、写真は朝6時30分すぎのスナップ。 もう畑仕事も終わりのようである。 腰を高く上げ四つん這いの姿勢で草刈に精を出しているところ。 畑の好きな人でもこのDsc02656 ような姿をすることは簡単ではない。 相当長年にわたり同じ姿で作業を続けた結果の姿勢にみえる。 慣れない人は大変疲れる、しかも使用している履物は長靴です。 農家の縁側など広い廊下を拭き掃除をする姿に似ている。 農家の仕事は太陽が昇るとともに始まり夕刻陽が沈むまで延々と続く。 機械化はされているものの狭いところは写真のような姿で手作業に頼ることになる。 運動力学などを専攻している研究者は写真のようなしぐさを勧めることが多い。身体に柔軟性を与え、さらに機能を高めるためである。 イスの生活がDsc02662 多くなると写真のようなポーズが運動になる。 それほど身体への影響があるということです。 腰まわりから足へ伝わる関節や筋肉は総動員される。 しかも上半身の肩や肩甲骨、腕などへの影響もでてくる。 足腰の強さがあってできる姿である。 動物の立つ姿に近い写真の光景、旅行中にでもこのような作業の姿にお目にかかった際はぜひ「おはようございます」と声をかけてほしいものである。 旅行中の朝は大変貴重な時間です。 太陽とともにウォーキングに出てみましょう。 思わぬ光景にびっくりすることがある。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№488>  

2009年1月20日 (火)

扁平足は歩くごとにショックを強く感じる

扁平足の人は非常に少ないと以前に投稿をしているが、そのほとんどは見かけの扁平足であり、足関節(足首)のゆるさから発生していることが多い。 扁平足の判断にはレントゲンが使われておりアライメント(骨格の配列)の崩れをみている。 しかし現実のシューフィッティングの現場ではそのような機器は使用できない。 そこで私は土踏まずに手の先を入れその上に立って頂くようにしている。 手先に体重が乗りますが、その圧迫で手先が痛いようなときは扁平足を疑っている。  ところで先日のことですが「私は子供のときから扁平足です」という方がおりその苦労は一歩一歩、歩くごとにショックを強く感じるので非常に疲れやすいと語っておりました。 足が扁平になるとショック以外に歩幅が狭くなること、すり足になる、靴が合いにくい、姿勢のバランスがとりにくい、など困ることが多い。 その中でもショックが上がってくることは特に辛いもののようです。 人は加齢と共にショックは少しずつ多くなってくる。 そのような中土踏まずの低下によってさらにショックが強くなる。 改善策としては、筋肉を丈夫にしさらに柔軟にしておくことが大切なことです。 その上足底板の装着も欠かせない。 靴専門店においてアドバイスを受けることも重要です。 見かけの扁平足(擬似扁平足)の人は土踏まずの低下に気がつかないことが多いようです。 靴を購入する場合はぜひ一言「土踏まずは下がっていないでしょうか?」と質問をしていただきたいのです。 特に最近 《靴底が薄く感じる》というときは大切な一言です。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№487>

2009年1月18日 (日)

値札を通すために穴をあけたのですか?

値札を下げるために穴をあけたのですか?という質問を定期的にいただく。 値札の付いているところは靴の後足部分、腰まわりの市革あたりが多い。 この部分は左右とも穴のVfts0013 あいている靴がほとんどであり、わざわざ値札のためにあけられたと思っている人がかなり多いようです。 実はこの穴は靴型にアッパー(甲革)を止めている釘のあとなのです。 靴の腰まわりの深さを決め、出来上がりまで動かないように止めているもの。 靴型にはアッパーの深さのところにラインが引かれており靴から靴型が抜かれるまでクギでしっかり固定されている。 腰まわりの深さは非常に大切なところで左右の高さが同じことが求められる、当然浅すぎてもいけない。  アッパーの中心が靴型の中央になければならないなど多くのチェックをクリアするための第一関門になるところです。  靴は靴型通りに上がるのが基本ですが、この部分は手作業によることがしばしば見られる。 そのためこの部分は職人によって変化することがたびたび発生するのです。 誰が仕上げても同じ品質(高さ)を目指すための釘穴なのです。 最近は釘穴のない靴が出てきていますが、釘穴の見える靴ほどきっちりできているといっても言いすぎではないでしょう。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№486> 

