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2012年5月22日 (火)

甲部(靴)の調整(甲伸ばし)はひもをしっかり結んで行う

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履いている靴がきつくなり靴の幅や太さを伸ばしたいと思うことは誰にもあることですが、そのときは写真のようなシューストレッチャーが必要になる。  ただ効果的な調整を行うには僅かな要領がいる。  そこでひものついているものはきっちりと締めてからシューストレッチャーを使うことである。  意外にもこのような簡単なことができていないことが多く、シューストレッチャーを入れ、伸ばし始めてから靴ひもを結ぶ人を大変多く見受けるのです。  

またその効果がさらに出るようにするためには、シューストレッチャーの下に中敷きや厚めの革などを入れるとよく伸びるようである。  しかし甲にゴムの付いているものは効果は少ない。  写真のシューストレッチャーは業務用の簡単なものですが、市販されているものは少しコンパクトになっている。  そのために物足りなさもがあり、効果を得るためにはやり方に工夫をすることが必要となる。  

例えばシューストレッチャーを入れたまま木槌(角がなく丸いもの) で甲革の伸ばすところを軽く叩いてみること。  革を叩くことは靴メーカーでも型をつけるためによく行われていることです。  また硬めの革や厚めのものはアイロンで蒸気を吹き付けること(蒸気は低温で、黒色以外は変色の可能性もあるので注意をする) も効果がある。 シューストレッチャーを入れて数日経過をみることが必要ですが、その期間は経験で読み取ることになる。  足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,084> 

2012年5月20日 (日)

履いている靴を遠くから見ても体重は左寄りに

Dsc02526 右足の靴を見るとアッパー(甲革)の内側(土踏まず部付近)が切れているのが解るが、なぜ切れたのか?  こんどは反対の左足の靴を見ると外側に体重がシフトされていることに気がついた。 写真は座っている姿勢ですが、それでも左右の靴に態勢の違いが現れるということは、立てばさらにその姿勢は左側にシフトされることでしょう。

シューフィッティングをしていると、このようなことは日常茶飯事ですが、当人はまったく気がつかないものです。  一般の方もこのような変化を見逃さないよう解るようになって頂きたいのです。 このような姿勢を早く改善できることが大事なことですから。

「靴の傷みは身体の痛み」と私は言い続けてきていますが、傷んでいる靴をみたら反対の靴をみること、そのような習慣をつけたいものです。  傷んでいる靴を見て靴作りが悪かったのではないか?と考えてしまうと自分の体の変化に気づかずに見過ごしてしまう。  考え方の視点は大変重要である。 

写真の人は常に左側に体重がシフトしているため、歩いていても左曲りが得意になってしまうことが多くなるだろう。  ところが歩行中左側に危険が迫ってくるようなときにとっさの行動をとることは難しくなるに違いない。 その時間は数分の一秒かもしれないが、それは重要なことなのです。  また鞄などのショルダーはいつも右肩に掛けてしまうことになる。   

足もとは自己管理が基本なのです。 足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,083>  

2012年5月18日 (金)

シューフィッター

シューフィッターは1985年(昭和60 年)に日本靴総合研究会(現在は足と靴と健康協議会)が認定を始めている。  靴を正しく足に合わせる技術者で、そのカリキュラムは足の構造・機能・生理・病理・寸法・形態・発育・老化・進化・歩行など幅広い。  さらに靴との関係、つまり靴のための人間工学に関する専門的な知識と技術を習得する。 

シューフィッターが登場する以前は、いかに良い靴を作るかに力が注がれていた。  しかし足にいかに合わせるか、というフィッティングの重要性が問われ始めたのです。 身の回り品を身体に合わせるという仕事は靴に限らず沢山あるが、身に着けたもので身体が壊れていくおそれの強いものは靴であると認識され始めたのです。  

そこに介在する技術者がシューフィッターであり非常に重要な業務であることを知ることになった。  先進国を中心に科学の進歩は極めて著しいが、作られた靴が容易に足に合うという確証は未だに得られてはいない。  足を三次元計測など高度な器械を試みても足に合ってくれることは難しい。  どのように工夫をすればいいのか、その議論や研究は今も続いているが難関が多すぎ、このところその熱意が少し低下しているように私には思える。

科学を駆使しても、靴は日常品だけに購入しやすい価格でなければならない。  大切なことは足に合う靴を探すことである。  探すという行為は非科学的にみえるが現在のところ一番の近道なのです。  ぜひシューフィッターを指名し靴をフィッティングして頂きたい。  足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1082> 

2012年5月16日 (水)

土踏まず部のアーチが合っていないサンダル

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最近年間通してサンダルを履いているシーンが多くなっている中、写真のようにつま先がトウ先から出ている光景が多くなっている。  パンプスのようにヒールが高くなっていることがその要因と思われるが、土踏まず部もフィットしていない。  確かな目をもったフィッテングを行ってほしいものである。  