2009年1月16日 (金)

靴は自分への投資である

靴の購入代金は投資であるという考え方は極めて大事なことである。 すべての方に共通して言えることですが、健康な身体があってこそ楽しい生活ができるし仕事も可能。 靴の代金を投資とみなす理由は次の通りです。 

○ はきもの(靴)は一心同体であること・・・・素足以外は常時靴の上に立っていること

○ 靴は長期にわたり修理や靴磨きなどを施しながら使用する代表的なものである

○ 新しい靴は借り物と言われるが使いこなすほど自分仕様のはきものになる

○ 足を使って仕事をすることに価値があることに共通した認識があること

   以上のようなことから靴は投資に値すると考えるです。

足と一体化した靴を使うことで、事がうまく運び目的も達成できる。 同時に「満足」という言葉の報奨も得られる。 裸足(はだし)で作業をしてみると足裏への感触が忘れがたいという人は大変に多い。 そのようなところから「満足」という語源に結びつくようですが、先進社会に入ると靴なしでは生活はできない。 靴と共に歩むことで身体と一体になる。 投資という響きには利益を得るという目的がありますが、靴は健全な身体を維持するという見返りがあるといえる。 靴が足と一体になる前に消耗品的な扱いになってほしくはないのです。 足と靴健康アドバイザーOK  <№485>

 

2009年1月14日 (水)

右手で投げるときに右足が出る幼児

今回のテーマを少し解りやすく記すと次のようなことです。 お母さんからの質問の中で内の子供は右手でボールを投げるときに右足が出るのですがその不器用さを心配しています、という内容のものです。 この内容はNHKラジオ深夜便の中で放送されたもので、スポーツトレーナーの小山裕史(やすし)氏が正しい歩き方というテーマの中で語っていたもの。 右手右足同時に使うことに対して答えている研究者は極めて珍しく強く記憶に残るものでした。 返答の冒頭に「あなたのお子さんは今すてきな訓練をしているのです」と話をしている。 続いて同じ側(右手も右足)を使うことは神経、脳、関節、筋肉の発育に重要な役割を果たしていると言い切っている。 そして幼児は横へ移動(右手で投げるときに左足を出す動作)することは、にがてであり無理をさせるとストレスが増加すると指摘している。 そのような時に受けたストレスは大きくなってもスポーツ嫌いになることがあると注意を促しています。  このような話から振返ってみると、四足動物から二足歩行になった進化の過程を踏んでいることが理解できる。 例えば学校の廊下などを利用して四つん這いになってふき掃除などをさせることはとってもすばらしいことになります。大人も雑巾を両手に持ち左右を同時に動かして清掃をしてみることも良いのでないでしようか。 ぜひトライをしてほしい。 気分爽快になることでしよう。 三つ子の魂百までと言われ伝えられている言葉を重く受け止めたいものです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№484>

2009年1月12日 (月)