この写真は店頭のディスプレーですが、床上から天井まである高いもので土踏まず部が合っていないことは一目瞭然でわかる。  一流ブランドのサンダルであるが、この写真を見た方は、これで当たり前と思っているのではないか?  その証としてこのディスプレーを見て何の指摘もされていない? それほどのラフな見方でしかないのである。 

いかにファッションとはいえ身体に合っていないものまで「美しい」と言う人は少ないであろう。  このサンダルはすばらしい出来栄えであることは確かですがフィッティングが乱れていれば商品価値は激減する。  「履かれて初めて完成品になる」という言葉があるが、そのようなものは身の回り品の中で靴やサンダル等の履きものだけである。   足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1081>

2012年5月14日 (月)

靴を乗せるとサイズの在庫がわかる

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サイズの有無を顧客自身で確認できる検索器が少しずつ設置されるようになってきている。  写真は大手の洋服やさんのショップ内のもの。   洋服がメインの店ですがビジネスシューズを中心にそこそこ選べるほどのパターンがある。  店頭でサイズの在庫が解ることは顧客にとってとてもありがたいことです。 

サイズがなくがっかりすることが多いものの筆頭に上げられるのが靴です。  よくあることですが、サイズの確認のため大切な時間をかなり無駄にしていることが多い。  待たされた上に「申し訳ありません」という一言はサービスにもならない。  「この店も同じか!」とささやかれることもある。  靴の店はサイズがないことに配慮が少なすぎる。

この店はデザインを絞っているため、サイズがないことのダメージは大きい。 そこでこのような検索器は非常に重要である。  他店の在庫状況も瞬時にわかる。  反対にデザインパターンを多くすると、サイズがない場合に「他のデザインではいかがですか」という言葉で振られることがある。 このような言葉がサイズの管理に甘えが生じるようになる。  

靴の店はサイズがあってこそであるが、写真のような検索器はこれから威力を発揮するものと思われる。  しかしさらに常日頃のサイズチェックが欠かせないようになるでしょう。 足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,080> 

2012年5月12日 (土)

スポーツタイプのシューズにドイツ製のアインラーゲン(足底板)を入れる

002 スポーツタイプのシューズにはEVAなどのソフトなインソールが入っているが、それを抜いてドイツ製のアインラーゲン(足底板)を入れている。  このアインラーゲンはコンフォートシューズに入っているもので常に使用しているものですが、そのシューズから抜いて入れているもの。 実に良い履き心地が得られる。 皆さんもぜひ試してみてください。 

使用していると解るが、ソフトすぎるインソールは足底の力や足趾(そくし)の力も発揮されにくいものが多い。  特に路面が斜めになっているところでは前足部がシューズ内で ずれていくことが多い。 試用期間の長いスポーツタイプのシューズほど足囲部分が太くなっていくためにずれが大きくなり歩きにくいものです。  そこで立体的なアインラーゲンを入れ替えすると足の安定感が回復でき気持ちも良い。 

写真はずいぶん履きこなしたアインラーゲンですが、新品よりはるかに履き心地が得られ長時間のウォーキングにもいい。  ワンデーウォーキングなどにも最適です。  最近ドイツ製のコンフォートシューズを使用している人が多くなったが、長年愛用の末、そのまま廃棄する人がいるが、アインラーゲンだけは抜いて写真のように履き回しをしてほしいのです。 

足裏には適度な軟らかさは必要ですが、軟らかすぎるものは足を甘やかしすぎる。 しっかりしたものを入れるようにしましょう。 足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,079>

2012年5月10日 (木)

地道でリハビリをしていた親子

ウォーキングの途中親子連れと思われる二人がゆるやかな歩調で歩いたりたたずんだりしていたので道順をさがしているのかな?と思い声をかけてみた。  ところが「いやいや」ということで話がはずみだした。  ステッキをつく90 歳になるという母親と息子でした。  腰の関節が骨折したという、それも間をおいて母親は左右とも大腿骨頸部の骨折で人工関節を入れていると言う。 

リハビリの話になったが術後できるだけ地道を歩くことにしているため回復がとても早いということでした。  私も歩きぶりに驚いたが、歩けるようになるまで一年ほどかかったと言うが早いものです。。  息子は介護士をしているということを打ち明けてくれたが、そのような研究が 『地道を歩く』 という発想になっているのでしょう。 普通ほとんどの人は安全上もあり平らな道を選んで歩く。 

歩くことや身体の動きに対して常に研究心を持つことの大切を私も学んだ。  凹凸のある軟らかい地道や芝生は足の感覚をめざめさせ関節のすべてが動く。  足裏から感じる快感も何ともいえないものがあり、その上その感触が歩きたいという想いをさらに強めているような気がする。 ショックも吸収してくれ関節にもやさしい。

平らな床や道路だけでは足は寝てしまう・・・・そのように考えたい。  リハビリという大切さの根底を教えて頂き、当方も清々しい想いをしたものでした。 足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,078>  

2012年5月 8日 (火)