靴を履かせてもらうことに「恥ずかしい」その一言を大切にしたい

シューフィッティングが終わり履いてきた自分の靴を履きなおそうとしたその瞬間、私が突然くつべらを出して履かせてあげようとしたところ「恥ずかしいからいいです」 と断られた。 私は持っていたくつべらを渡し靴を履かれましたが、そのあとに「ありがとう」との一言を添え返却をしてくれました。 その人は70歳を越えたような方でしたが、上記のようにはっきりとした言葉を使われる方は高齢者が多いのです。 若い方からはめったに聞くことはできません。 高齢に入るような人は、親に靴を履かせてもらった経験もなく、自分のことは自分でするという徹底した考え方をしているのでしょう。 くつまで履かせてもらうことに気がひける、申し訳ないと感じる心がそのような一言になるのでしょう。  恥の日本文化がこのようなひとこまに現れていることを私は大事に考えたいのです。 最近は電車内でも足を投げ出す人がいる、また他人の靴につまずいても失礼の言葉もないことが多い。 自分の足はできるだけ自分の身体に寄せるという仕草は実に日本的で身だしなみの基本とされている。 海外で生活をする日本人が多くなっているが日本的な恥の文化をぜひ広めて頂きたいものです。 シューフィッティングの途中靴をはかせてもらったのは始めてと言う人は大変多いのですが、そのような人の言葉には「もうしわけない」という思いが込められているのです。 なくてはいけない日本人の心ではないでしようか。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】  <№483> 

2009年1月10日 (土)

靴の購入にmade in japanを探す外国人が多い

日本に入国する外国人の旅行者が多くなりそのうち出国者より入国する人のほうが多くなるのでは思われる。 特にこの頃は東南アジアの方々がツァーを組んで買い物をしている光景が目立つようになりました。 体格は日本人とそう変わらないのですが、エネルギー溢れる声の大きさには圧倒されることがある。 そのような情景の中、自分や家族のために靴を選んでいる光景があります。 その時の靴を履いて試す動作や表情は我々とあまり変わらないのですが、最後のチェックには厳しい目つきで検品をしている。 擦り傷やホツレ、色合いなどには入念に時間をかけている。 その最後に欠かさないのが 「made in japan」の刻印が入っているか? 見当たらない場合はどこに入っているのかを質問されるのです。 原産国表示は大事なことですが、靴によって表示している部分は様々。 チェックしているその表情をみると靴の内部(腰裏など)に記入があると安心をするようです。 例えば表底のサイズの隣にシールを張り表示をしていることが多いのですが信頼性に欠けるようです。 信頼性に乏しい要因は輸入後簡単に張ることができるからです。 靴内部への表示(印刷)は簡単にはできない、そのため内部であれば信用ができるという仕草がみえるのです。  最近はベトナムやミャンマー、カンボジア、中国からの輸入の靴が多いのですが、自国のものでは信頼ができないのでしょうか。 縫製や底付けなどをみるとその品質は日本製を上回るものが多くなっている。 外国人の方々の売り上げは伸びる一方です。 さらに売り上げを上げるためにはmad in japanの表示を積極的につけるべきでしょう。 特に日本製でもブランドものの靴には原産国の表示のないものが多く、付いていてもその多くはタッグに表示され紐で下げられているのがほとんどなのです。  靴内部に直接刻印でもされていれば外国人の売り上げシェアーはさらに上昇することでしょう。  (ただし現在の原産国表示についてはアッパー(甲革)に底を付けた時点で生産国とみなされている)  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№482>

2009年1月 8日 (木)

滑りやすいときに装着する器具

これからの時期旅行や出張のため雪国に出かけることが多くなることでしょう。 そのような人に必要なものは滑り止め、写真は手軽に装着できるコロンブスから発売されている「ハンDsc03206 ディユキダス」というもの。 ハンディタイプであくまで一時的なものですが、ニッケルクロームメッキで作られ摩耗に強いスパイクが付いている。 札幌の雪祭りが近くなると本州でもこのような滑り止めを求める人が多くなる (札幌に旅行する人はぜひ「転ばないコツおしえます」のホームページをご覧ください)・・雪道の歩き方研究と題してのコーナーもとても参考になります。 滑り止めは様々なものが販売されているが、当初は゛ゴツゴツしたものが多く使い勝手がもうひとつでしたが年々改良されてきている。 この頃の旅行ツアーではあらかじめ企画会社がこのような滑り止めを準備して配るところが増えてきている。 旅行先で滑ってしまうと大変ですが、そのようなことに気が回る人は意外に少ないため準備をしているのです。  写真では革底の靴に装着をしているが、現実に雪国ではこのような革底は使用はしない。  ところで雪は溶けると靴内部に入り込むことから、アッパーと靴底の間がしっかり接着されているものを選びたい。 その上、手の平サイズの防水スプレーを携帯することも大事です。 雪国の路面は時刻ごとに刻々と変化をする。 みぞれや雪、そして凍るとまた大変である。 それぞれに対応ができるはきものが必要である。 靴が濡れると足は冷える。 しかしその前に何といっても大事なことは転ばないことである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№481>  

2009年1月 6日 (火)

雪国の履物は「長靴」

都会では考えられない雪国の生活、朝目を覚ますと降り積もった雪にびっくりすることがある。 そのような時に頼りになるのが長靴で足元を確保できる。 この頃は機械力で路Dsc02618 面の雪を除くことができるが、家の周りや畑などでは長靴が活躍する。 特に雪国で重宝されるのが写真のような膝下までのもの。 中でも手前に写っているものはふくらはぎをベルトで結べ便利である。 奥の長靴にはひもがついており締められるようになっている。  長靴に雪が入ってしまうと足は冷え履いてはいられない。 特に作業中などには長靴に気を遣っていられないしその余裕すらない。 しっかりと固定をする必要がある。 雪国の路面は朝と夕刻では様変わりをする。 朝方降り積もった雪は陽がかげるころシャーベット状に変わりその後硬くなり滑ることが多い。 足元はますます冷たくなるためほとんどの人は長靴に工夫をする。 ボアシーツのようなものを入れる人もいる。 つま先にカイロのようなものを挿入することも、またスポーツ用に使用するスポンジのインソールも使われている。 できればコルクで作られているインソールがあるとさらに良いと思われる。 コルクは足元が暖かくつま先に力が入りやすい。 しかし長靴は雪国だけの履物ではない。 大雨や災害に助かることがある。 一足は常備したいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№480>

2009年1月 4日 (日)

家族全員「湯たんぽ」で足を温め寝ている

真冬の就寝時には家族全員湯たんぽを使用しているという方がおりました。 この人は以前から習慣にしていると語っており冬場は放せないという。 そのおかげで家族全員が風邪もひかず健康ですとハツラツと話しをしてくれました。  足元の湯たんぽは時間の経過と共に湯温は下がりますが、それでも朝方は体温より暖かいとコメントをくれました。 冬になるとどうしても風邪をひくことが多くなりますが、そのような時私も湯たんぽを入れてもらったことを記憶している。  室内に暖房を入れたり、電気アンカを使うよりはるかに湯たんぽのほうが身体には良いでしょう。 寝つきから熟睡に入ると体温は少しずつ下がっていきますが、湯たんぽの温度も下がっていく。 湯たんぽは本当に良くしたものです。 お湯で身体を温めることは生理的にとても良いのではと考えます。 環境問題から考えてみても、昔から使用されている「湯たんぽ」を使うことは意義のあることでしよう。 風邪をひいた時や風邪気味のときだけではなく、常時湯たんぽの使用を願いたいもの。 ただ糖尿病などでドクターから指示を受けている人は注意を要します。   湯たんぽに沸騰した熱い湯を入れ、それをタオルで三重巻きほどにくるみ布団の中に。 暖かい布団に入り込む時の気持ちは何ともいえない。そのような瞬間は大事にしたいものです。 今でもそんなふうに暖かくして寝付く家庭があるのです。 シューフィッティングをしていると今回のような話をトツトツと語ってくれる人がいる。 今回のようないい話が聞ける環境を仕事冥利ととっている、このような接点を私はとても大事にしているのです。 すっきりと目覚め、気分爽快で目覚めた後は湯たんぽのお湯で顔を洗う、そのような人も多いのではないでしょうか。  足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№479>

2009年1月 2日 (金)