ストレートチップにシワがみえる

靴のストレートチップ(一文字)は清楚なスタイルとして好まれているデザインである。 しかし写真のようにトウ先にシワが入ると余り見た目の良いものではない。 これがウォーキングシューズであれば気にならないところですが、フォーマルのようなスタイルだけに残念でPhoto ある。 この頃は何があっても、どんなデザインでも驚かなくなったがこのシワは作ったものではないようだ。 そのようなシワを見てもほとんどの人は何も感じず大様になってきており疑問もわかない。 

ところでこのシワの発生源は先芯の短さからきているものである。 なぜこのような長さの先芯が使われているのか? 日本の物作りでは考えられない。 おそらくロングノーズのデザインに合う先芯が間に合わなかった?のでは考えられる。 理由はこんな単純なことなのですが。 

そこでストレートチップはなぜフォーマルの適するのか。 そのようなことに関心を持った人は少ないと思われる。 それは歩行をするとボール部にかけて横ジワが入るが、そのシワをストレートチップで食い止め先芯まで入らないようにするためのものである。  光沢の強いトウ先にシワが入らなければスッキリとした靴に見える。 フォーマルウェアの真っ直ぐな襟のスタイルと同じなのである。 このような経緯が解るとトウ先のシワを好む人は少なくなるでしょう。 

その上この部分にシワが入ると足の第一趾の屈曲部に突き刺さることがある。 人によっては痛みのため歩くのが困難になることさえある。 むしろこの痛みのほうが大事であり、このようなシワひとつに注意を怠ってはいけないのです。 物が壊れる兆候にはかならず、かすかな歪みや僅かなヒビが入るものである。 この歪みやヒビを見落とさないのが熟練者であるとよく言われる。 靴の場合は歪みはシワのようなものであり、そのシワが足に影響を及ぼし、痛みになりその後身体が病んでくることがある。 つまり健康の問題になるのです。 足と靴健康アドバイザー 【 大木 金次 】 <№1,077>

2012年5月 6日 (日)

靴の腰裏が切れやすい人のフィッティング

018 写真は靴修理を受け付ける店頭のアプローチ看板ですが、靴の「腰裏切れをスッキリ」と書かれている。  靴が合っているかをみる一つは腰回り、フィッティングの現場ではよく見受けるものですが、実際の靴選びは非常に難しい部位である。   履いている本人は腰裏切れを意外に気にしていないこと多いようですが、靴を脱いだ時などは目につく。

腰裏切れの要因は革の弱さよりも、踵骨の骨端が出ている足や扁平足ぎみの人に多い。 また足は前後に湾曲(内振り)になっている人が多いため、踵の内側と靴が合わず圧迫されることが上げられる。   同時にソックスの摩耗が早く透けて見えることがある。  内振りの強い体形の足には内振りの靴が必要になり、直行型の靴では靴の消耗が激しくなる。  当然身体の消耗も早く、疲れと靴の経済性とダブルパンチになってしまい満足はえられない。

このような方の靴選びは志願をかけ慎重に求めること以外にない。  フィッティングの感触は足を入れた瞬間踵部が暖かく感じること、足の踵の内側が圧迫しないこと、踏みつけたときトップライン(履き口)の内側が開かない(わらわない)、きつすぎず、また脱げるほどゆるくないこと。 この点に絞ってゆっくりと靴を選ぶことです。  足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,076>

2012年5月 4日 (金)

車椅子のシーティング技術とシューフィッティング

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車椅子は「生活の場」という話をラジオ放送で聞く機会があったが、シーティングの技術は日本では始まって間がないようである。  車椅子は移動するときに短時間使うものという日本の考え方から、生活の場であるという捉え方は的を得ている。  靴で言えばルーズなフィッティングで長時間仕事をするようなもの。

軟らかい車椅子の座面は折りたたむために作られたもので、使うことより保管を重視ていていると述べていたが、靴にも似たような側面がある。 この一言に関心を深く持ちたいものである。

車椅子の上では骨盤は常に前傾・後傾もせず、また左右に偏らず中間位に常になっていることが大事なことと語っている。  また座面は軟らかすぎず腰の幅や背中のフィッティングにも配慮が必要など靴合わせの極意と同等である。  しかし骨盤の調整を椅子で行うのは大変なことです。  靴のフィッティングでは骨盤まで触れることは少ないものの忘れてはならないポイントである。  骨盤の姿勢は足骨格のアライメント(配列)と同じであり靴のソールは軟らかすぎずしっかりとしたものが必要。   足は三点支持で立っているが骨盤は二点支持で座っている。  その点椅子は大変難しい。

椅子に座ることや靴を履くことは従来の日本の文化には少なかった。 ただ座るという行為はいつでもどこでもあるもの。  その多くは自然の中や路面、床であったことを想い起すと椅子という文明的?な道具に腰を掛けることは日本では容易いことではない。  靴もまったく同じように思える。(写真は見本市会場で撮影したもの) 足と靴健康アドバイザー【大木 金次】<№1,075>

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