ペダラの靴を買い置きしている人がいる

ウォーキングシューズの代表ともいえるブランド、ペダラが発売されてもう20年をこえている。 その用途はウォーキングに限らない。 普段履きとしてのタウンシューズや旅行用、ビジネスにも使用されている。 また冠婚葬祭にも。 意外な事ですが以前大きな社葬の行われた葬儀場の前で履かれている靴を調べたことがある。 使用している靴で特に多かったのはペダラ(男性用)のひも付き及び ひものないもの、黒の幅の広い4Eでした。 歩きやすさと用途が広い、そして見た目が良いことがその一因と思われる。 そして他の靴にはない買い方の特徴として、買い置きをしている人が多いことである。 予備として新しい靴を常に一足取り揃えておくということです。 そのような方にかぎりペダラを求める時にDsc02935 「買い置きをしているのです」とかならず話を出される。 私の直感ですが、今まで靴で失敗を重ねているということが買い置きに結びついていると思われる。 靴で痛い思いをしたり、必要な時に靴がなかった、同じ靴が再度買うときになかったなどです。 その購入ぶりに安心感がみえるのです。 サイズがなかった場合は取り寄せを依頼される、「いつでもいいですよ」とその穏やかな言葉は実に響きの良いものである。 ペダラに絶大な信頼を寄せているのです。 価格は決して安いとはいえないが上記に上げたような汎用性の広さや革のしなやかさ、プラット製法によるソフトな感覚、軽さ、靴内の清潔感、光沢そして紳士的な落ち着きがあるなどが好まれている要因なのです。 この靴は超ロングベストセラー、アシックスがこの靴の製造をやめたら困る人が多く出ることでしょう。 何といっても同じ靴を何足履いても履き心地に揺らぎがないことはすばらしいことです。 (写真のブランドはペダラ、左は№7336右は7337 どちらも4E)   足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№478>  

2008年12月30日 (火)

床に足が着くイス

イスに座っても床面に足が着くことは大切なことである。 写真は北欧のメーカーが開発をしているもの。 座面の前の部分が前傾できるよう設計されたものです。 畳に座る日本の文化ではこのような発想はなかなかできない。 このイスに腰をかけてみると延ばした足Dsc02796が自然と床に着く。 脚の裏(大腿の裏)がイスの座面前に強く触れないためとても座り心地が良い。 座面を工夫するというきっかけについては詳しく伺うことはできなかったが、おそらく足が少し不自由な方のために思いついたのでしょう。 脚が曲がりにくい人には毎日の生活の道具になることでしょう。  しかし健常な人にも座りやすい。 床面にソフトに落ち着くその感触は座ってみないと解りにくい。 このようなイスを見るとイスの機能はただ座れるだけでは不充分で、このように座面の工夫や背面の傾斜、弾力また頭の落ち着きや肘の具合などに配慮がいるものであることが解る。 実はイス前のテーブル(読書用テーブル)を含んだすべての高さ、幅が調節できるパターンメードになっているのである。 この北欧のイスには「オットマン」もついている。オットマンは日本ではまだなじみはないようですが、足載せ台、またはフットスツールと表現され普及しつつある。 身体の中で足は最も疲れやすいところ、その位置にイスがあればうれしい。足を癒す光景としてはソファーに正座をしている姿勢をみることがあるがそれもひとつであり日本的なしぐさといえるが、写真のようなイスが備わっていれば優しさが込み上げてくるのではないでしょうか。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№477> 

2008年12月28日 (日)

愛犬の歩行器具

愛犬と散歩を欠かさない人は大変多い。 そのような散歩やウォーキングの光景を見ていると、愛する犬が長い年月と共に弱りはて跛行する姿を目にすることがある。 特に後ろ肢にDsc02814 力が入らず痛々しい愛犬の姿がある。疲れてくるとその愛犬はときおり主の顔を見上げる。 その目つきには寂しいものを感じることがある。 跛行が見られるとき写真のような歩行器具があるとうれしいものである。  傍からみている人も心がほっとするでしょう。 この器具は発売されてあまり期間は経っていないものですが、東京の見本市の会場で目にしたものです。 このような器具を見ると、世の中にはいろいろなことを考え付く人がいるものとつくづく思う。 愛犬がいるから毎日ウォーキングに出るという方は多いのです。 雨が降っても愛犬のために歩くという。 反対に定時になると犬のほうから寝床まで起こしにくるという人さえいる。 犬共々気分爽快になるために朝のウォーキングは欠かさないということでしょう。 まさに愛犬と一心同体なのである。 写真のような歩行器具は犬にとっては人のステッキと同じかもしれない。 器具の付け心地は犬に聞かなければ解らないが喜んでウォーキングに誘ってくれるのではと期待をしたい。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№476>

2008年12月26日 (金)

ふくらはぎの筋肉が硬い

アキレス腱が痛くなる要因のひとつにふくらはぎの筋肉が硬い場合がある。 シューフィッティングを行っているとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬く痛みを訴える人は相当にのぼる。 その部分の硬さの目安をみるには次のような方法があります。 足を肩幅ぐらいに広げ足裏全体を床につけ踵を上げないでしゃがむ。 膝をまげて腰を完全に落とし両手を後ろ手に組むことができるか。 硬い人はその姿勢を保つことはできない(月刊誌ランナーズから・新井圭二氏)  ふくらはぎが硬くて良いことはひとつもない。 まず困ることはつまづきやすいこと。 それはふくらはぎから続くアキレス腱が硬いため足関節(足首)の伸展(引き上げ)ができにくいためである。 その影響からすり足歩行に結びつく。 その上、上り下りの坂道は歩きにくくなる。 次にショックが強く感じやすくなること。 疲れやすくなること。 そのようなことから足全体の活動が制限され、全身の動きが小さいものとなっていく。 一般的に静かな歩き方、ひ弱な姿勢、おとなしい人になっていくのです。 ふくらはぎやアキレス腱の硬さを改善するにはストレッチが欠かせない。 また階段などを使い踵の上げ下げを行うことも良いでしょう。  同じ動作の続く仕事中にストレッチを工夫することも大切です。 仕事にも要領が必要といえる。  ただ脚(足)に痛みや腫れがある場合はストレッチを行うとさらに症状を悪化させることがあるので注意をしたい。 足と靴健康アドバイザー【 大木 金次 】  <№475>

2008年12月24日 (水)

はじめには 同じ形のスリッパー 馴染みて 何時しか 左右が決まる

タイトルに掲げたものは産経新聞(08年12月7日)の産経歌壇に掲載されたもので、貝塚市の笹木仁氏からの投書である。 はきもの文化といえる日本ならではの詩といえるでしょう。 しかし靴もその昔、ヨーロッパでも左右がなかったと聞く。 そして日本においても戦時中の当初は左右が同じであっという。 そのために足に合いにくく大変困ったということを伺ったことがある。  敵の襲来が多い暗い夜中にも簡単に靴を付けることができるというものである。 左右があるとそれほど面倒になるということでしょう。 下駄や草履には左右はないが使用するほどに型が付き始め足に合っていく。  途中で左右を交換すると実に履きにくい、そのようなことは誰でも体験的に知っているもの。   室内用のスリッパもまったく同じで足の裏はだますことはできない。 はきものは使用しながら左右が出来上がるという発想はごく自然なことで日本のはきものは良くできており合理的でもある。   靴も履き慣らしという言葉がある・・・・既製の靴は当然左右があるが使用するほど、よりいっそう自分仕様になっていく様を表現している。 使いこなして始めて一心同体となるものの代表に靴、はきものがある。  そうなると室内のスリッパも家族それぞれにあると良いということになる。 「・・・・・馴染みて 何時しか 左右が決まる」という詩に何か深みのある人生模様を思い起こさせる。 分身のようなスリッパも大切に、大事に使っていきたいものである。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№474>